八ヶ岳・赤岳 | 赤岳鉱泉

今週末の硫黄岳は要注意。最新情報を得て入山を。赤岩の頭直下で小規模雪崩が発生。雪庇が発達し下り口が不明瞭。

3/26の降雪後の鉱泉前 冬に逆戻りの積雪量です。(2017.03.27 赤岳鉱泉)
3/26の降雪後の鉱泉前 冬に逆戻りの積雪量です。(2017.03.27 赤岳鉱泉)
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天気・気温

03/23(木) 晴 積雪160cm(赤岳鉱泉前) 
最低気温-8℃ 最高気温+4℃
松本市の天気予報
明日
曇時々晴
18℃
11℃
明後日
22℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇時々晴
22℃
14℃
明後日
24℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

アイスキャンディ(人工氷壁)は営業中です。
今冬のアイスキャンディ営業は、3月26日(日)の16時までになります

登山道の状況

八ヶ岳は完全な雪山です。

今週末に硫黄岳へ登る方にお知らせです。
鉱泉小屋番が硫黄岳へ登ってきました。
赤岩の頭直下で小規模の雪崩が発生して、登山道を横切った跡(デブリ)を発見しました。
雪崩の発生点は、赤岩の頭頂上付近の雪庇崩壊点で樹林帯を貫通して雪崩れていました。

現在、赤岩の頭付近の南側では全体的に雪庇が発達しています。
あわせて風によってトレースが消えている箇所もあるために、悪天候時には硫黄岳から下山する際に赤岳鉱泉へ向かう下り口がどこなのか判断することが難しい状況になることも予想されます。

また分岐にある道標は夏道を示すもので、現在の冬道を示しているものでは有りません。
冬の硫黄岳登山に関して、
・硫黄岳は初心者向けの山だから簡単に登れる
・硫黄岳では雪崩が起きない
と認識されている方が見受けられますが、決してそんなことは有りません。
冬になると雪の状況や気象条件によっては、赤岳よりも難易度が上がることもある山です。
初心者向けの山だからといって軽視することはとても危険なのです。
これから硫黄岳へ登山、下山される際には、雪庇の踏み抜きによる滑落や雪崩の誘発、そして道迷いには十分ご注意ください。

[赤岳鉱泉、行者小屋から上の登山道]
稜線は強い風が吹くことがあります。トレースは期待できません。
主な装備は、12本爪アイゼン、ピッケル、ヘルメットが必携です。

登山装備

良識のある厳冬期装備が必要です。防寒着、アイゼン(最低12本)、ピッケル、バラクラマ(目出し帽)、冬靴、サングラス、ヘッドランプなど。

レイヤリングに十分な配慮が必要な時期です。このところ日中晴れると行動中は大変汗をかく日もあります。徐々に春が近づいている兆しではありますが、一方で山はまだ真冬の状態でもあり、対応できるレイヤリングを工夫して下さい。

注意点

天候をよく確認し、登山はご自分の判断のもと安全登山を心がけて下さい。

お知らせ

●赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはURLが変更になりました。
http://userweb.alles.or.jp/akadake/
Facebookはこちら  http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
・赤岳鉱泉は通年営業
・行者小屋 年末年始:12月28日(水)~1月3日(火)泊と1月~3月の 毎週(土)泊
連休の場合は、土曜と日曜が営業となっております。
毎週末かなりにぎやかな状況となっています。
※赤岳鉱泉 スタッフ募集中!

●お土産など
・今冬もアイスキャンディチロルチョコの販売を開始しました!1個100円の良心価格。
・名物どら焼き「そばドラ/小倉あん」の販売
信州のそば粉を使った名物です。明日から販売 価格は300円。冬山での行動食にピッタリ

●赤岳鉱泉・行者小屋にお越しになる方へ大切なお知らせです。
「持ち物の盗難に注意して下さい」
今冬に入ってから赤岳鉱泉でお客様所有または赤岳鉱泉所有の登山用品や日用品の紛失、盗難、間違いが発生しています。
上記事案が消灯後から朝にかけて小屋内やテント場で発生しています。
赤岳鉱泉では、小屋の玄関上に「お願い」を掲示しました。間違い防止の為には、下駄箱横に荷札を用意しましたのでご活用ください。
貴重品は肌身離さずお持ちください。
山小屋という性質上、完全な防犯は難しいですが 、小屋として積極的に注意喚起を行っていきます!
※特に新品の道具は必ず個人で収納されるようにお願いします。

赤岳鉱泉周辺の過去の様子

  • アイスキャンディが撤去されてテント場は広がりました
  • 北沢登山道上部の様子
  • 鉱泉前からの八ヶ岳連峰
  • 前日に降雪があり、岩稜帯も雪化粧しました
  • 赤岳山荘から堰堤広場までの林道の様子
  • 林道の様子(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉手前の積雪状況(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • アイスキャンディの様子

赤岳鉱泉

現地連絡先:
0266-62-8100
電話番号:
090-4824-9986
連絡先住所:
長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716

地図で見る
http://userweb.alles.or.jp/akadake/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 八ヶ岳

硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

長野県 / 八ヶ岳

横岳 標高 2,830m

横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

長野県 山梨県 / 八ヶ岳

赤岳 標高 2,899m

 赤岳は八ヶ岳連峰の最高峰で、長野県茅野市、南佐久郡南牧村、山梨北巨摩郡大泉村(現・北杜市)との境に位置している。山頂は赤岳頂上山荘のある北峰と、一等三角点がある南峰とに、わずかな距離をおいて分かれている。北峰からは県界尾根が、南峰の南にある竜頭峰からは真教寺尾根が、ともに山梨県側へ延び、縦走路は南方はキレットを経て権現岳へ、北方は横岳へと連続し、西方は中岳を経て阿弥陀岳へのルートも通じている。  その山容は南麓の長坂方面から仰ぐと、ヨーロッパ・アルプスのアイガーに似て、勇壮そのものである。  近代登山の始まりについては別項で触れたが、それ以前の記録としては、明治26年(1893)に陸地測量部の館潔彦が一等三角点を赤岳に選点し、同28年には山崎直方が火山調査のために赤岳に登り、その成果は震災予防調査会報告として発表されている。  赤岳という山名は、酸化鉄による赤い岩肌からきたもので、早朝や夕映えの輝きはひときわ美しいものがある。  山梨側は山頂直下まで緑のハイマツ帯が迫り、諏訪側はイワツバメが舞う、赤岳西壁と呼ばれる岩場となっている。また、南峰から竜頭峰にかけては、鎖場のある鋭い岩稜が続く。  ひとたびその山頂に立てば展望は360度、本邦中央部の山岳をほとんど手中にできる。権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山などの近景をはじめ、南・中央・北の各アルプスから上信越の山々、浅間山、奥秩父、富士山と、大パノラマが展開する。  赤岳は、かつて赤岳大神とも呼ばれて人々の信仰を集めていた。柳川南沢の源頭にあたる行者小屋は、昔、赤岳神社の社務所だった所で、夏期には行者が居住していたという。祭神は大山祗命(おおやまずみのみこと)とその娘、岩長姫命(いわながひめのみこと)である。  一般的な登路としては、諏訪側の美濃戸口から柳川南沢を登り行者小屋から地蔵尾根ルート5時間、同じく行者小屋から中岳経由5時間、清里から県界尾根ルート6時間30分、同真教寺尾根ルート6時間弱、縦走路は権現岳からキレットを経て2時間30分、硫黄岳から横岳を経て3時間強の行程である。また、中岳を経て阿弥陀岳への所要時間は1時間強である。美ノ森山との標高差は1356m、幕営指定地のある行者小屋とは550m、キレットとは440mの標高差がある。

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