甲武信ヶ岳 | 甲武信小屋

4/25頃からの予定(必ず予約の連絡を)。雪は多く感じられますが例年並み。踏み抜き注意。行動に時間がかかります。

登山道にはまだたっぷり積雪があります。(2017.04.30 甲武信小屋)
登山道にはまだたっぷり積雪があります。(2017.04.30 甲武信小屋)
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天気・気温

甲府市の天気予報
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明後日
曇時々晴
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

2017年の営業は4/25頃からを予定しています。
宿泊の方は必ず、予約のご連絡をお願いします。
今年もよろしくお願いします。

積雪は、登ってこられると「多いなぁ」と感じると思います。
ここ2、3年、雪の少ない年が続きましたが、実は今年の積雪は甲武信岳としては例年並みです。
これから小屋開けまでに、気温が上がり、雨も降り、かなり融雪は進むと思います。

雪は湿っているため、日中融雪し、朝方に凍結を繰り返します。
登山は午前中の雪が締まっている時間帯がお勧めです。
好天で気温が上がり融けてくると「踏み抜き」が起きます。ヒザくらいまで潜ることもザラになります。
早い時間に登ってきて下さい。

GWの装備は、冬山に準ずる装備が必要です。
6本爪程度のアイゼン、スパッツ、サングラスは必携。
GW前半に縦走される方は、ワカンの用意もあった方が良いと思います。

●事故のないように
毎年のことですが、この近辺で遭難事故や、遭難未遂が起こりやすいのがGW前後と言われています。
雪の多い年では、6月の頭まで雪が残っているくらい。
春山は、装備のことや、時間や体力と相談する場面がたくさんあるような気がします。
麓は春でも山は冬。
どうぞしっかりとした装備と余裕のある計画で。
時には、時間や体力と相談して「引き返す」というのも立派な山行だと思います。
今年はどうか遭難事故のない年になりますように!

登山道の状況

3月31日。 毎年恒例、小屋開け前の偵察に行って来ました。
コースは戸渡尾根から小屋です。

・スタートは徳ちゃん新道、この日は朝から曇り。予報では午後から雪。
降られないうちに登って下りてきたいところですが…。
歩き始めてほどなく積雪…。
早くも雪が舞い始めました。
冬の間、鈍っている体に徳ちゃん新道はかなりしんどく感じます。
仕事でなければ引き返したい…。

・1869m、近丸新道との分岐ですでに50cmくらいの積雪。
去年も一昨年も、ここまではほとんど雪が無かったので、今年は雪が多い模様。
先が思いやられます…。
雪があるのは大変ですが、急な段差の多いこの尾根では、逆に雪で段差が解消されるので助かるということもあります。
シャクナゲ シャクナゲ の花芽をさがしつつ歩きます。
今年はどうでしょうかねー。
多いとも少ないとも言えません。咲いてからのお楽しみ。
周りを眺める余裕があったのはこの辺りまで。

・2200mあたりで、先につけられていた踏み跡が無くなってしまいました。
時間切れで引き返されたようです。それも懸命な判断。
ここからは膝上くらいのラッセルとなりました。
なぜかテンションが上がります。
登山道と思しき部分は下地が踏み固められているので、そんなに深くは潜らないのですが、ほんの少し踏み外すだけでズボリと腰まではまってしまいます。
自力で這い出るのに必死。ストックの持ち手のあたりまで、1m以上はあります。
久々のラッセル、楽しいのは最初だけ。ほとんど修行のようでした…。
50歩毎に先頭を交代して進みます。

・ようやくたどり着いた木賊山。
山頂の標柱はすっかり埋まっていました。頭だけ掘り出しました。

・小屋にたどり着くのに、7時間もかかってしまいました。
雪に埋もれて小屋は無事に健在。ああ、良かった。
積雪は1m50cm以上でしょうか。
屋根の上にも1mくらい。
今年はお正月の営業も無かったので、どうなっていたかと思われましたが。よく潰れないでいてくれました。
小屋の寒暖計で気温はマイナス3℃。
昨年の偵察時4月7日より雪は多めと思います。
登るのに時間がかかってしまったので、作業もできずに早々に下山となりました。
帰りは、自分たちの踏み跡があるので少しは楽だしたが、しんしんと降り続く雪で自分の足跡も消えかかっていました。
麓も雪で、地面がすっかり白くなっていました。

●偵察の感想
今回は思った以上の積雪で、慌ただしい偵察となりました。
東京で生活している分には、今年は雪が少ないような気がしていたのですが、山の上ではそうでもないようです。

●毛木平からの道 
※毛木平駐車場トイレ 長野県側の登山口、毛木平駐車場の公衆トイレは冬季閉鎖になっています。(水の補給もできませんのでご注意ください)

●市道大滝幹線17号線(旧中津川林道) 通行止め
2016シーズンの復旧はないようです。
詳しくはこちら
http://www.city.chichibu.lg.jp/4573.html

●川上村営林道村道川上牧丘(大弛峠)線 
大弛峠峠以北【長野県側】については、平成28年11月7日から冬期閉鎖
詳しい情報については、 川上村役場産業建設課TEL0267-97-2121まで、お問い合わせください。
詳細はこちら
http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=63

●大弛峠(金峰山)線路線バス
2016年は6/1~11/23までの土、日、祝日運行でした。
http://eiwa-kotsu.com/ohdarumi-line.html

(以下ヤマケイオンランイ付加情報)
●雁坂方面の登山道については、雁坂小屋ブログをご参照下さい。
http://karisakakoya.blogspot.jp/?m=1

登山装備

しばらくは、アイゼンやストックなどの冬装備は必携。コースや状況によってはワカンも必要です。
特に縦走路は踏み跡が期待されませんので、それに見合った装備や計画で。
日帰り予定の方も、ビバークの用意があった方が良いかもしれません。

注意点

●春山の注意
春の山は降雪量や、降雨量、その日やそれ以前の気温、踏み跡の有無などの条件の差で、歩きやすさが大きく変わります。
今回、失敗したなあと思ったのは、ワカンを持ってこなかったことでした。
同じ積雪量でも、踏み固められていたり、雪が締まっている場合は、アイゼンの爪を効かせてサクサク行けるということもあります。なかなか判断は難しいです。

お知らせ

●甲武信小屋 http://www.kobushigoya.net/index.php

2017年の営業は4/25頃からを予定しています。
4/15頃には入山しますが、営業体制が整うには数日が必要です。
宿泊の方は必ず、予約のご連絡をお願いします。
今年もよろしくお願いします。

・営業日以前
避難小屋も解放していません。水場も使用できませんので、水の確保はご自身でお願いします。

・シャクナゲ時期の予約
5月下旬~6月にかけての週末は混雑が予想されますので、宿泊予定の方は必ずご予約をお願いします。
シャクナゲの咲くこの季節はいつも混み合うのですが、週末を外せば空いていることも…。ゆとりのある方は平日がおすすめです。

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。毛木平~十文字小屋まで積雪なし2023.04.11

2023年営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。周囲はまだ冬、凍結残雪があり軽アイゼンなど必要2023.04.18

凍結のため西沢側からはチェーンスパイク、毛木平からは6本爪アイゼン必要。防寒具油断禁物2023.04.26

今朝-2℃。山の上はまだ冬の気温のため防寒対策必要です。「シャクナゲトンネル」はまだこれから2023.05.11

今朝5℃。日中日差し強くても朝晩冷え込むため防寒対策必要。「シャクナゲトンネル」そろそろ2023.05.18

甲武信小屋周辺の過去の様子

  • 毛木平から十文字小屋までは残雪ありませんが、標高1900m以上は残雪、踏み抜き、凍結と別世界です 油断禁物
  • 2023年の営業は終了となりました。シーズン中は多くのお客様よりお越しいただきまして、本当に感謝しております。
  • 遂に積もりました…一晩で8㎝程度。ベタベタの雪です。
防寒着やチェーンスパイクや軽アイゼン必須です
  • 13日の毛木平側ナメ滝 付近は凍結 チェーンスパイクや軽アイゼン必要です
  • 午前9時現在気温-7℃。急激に冷え込み、12日夜から断続的に雪がちらついております。又、冷たい風も吹いております
  • 初雪、初冠雪となりました。
  • いよいよ秋本番って感じになり始めました。
  • ヤマネ。今年は例年より遅く、9月に入ってから小屋に来始めました。
  • 8月1日より、3水源にちなんだお酒を販売中。「長野 千曲錦」「山梨 七賢」「埼玉 秩父錦」(数量限定)
  • ハクサンシャクナゲ見頃です
  • 毛木平のベニバナイチヤクソウ
  • 十文字小屋近辺のアズマシャクナゲは5~6分咲き位です。今週末~来週にかけてピークになりそうです

甲武信小屋

電話番号:
090-3337-8947
連絡先住所:
369-1901 埼玉県秩父市大滝3638-8 山中徳治

地図で見る
http://www.kobushigoya.net/

施設の詳細を見る

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