火曜日の雪で一時冬に逆戻り。稜線は風で硬くクラストした雪と岩のミックス状態。気温上がれば雪崩注意。
天気・気温
山と周辺の状況
先週金土日と雨。降雪前の積雪1mは一気に減りましたが
4/11火曜日は朝から夕方までずっと降雪、風もあり吹雪のような状態でした。この雪で新雪が新たに+20cm。冬に逆戻りです。
強い風があったので、積もったところ、吹き飛ばされたところと場所による積雪に大きな違いが出ています。
昨日は晴れ、
本日は風があり、朝は一週間ぶりの厳しい冷え込みの-7℃と、10時半の天候は高曇りですが、とても寒いです。
テント場の積雪は平均して80cmほどとなりました。
入山者も少なく、とても静かです。
登山道の状況
八ヶ岳はまだ雪山です。
・美濃戸口~赤岳山荘
天候によっては雨でぬかるむこともあります。
気温によってはまだ凍結します。赤岳山岳まで車で上がる方は、4輪駆動車、スタッドレスタイヤ、金属タイプのタイヤチェーンの用意を。
・赤岳鉱泉までは、チェーンスパイクや軽アイゼンで対応できます。
[赤岳鉱泉、行者小屋から上の登山道] 積雪あり雪崩れ注意。
・強い風で、雪はガチガチにクラストしています。
・風や融雪で岩が出たところもあり、稜線は雪と岩のミックス状態です。アイゼンの爪で岩に立ったり、アイゼンの着脱を繰り返したが必要な状況です。
・入山者が少ない時期で、鉱泉から赤岳稜線へは、火曜日の降雪によりトレースがありません。
・硫黄岳方面も、トレースは昨日の1パーティーのつめた赤岳鉱泉から赤岩の頭までです。
・稜線は強い風が吹くことがあります。まだ雪庇もあります。
・主な装備は、12本爪アイゼン、ピッケル、ヘルメットが必携です。
・気温が上がると全層雪崩に注意
●マイカーで美濃戸口~赤岳山荘に入る予定の方へ
わだちがあります。以下は4/7の状況ですが、充分注意して下さい。
4/7現在、雨の影響で美濃戸口から赤岳山荘にかけての林道状況がかなり悪化しています。
全体の4割が砂利が見えている夏道で、6割が凍結している冬道です。
冬道の区間では、
・凍結している箇所
・みぞれになっていてハンドルをとられやすい箇所
・凍結した高さ3㎝~5㎝のわだちが出来ている箇所が点在しています。
4輪の金属チェーンを装着した車でも車幅が狭い車は傾いてハンドルをとられたり、わだちを越えて車線変更することが出来なくて車や登山者とすれ違いすることが困難な状況になっています。
昼にはチェーンを装着しないで入った車が滑り落ちてスタックして、JAFを呼んでいました。
お車で赤岳山荘まで入る方は、下記装備が必須です。
・車高の高い4輪駆動車
・スタッドレスタイヤ
・金属タイプのタイヤチェーン
これは典型的な春の悪化した林道状況です。
これまでの積雪に対して雨が降ってしまうと、スタッドレスタイヤを履いていてもみぞれにハンドルをとられやすくなったり、滑べりやすくなったりしてしまい、路面状況が厳冬期よりも難しく高度な運転技術が要求されます。
赤岳山荘までお車で入る方は、十分に用心してから入ることを推奨します。
登山装備
良識のある厳冬期装備が必要です。防寒着、アイゼン(最低12本)、ピッケル、バラクラマ(目出し帽)、冬靴、サングラス、ヘッドランプなど。
レイヤリングに十分な配慮が必要な時期です。このところ日中晴れると行動中は大変汗をかく日もあります。徐々に春が近づいている兆しではありますが、一方で山はまだ真冬の状態でもあり、対応できるレイヤリングを工夫して下さい。
着替えや手袋の替えなとも必要です。
雪目対策のサングラスは必須です。
注意点
天候をよく確認し、登山はご自分の判断のもと安全登山を心がけて下さい。
お知らせ
●赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはURLが変更になりました。
http://userweb.alles.or.jp/akadake/
Facebookはこちら http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
・赤岳鉱泉は通年営業
・行者小屋 ゴールデンウィークは、5/3(水)から5/6(土)の宿泊まで営業いたします。
行者小屋のゴールデンウィーク宿泊予約は、赤岳鉱泉直通電話0948249986又はホームページ内の宿泊予約フォームからよろしくお願いいたします。現在は行者小屋が閉まっていて直通電話が通じません。
※赤岳鉱泉 スタッフ募集中!
●赤岳鉱泉・行者小屋にお越しになる方へ大切なお知らせです。
「持ち物の盗難に注意して下さい」
今冬、お客様所有または赤岳鉱泉所有の登山用品や日用品の紛失、盗難、間違いが発生しました。消灯後から朝にかけて小屋内やテント場で起きました。
そのため小屋の玄関上に「お願い」を掲示しました。間違い防止の為には、下駄箱横に荷札を用意しましたのでご活用ください。貴重品は肌身離さずお持ちください。山小屋という性質上、完全な防犯は難しいですが 、小屋として積極的に注意喚起を行っていきます!
昨年の今頃の様子は?
例年に比べて残雪は少なめ。夏季の小屋の予約が始まりました2023.04.04
赤岳鉱泉周辺の過去の様子
赤岳鉱泉
- 現地連絡先:
- 0266-62-8100
- 電話番号:
- 090-4824-9986
- 連絡先住所:
- 長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716