甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

甲斐駒ヶ岳七丈小屋は、4月に指定管理者が変わり、営業体制が変わりました。より良い小屋になるよう努力して参りますので、よろしくお願いします。

二本剣の岩周辺。下山時によく事故が起こる場所です(2017.04.25 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
二本剣の岩周辺。下山時によく事故が起こる場所です(2017.04.25 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

04/18(火) 天気:風雨→晴れ。気温:14時頃、最高12℃を記録。今年一番高い気温です。

山と周辺の状況

4月17日夜~18日朝にかけての春の嵐は、標高2400mの小屋の周辺でも雨でした。
一晩降り続いた雨で周囲の雪は一気に減りましたが、まだまだたっぷりと雪は残っています。

登山道の状況

4月18日、管理人下山時の状況です。
<尾白川渓谷駐車場~笹の平分岐>
雪は全くありません。
<笹の平分岐~刃渡り>
雪が出てきます。
雨の影響で雪は少なくなりましたが、今度は凍結箇所が目立つようになりました。
危険箇所はほとんどありませんが、転倒事故防止のため、チェーンスパイクやアイゼンの装着をおすすめします。
<刃渡り~五合目小屋跡>
刃渡りから上部は、前爪のついたアイゼンの出番です。
刃渡りの雪はすっかり減りましたが、まだ残っている場所もあります。
刀利天狗下の岩場・鎖場は凍結箇所が多く注意が必要です。刀利天狗~五合目小屋跡にかけてはまだ多くの雪が残っていますが、踏み跡を忠実にたどれば踏み抜きは少なくてすみます。
<五合目小屋跡~七丈小屋>
完全な雪山です。雨の影響で雪は減りましたが、今度は岩場や鎖場の凍結が目立つようになりました。
3月末には転落事故も発生しています。この間での転落事故は致命的な事故につながりますので、どうか気をつけて行動してください。
<七丈小屋~山頂>
完全な雪山です。まだ雪はたっぷりと残っています。
今後も寒気が入る時は雪になりますので、状況は毎日変化します。
八合目~九合目にある急なルンゼ状の部分にもまだ残雪が豊富で、行動には十分注意して下さい。ここでの滑落も助かりません。

登山装備

麓はハイキングの軽装でも間に合いますが、笹平から上部は雪山です。
標高差2200mある黒戸尾根は、環境の変化が激しいことが特徴です。
この変化は、他の山ではなかなか味わうことができません。
基本的には雪山を登る装備が必要ですが、温度変化が激しい時期でもありますので、重ね着ができる服装で体温調整を心がけ、水分は多めに携行して行動してください。

注意点

黒戸尾根だけの話ではありませんが、この時期は気温差が大きく、特に気温が上がる昼前後になると、急に雪の状況が悪くなります。
できるだけ早く行動を開始し、お昼過ぎには行動を終えるぐらいのスケジュールで行動計画を立てることをおすすめします。

お知らせ

甲斐駒ヶ岳七丈小屋は、山梨県北杜市が指定管理者制度で運営する公共施設です。この4月に指定管理者が変わり、営業体制が変わりました。
登山者のみなさまにとってより良い小屋になるよう努力して参りますので、よろしくお願いいたします。
・ご予約、お問い合わせ窓口、ホームページの開設
小屋直通電話(090-3226-2967)を開設しました。ご予約、お問い合わせはこちらまでお願いいたします。
またホームページ(https://www.kaikoma.info)も開設しました。
日々情報発信を行いますので、登山の際の参考にしてください。
・通年でお食事の提供が可能になりました
お食事付き宿泊は、通年で予約制とさせていただきます。
ご利用の際は必ずご予約をお願いします。
また素泊まりの場合でも、できる限りご予約をお願いします。
これまで通り通年営業を行い、年間を通じて管理人が小屋に常駐してみなさまをお迎えします。
GW中は北沢峠にある小屋も営業しますので、黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳~北沢峠~仙丈ヶ岳の縦走なども楽しめます。
GW中は人が少なく、静かな登山が楽しめますので、みなさまのお越しをお待ちしています。

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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