八ヶ岳・赤岳 | 赤岳鉱泉

昨日は吹雪でしたが、本日は晴れのちくもり。ようやく南八ヶ岳が春めいてきました

ようやく解け始めたアイスキャンディー(2017.04.20 赤岳鉱泉)
ようやく解け始めたアイスキャンディー(2017.04.20 赤岳鉱泉)
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天気・気温

04/20(木) 晴れのち曇り 最高気温 +12℃ 最低気温 -4℃ 積雪60〜70cm
松本市の天気予報
明日
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晴時々曇
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8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 0:00発表
甲府市の天気予報
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晴時々曇
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10℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

15、17、19日の吹雪で一面真っ白の雪山になりましたが、本日は快晴のち曇り。南八ヶ岳がようやく春めいてきました。
暖かくなってきて融雪も進み、14日に90cmだった積雪が60〜70cmまで解けてきました(テント場周辺)。
斜面の風の強いところは地面が見えてきて、美濃戸口から赤岳山荘までの9割が夏道になりました。赤岳山荘から下にあるS字の坂だけ凍結しているので注意が必要です。
赤岳山荘から赤岳鉱泉まで5㎝~90㎝の積雪があります。北沢登山道では、橋の上に積もった雪が細く高くなっています。

朝方は冷え込んでいますが、日中に気温が上がってくると雪が腐り始めます。近日中に危険な箇所の雪は除去する予定ですが、通行する際には、踏み外しや橋からの転落に注意が必要です。

アイスキャンディもようやく解け始めました!
これからは予想もしない落氷や氷の崩壊がありますので、アイスキャンディの周辺に張ってあるロープ内には絶対に立ち入らないように、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

登山道の状況

・美濃戸口~赤岳山荘
9割が夏道になりました。山荘周辺が部分的にまだ凍結しています。

・赤岳鉱泉までは、チェーンスパイクや軽アイゼンで対応できます。

[赤岳鉱泉、行者小屋から上の登山道] 
積雪あり雪崩れ注意。
・強い風で、雪はガチガチにクラストしています。
・風や融雪で岩が出たところもあり、稜線は雪と岩のミックス状態です。アイゼンの爪で岩に立ったり、アイゼンの着脱を繰り返したが必要な状況です。
・稜線は強い風が吹くことがあります。まだ雪庇もあります。
・主な装備は、12本爪アイゼン、ピッケル、ヘルメットが必携です。
・気温が上がると全層雪崩に注意してください。

●マイカーで美濃戸口~赤岳山荘に入る予定の方へ
わだちがあります。以下は4/7の状況ですが、充分注意して下さい。
4/7現在、雨の影響で美濃戸口から赤岳山荘にかけての林道状況がかなり悪化しています。
全体の4割が砂利が見えている夏道で、6割が凍結している冬道です。
冬道の区間では、
・凍結している箇所
・みぞれになっていてハンドルをとられやすい箇所
・凍結した高さ3㎝~5㎝のわだちが出来ている箇所が点在しています。
4輪の金属チェーンを装着した車でも車幅が狭い車は傾いてハンドルをとられたり、わだちを越えて車線変更することが出来なくて車や登山者とすれ違いすることが困難な状況になっています。
昼にはチェーンを装着しないで入った車が滑り落ちてスタックして、JAFを呼んでいました。
お車で赤岳山荘まで入る方は、下記装備が必須です。
・車高の高い4輪駆動車
・スタッドレスタイヤ
・金属タイプのタイヤチェーン
これは典型的な春の悪化した林道状況です。
これまでの積雪に対して雨が降ってしまうと、スタッドレスタイヤを履いていてもみぞれにハンドルをとられやすくなったり、滑べりやすくなったりしてしまい、路面状況が厳冬期よりも難しく高度な運転技術が要求されます。
赤岳山荘までお車で入る方は、十分に用心してから入ることを推奨します。

登山装備

厳冬期の装備が必要です。防寒着、アイゼン(最低12本)、ピッケル、バラクラマ(目出し帽)、冬靴、サングラス、ヘッドランプなど。

レイヤリングに十分な配慮が必要な時期です。このところ日中晴れると行動中は大変汗をかく日もあります。徐々に春が近づいている兆しではありますが、一方で山はまだ真冬の状態でもあり、対応できるレイヤリングを工夫して下さい。
着替えや手袋の替えなとも必要です。

雪目対策のサングラスは必須です。

注意点

天候をよく確認し、登山はご自分の判断のもと安全登山を心がけて下さい。

お知らせ

●赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはURLが変更になりました。
http://userweb.alles.or.jp/akadake/
Facebookはこちら  http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
・赤岳鉱泉は通年営業
・行者小屋 ゴールデンウィークは、5/3(水)から5/6(土)の宿泊まで営業いたします。
行者小屋のゴールデンウィーク宿泊予約は、赤岳鉱泉直通電話0948249986又はホームページ内の宿泊予約フォームからよろしくお願いいたします。現在は行者小屋が閉まっていて直通電話が通じません。

※赤岳鉱泉 スタッフ募集中!

●赤岳鉱泉・行者小屋にお越しになる方へ大切なお知らせです。
「持ち物の盗難に注意して下さい」
今冬、お客様所有または赤岳鉱泉所有の登山用品や日用品の紛失、盗難、間違いが発生しました。消灯後から朝にかけて小屋内やテント場で起きました。
そのため小屋の玄関上に「お願い」を掲示しました。間違い防止の為には、下駄箱横に荷札を用意しましたのでご活用ください。貴重品は肌身離さずお持ちください。山小屋という性質上、完全な防犯は難しいですが 、小屋として積極的に注意喚起を行っていきます!

昨年の今頃の様子は?

例年に比べて残雪は少なめ。夏季の小屋の予約が始まりました2023.04.04

赤岳鉱泉周辺の過去の様子

  • アイスキャンディが撤去されてテント場は広がりました
  • 北沢登山道上部の様子
  • 鉱泉前からの八ヶ岳連峰
  • 前日に降雪があり、岩稜帯も雪化粧しました
  • 赤岳山荘から堰堤広場までの林道の様子
  • 林道の様子(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉手前の積雪状況(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • アイスキャンディの様子

赤岳鉱泉

現地連絡先:
0266-62-8100
電話番号:
090-4824-9986
連絡先住所:
長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716

地図で見る
http://userweb.alles.or.jp/akadake/

施設の詳細を見る

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 赤岳は八ヶ岳連峰の最高峰で、長野県茅野市、南佐久郡南牧村、山梨北巨摩郡大泉村(現・北杜市)との境に位置している。山頂は赤岳頂上山荘のある北峰と、一等三角点がある南峰とに、わずかな距離をおいて分かれている。北峰からは県界尾根が、南峰の南にある竜頭峰からは真教寺尾根が、ともに山梨県側へ延び、縦走路は南方はキレットを経て権現岳へ、北方は横岳へと連続し、西方は中岳を経て阿弥陀岳へのルートも通じている。  その山容は南麓の長坂方面から仰ぐと、ヨーロッパ・アルプスのアイガーに似て、勇壮そのものである。  近代登山の始まりについては別項で触れたが、それ以前の記録としては、明治26年(1893)に陸地測量部の館潔彦が一等三角点を赤岳に選点し、同28年には山崎直方が火山調査のために赤岳に登り、その成果は震災予防調査会報告として発表されている。  赤岳という山名は、酸化鉄による赤い岩肌からきたもので、早朝や夕映えの輝きはひときわ美しいものがある。  山梨側は山頂直下まで緑のハイマツ帯が迫り、諏訪側はイワツバメが舞う、赤岳西壁と呼ばれる岩場となっている。また、南峰から竜頭峰にかけては、鎖場のある鋭い岩稜が続く。  ひとたびその山頂に立てば展望は360度、本邦中央部の山岳をほとんど手中にできる。権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山などの近景をはじめ、南・中央・北の各アルプスから上信越の山々、浅間山、奥秩父、富士山と、大パノラマが展開する。  赤岳は、かつて赤岳大神とも呼ばれて人々の信仰を集めていた。柳川南沢の源頭にあたる行者小屋は、昔、赤岳神社の社務所だった所で、夏期には行者が居住していたという。祭神は大山祗命(おおやまずみのみこと)とその娘、岩長姫命(いわながひめのみこと)である。  一般的な登路としては、諏訪側の美濃戸口から柳川南沢を登り行者小屋から地蔵尾根ルート5時間、同じく行者小屋から中岳経由5時間、清里から県界尾根ルート6時間30分、同真教寺尾根ルート6時間弱、縦走路は権現岳からキレットを経て2時間30分、硫黄岳から横岳を経て3時間強の行程である。また、中岳を経て阿弥陀岳への所要時間は1時間強である。美ノ森山との標高差は1356m、幕営指定地のある行者小屋とは550m、キレットとは440mの標高差がある。

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