谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

連休中は天神尾根で滑落事故が発生。軽装での登山者が目立ちます。しっかりとした装備でお越しください。

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天気・気温

05/10(水) 雨 17:00時点の気温 7℃
みなかみ町の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月20日 18:00発表
前橋市の天気予報
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14℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

連休が終わり、谷川岳は静かになっています。

連休中は天神尾根で滑落事故が発生し、遭難者は重症を負いました。この連休中は警備隊、遭対協と合同で登山指導を実施しましたが、最近の傾向として山に対して認識不足の登山者、特に若者に多いようです。この時期の谷川岳に入山するのにアイゼン、ピッケルを持っていなかったり、極端な例ですと、スニーカーを履いて入山する方もいました。山に親しんでもらうのはいいのですが、もう少し勉強してほしいと思います。

4月29日より危険地区の登山禁止が解除となりましたが、例年と比較して残雪が多く、雪崩れる可能性があります。また、一ノ倉沢、テールリッヂの末端、中間点、鎌形ハング周辺にもまだ雪が多く残っていますので、奥壁などのアプローチも大変危険です。無理をしないようにしてください。危険地区以外でも雪崩には十分注意してください。

谷川岳ロープウェイの線下や芝倉沢上部、周辺山域で熊の目撃情報がありました。

★重要★
群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき危険地区への立ち入りは入山予定日の10日前までに届け出を提出してください。
特に、この時期はバックカントリーでマチガ沢を無届けで滑降してしまう人もいるようですが、これは条例違反にあたります。
雪崩や滑落の危険も高く2月にはヘリコプター救助による遭難も発生しています。
また、条例で規制された危険地区以外の西黒沢や芝倉沢などの滑降でも入山届を提出し、万が一に備えてください。

登山道の状況

天神尾根は、熊穴沢避難小屋より上部でだいぶ夏道が露出してきましたが、全体としてはまだ半分以上が雪に覆われています。西黒尾根、ザンゲ岩付近はクラックが大きく口を開けています。しばらくは大変危険だと思われます。ただ、雪解けが一気に進んでいますので、状況は日々変化します。

雪解けや雨によって、白毛門の登山入り口の東黒沢の橋の先は増水で流れが変わり渡渉しなければならない場合もあります。白毛門登山口の駐車場の雪が解けて利用できるようになりました。

駐車場は谷川岳ロープウェイの立体駐車場をご利用ください、センター周辺、ゲート前、などは駐車禁止となっております。
ハイキングでも雪山装備が必要で、雪崩などの危険個所もあります。また、除雪作業中につき、通過注意です。
肩ノ小屋はゴールデンウィークまで無人の冬季避難小屋となります。トイレは使用できません。

登山装備

アイゼンやピッケルの雪山装備を持たずに来る方を見かけます。登山道にはまだ残雪がありますので、しっかりとした装備でお越しください。

天気予報を確認し十分計画してから入山ください。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。

注意点

雪の消えた標高1000m付近で、小熊の目撃情報がありました。また、谷川岳ロープウェイの線下や芝倉沢上部、周辺山域にて熊の目撃情報がありました。不安な方は熊鈴の携帯をおすすめします。

群馬県谷川岳遭難防止条例の施行により3月1日から11月30日までの間に、マチガ沢・一ノ倉沢・幽の沢・および何面の岩場地帯(一般コースを除く)を登山する者は登山届けまたは登山計画書を提出しなければ登山できません。
届出を怠り、あるいは禁止に違反して登山すると処罰されますからご注意ください。条例や危険地区の詳しい内容は、谷川岳登山指導センターのホームページをご確認ください。
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

お知らせ

谷川岳肩ノ平小屋は5月1日より営業開始しました。

センターの休憩舎は24時間利用できます。休憩舎のトイレが使用できるようになりました。
センター前の湧き水も出ています。

一ノ倉沢までの国道は指導センター先は全面通行止めとなっています。落石や雪崩の危険があります。それでも入られる方は、あくまで自己責任において行動して下さい。

白毛門登山口の駐車場の雪が解けて利用できるようになりました。

昨年の今頃の様子は?

登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11

ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から