尾瀬ヶ原周辺は全体的に残雪が多く、通行止め箇所もあります。ミズバショウは見事に咲いているものも出てきています
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原は、雪解けが急速に進んでいます。山ノ鼻周辺では、まだ雪が残っていますが、牛首分岐近辺では、木道が出て歩きやすくなっています。
快晴が続き、暖かくになるにつれて日に日にハイカー・登山者の数も増えて来ているように感じます。5/21には、今シーズン初の20℃超えを記録し、ようやく尾瀬にも春が訪れているように感じました。
一方で、5/19は放射冷却の結果でしょうか、最低気温が氷点下-1.5℃となり、湿原の所々に薄氷や霜が見られました。
時には氷点下になることもある尾瀬です。防寒対策、天候急変への対応をとりながら、快適で安全な登山をお楽しみ下さい。
今の尾瀬ヶ原は場所によって全然違う景色が見られる時期です。春の早い竜宮近辺では、早い所では
ミズバショウ
ミズバショウ
(水芭蕉)の群落が見られます。場所によって大きさの違いがあり比較するのが面白いです。また、
キクザキイチゲ
キクザキイチリンソウ
や
リュウキンカ
リュウキンカ
も咲き始めています。
また、
ワタスゲ
ワタスゲ
(綿菅)が出始めました。白い綿毛になる6月下旬までの成長の過程が楽しみです。
また、残雪の上に「赤シボ」を確認しました。これは雪解けが進むと残雪が茶褐色になる現象であり、プランクトン等の微生物や、酸化鉄による現象という説がありますが、正確にはまだ解明されていない現象です。
尾瀬はまだまだ雪に覆われていますが、この時期ならではの楽しみ方もできると思います。
登山道の状況
鳩待峠から山の鼻までは、まだ雪に対する装備が必要です。鳩待峠の登山道入口から雪が残っています。
雪が解けはじめ木道や階段が見えてきましたが、その上にはまだ雪があり踏み抜き等の危険もあります。通行の際には十分に注意して下さい。
尾瀬ヶ原の木道は、だいぶ雪が融けて見えてきていますが、まだまだ雪が被っている所もあります。踏み抜きには十分に注意が必要です。
研究見本園にもまだ雪がかなり残っております。
燧裏林道や平滑ノ滝・三条ノ滝方面はまだ残雪が多く、特に「うさぎ田代分岐~尾瀬ヶ原休憩所」の区間は滑落等の危険性があるため、5/24現在、通行止めとなっております。
そのため、燧裏林道と赤田代間は「段吉新道」を通行してください。
また、三条ノ滝展望台の手すりの設置は6月3日を目標に調整中とのことですが、天候や雪解けの状況等で前後する場合がありますので、ご了承ください。
全体的に、残雪が多く残っているため、道迷い等には十分注意してください。
■至仏山の残雪期の登山道閉鎖について
残雪期の植生保護のため、5月8日(月)~6月30日(金)の期間中は至仏山登山道が閉鎖されます。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/77931/
登山装備
十分な防寒対策と、雪に対する装備が必要となります。
注意点
シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。
お知らせ
今シーズンも、よろしくおねがいします。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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