尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

尾瀬ヶ原周辺は全体的に残雪が多く、通行止め箇所もあります。ミズバショウは見事に咲いているものも出てきています

山ノ鼻研究見本園のミズバショウ(2017.05.28 山ノ鼻ビジターセンター)
山ノ鼻研究見本園のミズバショウ(2017.05.28 山ノ鼻ビジターセンター)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

05/25(木) 曇り、7:00現在+3.5℃、昨日の最高+14.6℃、今朝の最低+2.3℃
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
13℃
明後日
晴時々曇
29℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 0:00発表
会津若松市の天気予報
明日
曇のち晴
27℃
14℃
明後日
28℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

尾瀬ヶ原は、雪解けが急速に進んでいます。山ノ鼻周辺では、まだ雪が残っていますが、牛首分岐近辺では、木道が出て歩きやすくなっています。

快晴が続き、暖かくになるにつれて日に日にハイカー・登山者の数も増えて来ているように感じます。5/21には、今シーズン初の20℃超えを記録し、ようやく尾瀬にも春が訪れているように感じました。
一方で、5/19は放射冷却の結果でしょうか、最低気温が氷点下-1.5℃となり、湿原の所々に薄氷や霜が見られました。
時には氷点下になることもある尾瀬です。防寒対策、天候急変への対応をとりながら、快適で安全な登山をお楽しみ下さい。

今の尾瀬ヶ原は場所によって全然違う景色が見られる時期です。春の早い竜宮近辺では、早い所では ミズバショウ ミズバショウ (水芭蕉)の群落が見られます。場所によって大きさの違いがあり比較するのが面白いです。また、 キクザキイチゲ キクザキイチリンソウ リュウキンカ リュウキンカ も咲き始めています。
また、 ワタスゲ ワタスゲ (綿菅)が出始めました。白い綿毛になる6月下旬までの成長の過程が楽しみです。

また、残雪の上に「赤シボ」を確認しました。これは雪解けが進むと残雪が茶褐色になる現象であり、プランクトン等の微生物や、酸化鉄による現象という説がありますが、正確にはまだ解明されていない現象です。

尾瀬はまだまだ雪に覆われていますが、この時期ならではの楽しみ方もできると思います。

登山道の状況

鳩待峠から山の鼻までは、まだ雪に対する装備が必要です。鳩待峠の登山道入口から雪が残っています。
雪が解けはじめ木道や階段が見えてきましたが、その上にはまだ雪があり踏み抜き等の危険もあります。通行の際には十分に注意して下さい。

尾瀬ヶ原の木道は、だいぶ雪が融けて見えてきていますが、まだまだ雪が被っている所もあります。踏み抜きには十分に注意が必要です。
研究見本園にもまだ雪がかなり残っております。

燧裏林道や平滑ノ滝・三条ノ滝方面はまだ残雪が多く、特に「うさぎ田代分岐~尾瀬ヶ原休憩所」の区間は滑落等の危険性があるため、5/24現在、通行止めとなっております。
そのため、燧裏林道と赤田代間は「段吉新道」を通行してください。
また、三条ノ滝展望台の手すりの設置は6月3日を目標に調整中とのことですが、天候や雪解けの状況等で前後する場合がありますので、ご了承ください。
全体的に、残雪が多く残っているため、道迷い等には十分注意してください。

■至仏山の残雪期の登山道閉鎖について
残雪期の植生保護のため、5月8日(月)~6月30日(金)の期間中は至仏山登山道が閉鎖されます。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/77931/

登山装備

十分な防寒対策と、雪に対する装備が必要となります。

注意点

シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。

お知らせ

今シーズンも、よろしくおねがいします。

昨年の今頃の様子は?

山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報