大朝日岳 | 朝日鉱泉ナチュラリストの家

お花が咲き始めました。中ツル尾根ピストンを除き6本以上のアイゼン+ストックは必要。車は宿まで進入可。夏山&秋山登山バス運行決定。

鳥谷山展望台付近はタムシバやツツジが咲いていて春の様子。右奥に小朝日岳、中央左に大朝日岳が望める絶好のビューポイントです。(2017.05.30 朝日鉱泉ナチュラリストの家 )
鳥谷山展望台付近はタムシバやツツジが咲いていて春の様子。右奥に小朝日岳、中央左に大朝日岳が望める絶好のビューポイントです。(2017.05.30 朝日鉱泉ナチュラリストの家 )
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天気・気温

山形市の天気予報
明日
晴時々曇
21℃
6℃
明後日
晴のち曇
22℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
白石市の天気予報
明日
晴のち曇
21℃
6℃
明後日
晴のち曇
19℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日の天気は晴 気温27℃
山でも花が咲き始めています。

5/30の状況です。
●中ツル尾根ルート
・残雪が4~7合目で合計200m程度ありますが、アイゼンなしでも行くことが可能です。
・4合目長命水の水場へおりる斜面が残雪で覆われているため危険で給水は危険です。

●鳥原山~小朝日岳~大朝日岳間
・鳥原山➝小朝日岳の登りでいつもの北斜面に約1km危険な残雪があるため、軽アイゼン(6~8本程度以上)、ストックは必須です。
・鳥原小屋の水場は雪に覆われ使えません。
・小朝日岳➝大朝日岳ではこちらも銀玉水の水場前から大朝日岳へ向けた急斜面が300m程度たっぷりの雪に覆われています。
アイゼンなしでもいくことは可能ですが、アイゼンを装着した方が断然安全で早く登ることができます。
・銀玉水の水場は雪が掘られて出ているため給水可能です。貴重な水場です。

ルート上では、ミネザクラ、 タムシバ タムシバ オオカメノキ オオカメノキ 、ツツジ、 ミズバショウ ミズバショウ カタクリ カタクリ 、シロバナノヘビイチゴ、 シラネアオイ シラネアオイ ミツバオウレン ミツバオウレン ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ 、コメバ ツガザクラ ツガザクラ などの花がみることができます。
特に中ツル尾根7~9合目は美しい高山植物が色々咲いています。

登山道の状況

朝日連峰、特に朝日鉱泉登山口側の山情報をお知らせします。あくまでも朝日鉱泉が把握している情報ですのでご了承ください。
5/30の状況です。
今年最初の登山道のルートチェックに入りました。

(5/30の状況詳細)白滝➝鳥原➝大朝日岳➝中ツル登山ルートチェック
数年前の大雨で林道が不通になっていた白滝登山口より、大朝日岳への登山ルートチェックを行いました。
白滝登山口は以前は朝日嶽神社のある鳥原山までの最短ルートとして登山者が非常に多かった登山道です。
数年前の大雨で林道が入口付近で不通となり、また登山道前半の沢にかかる橋が壊れてしまい、まだ復旧に時間がかかるということもあり、登山者が減っていますが非常に登り易いルートです。

約2時間ほどで鳥原小屋の見える木道に到着。
登りで一カ所残雪がありましたが、問題ありません。
鳥原小屋周辺の木道や道標は見えていますが、水場は雪に埋もれてまだ利用できません。
小屋やトイレは利用可能です。

小屋前で小休止の後、山頂を目指します。木道が終わってすぐに雪で道はみえなくなります
軽アイゼン装着が望ましいです。そこから山頂まで約1kmは残雪斜面でルートも非常にわかりずらくなります。誤った方向、尾根、沢筋に下りたりしないように気をつける必要があります。

山頂先の鳥原展望台付近は雪も解けていて眺めも素晴らしいです。
ここでは タムシバ タムシバ やツツジが咲いていて春の様子。右奥に小朝日岳、中央左に大朝日岳が望める絶好のビューポイントです。

展望台を過ぎて小朝日岳へと続く尾根に取りつくと、例年7月上旬まで残る北側斜面の残雪がまだ2km程度続きます。
こちらは斜度も急なうえに、小朝日岳に向かって右側は谷へ切れ落ちていて、万一雪で滑ってしまうとそのまま谷まで落ちてしまいますので、軽アイゼン(6~10本程度、できれば前爪ありがベスト)とストックもしくはピッケルが必須です。雪自体は柔らかいので、キックで雪に刺すことは容易です。

小朝日岳山頂は雪はありません。今日は風が強く停滞できず、すぐに出発しました。

小朝日岳山頂を過ぎると、熊越~銀玉水までは雪は踏みません。
銀玉水の水場は雪が切られて水が出されていたので給水でき非常に助かります。

銀玉水の目の前からは、こちらもいつも遅くまで雪の残る斜面で、当然たっぷり300m程度の雪の急斜面になります。雪は柔らかいのでキックで刺さりますが、軽アイゼン装着の方が断然早いことは言うまでもありません。

銀玉水前の残雪を登り切れば小屋は目前!雪もなく快適な歩行。しばらく進むと中央左奥に大朝日岳山頂避難小屋がみえます。
最後の残雪登りを終えて、避難小屋への道中は風が非常に強く、時折り体が持っていかれそうなほどでした。
避難小屋は無人でしたがトイレ等も含めて利用は可能です。

避難小屋うらから山頂までの最後の登りを終えて山頂到着。
山頂も風が強すぎ、ガスと風で視界も悪く、停滞できずすぐに下山開始…。
早々に避難小屋を背にして正面の中ツル尾根を下り始めました。
山頂直下の残雪の下りでは靴スキーを楽しみました。

 中ツル尾根上では、7合目~4合目までの間に何カ所か残雪があります。1つ1つがそんなに多くありませんが合計で200m程度でしょうか。アイゼンを付けるほどの箇所はありませんが、雪が柔らかいので登りでは足を取られてしんどいかもしれません。
6合目と5合目の間の残雪も危険はあまりありませんが、登りはルートを見失わないように注意が必要です。
4合目の長命水は、水場に続く斜面が雪で覆われていて、危ないのでまだ利用できないと思われます。危険だったため、水場までは下りませんでした。
4合目と3合目の間に大きなブナの倒木があります。下をくぐるなどして通る必要があります。

出合(二俣)まで下りてくると、季節外れの暑さで、風もあまりなく、汗だくで朝日鉱泉まで戻りました。
約9時間でのルートチェックでした。

結果的に中ツルルートピストンでの登頂ではアイゼンなしでも可能、それ以外のルートを使う場合には軽アイゼン、ストックはこの先しばらくは必須と思われます。

●朝日鉱泉までの車道(5/26)
ようやく朝日鉱泉までの道路(朝日町から県道289号線経由で入るルート、庄内・月山IC方面から西川町大井沢地区を抜けて大規模林道経由でくるルート)が全面開通しました!車で朝日鉱泉まで来ることができます。

登山装備

基本的登山装備が必要です。(5/30の登山道の状況より)
中ツル尾根 ピストンの場合アイゼンなしでも登山可能。
それ以外のルートは軽アイゼン(6~8本程度以上)、ストックがこの先しばらくは必要です。

注意点

●朝日連峰上の各避難小屋は無人です。無人でも利用は可能です。
利用は可能です。管理協力費¥1500/人です。
避難小屋の「以東小屋」は解体され、建て替え作業中です。利用できません。

●朝日連峰は火山ではありません。
朝日連峰は花崗岩質の隆起山地であり、その誕生は5000万~6500万年前とされている古い地質です。
火山の噴火によってできた山地ではありませんので、朝日連峰のすべてのピークにおいて噴火するということは絶対にありえません。
朝日鉱泉をはじめとして朝日連峰に「温泉(噴出温度が高温)」がなく「鉱泉(噴出温度が低温)」のみが存在するのはそのためです。
また、火山ではありませんので、気象庁等のいわゆる「火山情報」等には朝日連峰および朝日連峰内のすべての山の名称すら出ておりませんのでご了承下さい。

お知らせ

●朝日鉱泉ナチュラリストの家ホームページ
http://www.asahikosen.com/
営業期間は4/29~11月の第1週まで
※宿泊予約なしでも宿泊は可能ですが、可能な限り、特に食事を希望される場合にはできるだけご予約をお願いします。
・営業期間中は不定休となり、登山ハイシーズン(7月~10月上旬)以外で宿泊予約の無い日に休業する場合があります。

●2017年度夏季登山バス、秋季連休登山バス運行決定!
毎年好評の登山バスを今年度も夏季(毎日運行)、秋季連休(事前完全予約制)で運行することが決まりました!!ぜひご利用ください。
詳しくは登山バス・運転代行・タクシーページをご覧ください。
https://www.asahikosen.com/%E7%99%BB%E5%B1%B1%E3%83%90%E3%82%B9-%E9%81%8B%E8%BB%A2%E4%BB%A3%E8%A1%8C-%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC/

昨年の今頃の様子は?

2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。雪は少なく7~10日ほど早い季節感です2023.04.19

2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。林道は4/末に一部開通予定。山はまだ雪山2023.04.26

ブナの新緑が美しいです。登山道整備中。今年は倒木が多め。ルート上には残雪、雪渓あり十分な装備2023.05.16

朝日鉱泉ナチュラリストの家周辺の過去の様子

  • 小屋営業最終日。朝日鉱泉周辺や標高800m付近は紅葉が見頃でした
  • 標高800mあたりまで冠雪。山頂付近はかなりの積雪がありそうです。
  • 中秋の名月は過ぎましたが…、お月様とのツーショット
  • 雲の感じからは少し秋の気配が漂いますが、気温が…異常な高温が続いています。
  • 「森の巨人100選」の上倉の大クロベの前でおにぎり。老木保護のため少し離れて鑑賞下さい
  • 快晴の空のもと。いつもより残雪は少ないです
  • 鳥原山展望台からの眺め。大朝日岳(左)は雲のなか。残雪は非常に少ないです
  • 鳥原山大朝日嶽神社にて「朝日連峰夏山開き安全祈願祭」が執り行われました
  • 太陽が沈むと久しぶりにきれいな夕焼けになりました
  • マムシっとびっくりしましたが、そっくりなマムシグサ
  • 大朝日岳を覆っている残雪も日に日にその面積を減らし、地肌と残雪が同じくらいになってきました。
  • 今年は倒木が本当に多いですが、孫兵衛平の巨人たちは無事です。

朝日鉱泉ナチュラリストの家

現地連絡先:
090-7664-5880
電話番号:
0237-67-3589
連絡先住所:
山形県西村山郡朝日町宮宿1905-1

地図で見る
http://www2.ocn.ne.jp/~ooasahi/top.htm

施設の詳細を見る

関連する山

山形県 / 朝日山地

朝日岳 標高 1,871m

 山形盆地から西方を遠望すると、純白の衣をまとい、なだらかなスカイラインを描く月山とは対照的に、浸食の進んだ山々の朝日岳の山塊が続いている。朝日岳はそびえ立つ孤高の火山と異なり、大朝日岳、西朝日岳、寒江山、以東岳を主稜とする連峰であり、その主峰が大朝日岳である。仰ぎ見る山容は主峰にふさわしい端正な三角錐を呈しており、かつては剣頭山とも呼ばれていた。  位置的には、朝日町と小国町の境をなしている。山頂は南北に細長く、付近一帯には日本列島の土台をなした縞模様の花崗片麻岩が露出している。これらの地質的な特徴に加えて、日本海を渡って吹きつける強い季節風にまともに立ちはだかるために、わが国有数の多雪地帯となっている。これらの雪は、山麓の民にとって古来より貴重な農業用水である。  かつて、鳥原山一帯に点在する池塘を「天狗ノ田代」と称して、田植えの時期に稲の苗を植え、豊作を祈願したという。山中にあっては雪田、雪渓として朝日の山々を飾り、また、咲き誇るお花畑をはぐくみ、銀玉水などの水場を提供している。  一方、谷に目を移すと、雪によって磨き抜かれた谷壁と、雪解け水によって浸食された深い渓谷が山々を引き立て、アルペン的景観を示している。なかでも大朝日岳は、東に垂直に大地を刻み込んだ黒倉沢、西には袖朝日尾根の白い花崗岩の岩壁と、植物の進入を許さない毛無沢を支流にもつ荒川の間にそびえ立つ。なお、この付近はしばしば天気の境目となるため、仏の後光(ブロッケン現象)の現れる所でも知られる。  大朝日岳の直下の大朝日小屋から金玉水にかけての北側は、主稜線からやや東側に位置しているため、膨大な吹き溜まり的な積雪があり、その雪解け水による浸食によって形成された雪窪地形が見られ、緩やかな凹地になっている。頂から南側の平岩山への下りは、大きな階段状の地形が観察される。いずれも雪線よりも低い所の、氷河の周縁に見られるもので、この付近の厳しい自然条件を示している。  登山道は山頂から延びる4つの尾根すべてに開かれており、よく整備されている。最もポピュラーな大朝日岳登頂コースは、朝日川畔の朝日鉱泉から鳥原山、小朝日岳を経て山頂に至るコースで所要6時間。同鉱泉から朝日川二俣、中ツル尾根コースで所要5時間。同じく同鉱泉から御影森山、平岩山経由で所要6時間。  一方、古寺川畔の古寺鉱泉からは、花抜峰、小朝日岳経由で所要5時間強。荒川畔の徳網からは針生平、平岩山経由で所要約7時間。以東岳からの主稜縦走は約6時間30分を要する。

山形県 / 朝日山地

祝瓶山 標高 1,417m

 大朝日岳から南に延びる尾根の先端に位置する花崗岩の尖峰で、長井市と小国町の境をなしている。遠望すると天に向かってすっと立っており、標高の割にどこから見ても確認できる。古くは岩井上岳ともいわれた。  カクナラ沢、ヌルミ沢、コカクナラ沢をもつ東面は、障子ヶ岳南面、エズラ峰東面と同様、雪崩で磨き抜かれた岩場をなしている。山頂には、宗教色の薄い朝日連峰の中で珍しく小さな石祠と鉄鳥居がある。伝承によると天武天皇のころに修験道が隆盛を極めたというが、詳細はいっさい謎である。  山頂は意外に広く、雪崩に磨き抜かれた白い花崗岩の荒々しい袖朝日尾根の山々をはじめとする朝日連峰と、飯豊連峰の好展望台である。  登山道は、ユキツバキの群生する桑住平から登るヌルミ沢とコカクナラ沢間のやせ尾根の急登コース、赤鼻尾根経由で平岩山から延びてくる尾根コース、小国口の針生平から登る鈴振り尾根コースがあり、いずれもよく整備されている。しかし、登山口までの交通の便に恵まれず、マイカーに頼るほかない。  桑住平から山頂まで2時間30分、針生平から3時間30分。

山形県 新潟県 / 朝日山地

以東岳 標高 1,772m

 朝日連峰の北端に位置し、山形県朝日村(現在は鶴岡市)と新潟県朝日村(現在は村上市)の境をなしている。  大朝日岳の端整な三角錐に対し、累々と花崗岩の岩塊が肩を寄せ合う重量感あふれる山容である。山頂から主峰大朝日岳への山並みは、ほぼ高さのそろった山々が連なっている。これは隆起した山塊が、浸食により隆起準平原化したものと考えられている。北方は、切り立った戸立山、なだらかな茶畑山へと続き、そのかなたに双子のような月山、鳥海山を望むことができる。  山頂の北西800m下方には、熊のなめし皮の形をした大鳥池が、ブナの原生林に囲まれて横たわっている。成因は、堰止説が有力。山形県最大の湖沼で、標高966mにある高山湖だ。イワナやヒメマスのほか、幻の怪魚・タキタロウが釣りブームを反映して話題になっている。  山頂へは、泡滝ダムから大鳥池経由となる。大鳥池までのコースはブナ林の山腹を平均した勾配の登りが続いている。登りが始まる前の七ツ滝沢と源太沢間の尾根に注目すると、階段状になっており、所々に礫を見ることができる。かつて双方の沢が合流していた所で(エッグ床)、朝日連峰の隆起の様子を知ることができる。大鳥池まで3時間、さらに以東岳まで3時間。

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