奥穂高岳 | 穂高岳山荘

6月に入ったのに、季節が逆戻りしたような寒さ。先日の降雪で少し積もりました

(2017.06.07 穂高岳山荘 )
(2017.06.07 穂高岳山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

06/07(水) 雨 気温 3℃
松本市の天気予報
明日
19℃
12℃
明後日
21℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち雨
21℃
12℃
明後日
曇時々晴
22℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

現在、雨が降ったり止んだりといった状況で、この後も下り坂の予報です。6月に入ってからは寒い日が続いています。体感で5月下旬よりも低い印象です。6月2日には雪が降り、稜線には一時、20cmほど新雪が積もりました。山の麓はすっかり初夏の装いとなっている中、新雪とのコントラストがなんとも不思議な風景を見せてくれていました。

急に気温が上がった影響で、小規模の雪崩が毎日のように発生しています。そんな中、小豆沢では5月22日に大きな雪崩が起きました。高い気温が続いている時期は、小豆沢は危険です。ご注意ください。

・山荘付近は、完全積雪期です。(海の日以降ごろまで、一般の登山はできません)
・山荘周辺の登山道は積雪や凍結があり、箇所により大変固くなっています。
・天候が良くなり日中の気温が上がった場合、場所によっては溶けていきますが、天候が良くても冷え込みが続いた場合、登山道は積雪および凍結状態が続きます。
・また、溶けた雪が再度凍ると、大変固くなります。また、岩を覆う薄い氷となり、一見すると凍っていないように見える状態(=ベルグラ)となることがあります。
・気温は氷点下のことが多く、登山道上は凍結しています。
・この時期、登山道状況は大変変わりやすくなっているため、こちらのページでは概況しかお伝えできません。天候、雪質、視界、風向風速、気温 といった山の状況が、「今時期には目まぐるしく変化します」
・気象情報では、「冬型の気圧配置」「上空の寒気」の情報に注意して下さい。

登山道の状況

気温が高くなり、雪崩がよく起きています。先日は小豆沢で大きな雪崩が発生しました。気温が高いこの時期は、小豆沢の通過は避けてください。

屏風岩では、昨年、大規模に岩崩れを起こした場所の周辺で、5月10日頃に崩落があったようです。現状では通過に支障はありませんが、あまり屏風岩側へは近づかない方がよいです。

この時期の登山道状況はとても変わりやすく、大変危険です。登ってくることができても、翌朝には凍結や吹雪で出発できないケースもあります。登山計画を今一度確認し、エスケーププランを設定し、登山開始後でも少しでもまずいと思ったら、撤退判断をできるようにお願いします。

登山装備

アイゼン(10本爪以上)およびピッケルは必携です。ただし、一度溶けて再凍結した固い積雪やベルグラ状の凍結などの場合、アイゼンやピッケルもうまくきかないことがあります。岩と雪氷のミックス状態に慣れていない場合危険です。

注意点

街では暑い日もありますが、標高3000mの山はまだ完全な冬です。これを前提とした登山計画をしてください。

雪崩や落石、吹雪での行動不能、転滑落による致命傷のリスク等があります。行動可否そのもの(状況によるリスク=危険度の違い)やルート選択を自己判断できない場合は、この時期の登山はあなたにとって危険すぎます。
登ってくることができても、翌朝には凍結や吹雪で出発できないケースもあります。登山計画をもう一度見直し、エスケーププランを設定し、登山開始後でも少しでもまずいと思ったら、撤退判断をできるようにしましょう。

● アイゼン(10本爪以上)とピッケルは必携です。ただし、固い積雪や凍結、また角度のある壁では、アイゼンやピッケルもうまくきかないことがあります。岩と雪氷のミックス状態に慣れていない場合、装備を持っていても、非常に危険です。

● 遅い到着、特にはじめからそのような計画では危険です。この時期は特に、昼過ぎから14時ごろまでに到着できる計画にしてください。その結果、何かトラブルがあっても、17時ごろまでに到着できます。早い出発、早い到着により、トラブルを避けやすくなり、さらにトラブル時のリスク(夕方になり救難ヘリを呼べないなど)が下がります。

ぎりぎりの計画の場合、なんらかのトラブルがあった際に日没を迎えてしまうとリカバリや救助が非常に困難になります。この季節、夜をビバークで越すのは大変厳しくなります。

お知らせ

1泊2食付 9,800 円
1泊夕食のみ 8,800 円
素泊り 6,600 円
朝食用お弁当 1,000 円(前日夜受け取り)
昼食用お弁当 1,000 円(出発当日朝受け取り。朝食用お弁当と内容は同じです)
連泊する場合 2泊目以降 宿泊2,000 円割引/1名
夕食 2,200 円
個室料金 1室につき +9,000 円
幕営料 1,000 円/1名
水 200 円/1L (雪解け水です。小屋宿泊者およびテント泊の方は、代金に含まれています。)
お湯 水筒1本 200 円
お茶 水筒1本 300 円

幼児は無料です。(食事なし・保護者と同じ布団で就寝の場合)
小学生は宿泊 1,000 円割引です。

クレジットカードでの支払いが可能になりました。
対応カードなどの詳細は以下のご案内を確認してください。

http://www.hotakadakesanso.com/card

昨年の今頃の様子は?

営業4/27~(要予約)。5/20迄の予約受付中(WEB予約推奨)。例年より雪は少な目ですが雪面カチカチ2023.04.21

本日営業開始。昨日迄のまとまった降雪により雪崩や滑落に注意。厳冬期雪山登山装備必要2023.04.27

GWのトレースは天気により消失。雪山登山装備(必ず前爪のあるアイゼンとピッケルが必要)基本2023.05.09

涸沢からでも雪の状況によりルート選びが必要。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)基本2023.05.17

穂高岳山荘周辺の過去の様子

  • 夕焼けの白出沢
  • 満月に照らされる奥穂高の岩壁
  • 完全な雪山となりました 涸沢岳方面から小屋方面の様子
  • 凍てつく小屋
  • 凍てつく小屋
  • 北尾根も完全雪化粧
  • 稜線の標識も雪に埋まりそうです
  • 稜線から山荘を俯瞰
  • 積雪凍結がある冬山となりました
  • 涸沢も少しずつ色づいてきました。
  • 穂高岳山荘ライブカメラ 東側カメラ(長野県・涸沢側) 9/22 11:00
  • 穂高岳山荘ライブカメラ 西側カメラ(岐阜県・白出沢側)  9/22 11:00

穂高岳山荘

現地連絡先:
090-7869-0045
電話番号:
0578-82-2150
連絡先住所:
岐阜県飛騨市神岡町東町504

地図で見る
http://www.hotakadakesanso.com/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

奥穂高岳 標高 3,190m

 奥穂高岳は穂高連峰の中央にそびえる盟主である。標高3190mは富士山の3776m、南アルプスの北岳の3192mに次ぐ日本第3位の高峰で、頂上に造られた2mを超す大ケルンの上に立つと第2位になろうかという高峰なのである。しかも堂々と大きい山容がいい。  山頂で綾線が分岐し、南西に延びる岩稜は馬ノ背からジャンダルムの奇峰を経て、間ノ岳、西穂高岳、焼岳へと延びる。  もう1つの岩稜は南東へ吊尾根となってたわみ、前穂高岳、明神岳となって上高地に雪崩落ちていく。  山稜は硬いひん岩(ひんがん、ひんは「王」偏に「分」の字)の破片に覆われ、岩屑の堆積した山だ。南東側は涸沢のカールが削り取った断崖で、南面は岳沢が急角度に落ち込み、上高地や乗鞍岳が見える展望の優れた山頂である。  山頂から100mほど西へ向かってから右に折れる主稜線を、うっかり見落として直進すると急傾斜にセバ谷に落ち込んでしまう。毎年のように事故を起こす「だましの尾根」だ。主稜線を北に下ると白出乗越で、穂高岳山荘がある。  頂上から南西に延びる岩稜は、奇峰ジャンダルムに続いている。前衛峰、門番といった意味のフランス語だが、むしろ独立峰と呼びたい山で、悠々としてとりとめのない奥穂高岳をきりっと引き締めている。  初登頂は明治42年(1909)の鵜殿正雄パーティで、槍ヶ岳への初縦走の途中だった。彼は大正元年(1912)には岳沢から天狗沢に入り、天狗のコルからジャンダルムを経て奥穂高岳の初トレースをしている。穂高岳開拓のパイオニアとして銘記されるべき人である。  穂高連峰の開拓は信州の梓川側が早く、山小屋もほとんど信州人が占めているが、奥穂高岳だけは、白出乗越に飛騨の名ガイド、今田重太郎が小屋を建てて登山者の安全を期した。1度登山者の不始末で全焼したが再建し、現在では近代的な山荘になっている。  一般登山道は涸沢からザイテングラートの岩尾根を登って白出乗越に出、奥穂高岳へ向かう。涸沢から白出乗越まで2時間、それから奥穂高岳頂上まで1時間。  飛騨側からは、新穂高温泉から蒲田川右俣を白出沢出合まで2時間、白出沢を登って白出乗越まで7時間。静かな谷のいいコースで、下りに使えば白出乗越から5時間30分で新穂高温泉に着き、バス停前の無料温泉で山の汗が流せるので、山好きに好評である。  上高地から岳沢を経て前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳のコースは9時間で頂上に着く。少しきついが、登り甲斐のある道だ。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

北穂高岳 標高 3,106m

 北穂高岳は穂高連峰の最北端にそびえる。東は涸沢谷、西は蒲田川右俣からの支流、滝谷によって壮絶な岩壁になっている。主稜線は南北に起伏し、南は岩を踏んで涸沢岳へ、北は大キレットを隔てて南岳、中岳、大喰(おおばみ)岳、槍ヶ岳へと続いている。  この山のよさは、西面の滝谷に尽きる。日本でも超一流のロッククライミングのゲレンデである。かつて、名案内人といわれた上條嘉門次が「鳥も止まれねえ」と嘆かせた悪絶な岩壁で、初登攀は大正14年(1925)。早大の四谷龍胤(りようすけ)、小島六郎パーティとR.C.Cの藤木九三(くぞう)、ガイドの松井憲三パーティが、同じ8月13日に挑み、成功している。  滝谷は中間の合流地点からA沢~F沢が分かれ、B沢~D沢の間のルンゼや岩稜、岩壁が主な登攀対象になり、日本を代表する優れたクライマーたちを育ててきた。  北穂高岳は北峰と南峰に分かれている。北峰に三角点があり、直下に北穂高小屋があるので、普通、北穂高岳頂上とは北峰を指す。  登山道は涸沢カールから南稜の急登をがんばれば、3時間で山頂に立てる。上高地からは8時間30分の道のり。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

涸沢岳 標高 3,110m

 穂高連峰の主な岩峰は、涸沢カールを中心に半円を描いている。テント場から見上げるとひときわ目をひくのが北の肩に鋭い三角錐の涸沢槍を従えた涸沢岳である。南に前穂高岳と奥穂高岳、北にクライマーのハイマート、北穂高岳と、すばらしい山々がそびえているが、姿のよさでは涸沢岳がまとまっている。  ひん岩(ひんがん、ひんは「王」偏に「分」の字)の筋肉質の岩峰で、北穂高岳側は険しい岩壁となり、縦走路としては一級の悪さだ。  南の鞍部は白出(しらだし)沢の突き上げる白出乗越。歴史の古い穂高岳山荘が、風力発電、太陽光発電など最新のシステムを駆使して建っている。山頂から西に張り出している西尾根は冬期コースとなり、北穂高岳・滝谷の眺めがすごい。  上高地から涸沢、ザイテングラート経由で所要8時間30分。涸沢の中腹には、近代登山史に残る涸沢の岩小屋がある。新穂高温泉からは白出沢経由で所要9時間30分。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報