燕岳 | 燕山荘

寒い日が続き、雪解け進まず。合戦小屋の平日の営業が始まりました

イワヒバリを見かけました(2017.06.23 燕山荘 )
イワヒバリを見かけました(2017.06.23 燕山荘 )
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天気・気温

06/07(水) 天気 雨 13:00時点の気温 5℃
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
19℃
8℃
明後日
19℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
9℃
明後日
晴時々曇
17℃
6℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

寒い日が続き、さらに2日の雪が積もった影響で、雪解けは進んでいません。新雪はもう解けましたが、登山道の状況は先週からあまり変わっておらず、まだ冬道です。

最近は日没が遅くなったからか、登山者が小屋へ到着する時間が遅い傾向にあります。18:00頃に着く方もいらっしゃいますが、到着が遅くなると、その分リスクも増します。なるべく早めに到着できるように登山計画をたててください。

※テント泊をされる方にご協力をお願い致します。テント場にゴミ、生ゴミ、ラーメンの煮汁も捨てないようにお願いします。それを求めて、ライチョウの天敵、カラスが毎日登ってくるようになりました。これからライチョウは、卵を産み、7月雛が孵るまで大切な期間です。カラスは人知れず人の後を付けてきています。貴重なライチョウ保護のために、「お持ちいただいたものはお持ち帰り」に、ぜひご協力を宜しくお願いいたします。

登山道の状況

第3ベンチ辺りから雪がでてきます。だいぶ雪解けは進んできましたが、富士見ベンチからは雪はまだまだあります。

最近、日帰り山行の方でスニーカーでいらっしゃる方がいます。スニーカーにチェーンアイゼンで登ると、下りはかなり大変ですし、危険です。アルプスのこの時期は、まだ冬山と思ってください。前歯のある10本爪アイゼンとピッケルの用意をお願いします。また、トレースをシリシェードで下りる方がいますが、滑った後は雪が固くなってしまいます。後に下りる人たちが苦労してしまいますので、他の登山者への配慮をお願いします。

登山装備

6月にはいりましたが、現在燕山荘周辺は残雪があり、アイゼン、ピッケルの装備が必要です。
日中はザクザクの雪も、朝はアイゼンがないと危険なほど雪面が凍っていました。

残雪状況は天候により刻々と変化します。最新情報は燕山荘ブログ、トピックス欄を確認してください。
http://www.enzanso.co.jp/index.html

注意点

冬の北アルプスの特徴は、3,000mとしては、世界で類のない程強い風が吹き、世界一積雪が多い所とされています。
そのことから、冬山では①気温、②風、③汗や雨などで濡れることによる体温維持に注意することが求められます。
燕岳の稜線でも、気温は-15℃以下、風速は15~20m以上になります。従って、体感気温は、-30℃以下となり、凍傷や低体温症の注意が必要です。
・汗をかかない程、ゆっくり登る。
・カロリーのある行動食をこまめにとる。
・アイゼンは事前に靴に合わせて調整し、歩行練習をしておく。
・レスキューシートやツェルト等、ビバーク出来る装備を持参する。
・中房で雨が降っている時は、要注意。体が濡れる危険性があるため、登山を控えてください。
・低体温症に気を付けましょう。
 低体温症になると、行動力、思考力、判断力が低下します。合戦小屋から上は、森林限界を越えるため、10m以上の風が吹き付ける稜線歩きになるため、体感気温が-10℃以上下がります。そのため、合戦小屋でエネルギーのある食材と水分を十分補給する。暖かいウエア―を着る等の対策が必要。
・単独行動を避けましょう。
 一人では適切な判断がつきにくく、状況を悪化させてしまうことがあります。
・ツアー登山でも自己責任が基本となります。

お知らせ

合戦小屋の平日の営業が始まりました。
うどんやスイカはまだお出しできないのですが、カップ麺や缶の飲み物などはあります。

2017年度の営業期間
4月22日(土)〜11月25日(土)の宿泊まで
年末年始:2017年12月23日(土)〜2018年1月8日(月)

宿泊料金(2017年度 1泊2食付き料金)
・大人/10,000円 ・高校生/8,000円 ・中学生/7,000円 ・小学生/6,000円
(大学生:学割500円割引 ※学生証提出)・素泊まり料金/6,400円

昨年の今頃の様子は?

燕山荘、大天荘、有明荘の予約を開始しています。燕岳ビギナー向けのツアーも予定2023.03.30

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から