甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

七丈小屋までは雪はありません。七丈小屋から八合目までは、雪の斜面を登るところがあります。八合目から上は、ほぼ夏道が出ている状況です

写真の右に伸びている尾根が黒戸尾根。尾根の上に雪が残っているのが分かります。(2017.06.07 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
写真の右に伸びている尾根が黒戸尾根。尾根の上に雪が残っているのが分かります。(2017.06.07 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

06/07(水) 曇り。17時現在、気温10度。

山と周辺の状況

小屋の周辺にはほぼ雪はありません。
まだ花は少ないですが、小屋の敷地内でヒメイチゲがかわいい花を咲かせてくれています。

登山道の状況

七丈小屋までは雪はありません。
刃渡り付近の イワカガミ イワカガミ が満開です。五合目にはクモイコザクラが咲いています。
雨や霧でハシゴや鎖場が滑りやすい時もありますので、十分に気をつけてください。
七丈小屋から八合目までは、雪の斜面を登るところがあります。
多くの登山者の皆さまがチェーンスパークや軽アイゼンを装備されています。また手にはピッケルやストックがあれば安心でしょう。

八合目から上は、ほぼ夏道が出ている状況です。
山頂から北沢峠までの道も、まだ雪がある場所がありますので、山を越える場合は十分に気をつけてください。
伊那側に抜けるバスは歌宿までの運行ですが、来週15日から北沢峠まで利用できます。

また23日には広河原経由で甲府方面にも出ることができます。

登山装備

多くの登山者の方が、雪の上ではチェーンスパークや軽アイゼンを装備されています。また手にはピッケルやストックがあれば安心でしょう。
標高差2200mの黒戸尾根では、麓と山頂での環境が全然違います。
下部は気温が高く、汗をたくさんかきます。水分は多めに持ってきてください。
小屋前の水場が開通するには、まだ10日ぐらいの時間が必要です。
小屋で販売しているドリンク以外で、水を補給できないのが現状です。余裕を持ってお出かけください。
小屋から上は森林限界を越えて、風や雨の影響をより受けることになります。気温もまだ低めですので、しっかりとした防寒着・雨具の携行をお願いします。

注意点

雨や霧でハシゴや鎖場が滑りやすい時もありますので、十分に気をつけてください。

お知らせ

甲斐駒ヶ岳七丈小屋ではご宿泊のみなさまには事前のご予約をお願いしています。
ご利用前にぜひご連絡をお願いします。
現在は積雪のため、小屋前の水場を利用することができません。
早くて来週後半ごろに開通できそうですが、まだしばらくご不便をおかけします。
このような状況から、朝食のご提供は、6月後半頃からとさせていただきます。あらかじめご了承ください。
なお、ご宿泊の皆さまには水を無料でお分けしています。テント泊の方にも無料で2リットル程度お分けできる状況です。
第一テント場の雪はなくなりました。第二テント場は半分ぐらいがまだ雪に覆われています。
合計で2人用テントであれば15~20張り程度可能です。混み合うときは声を掛け合ってご利用ください。

昨年の今頃の様子は?

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子
  • 注意喚起の看板を設置しました
  • 晴天

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

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