大山 | 大山プロガイド協会

蒸し暑さがなく、梅雨とは思えない天候。イワカガミの満開がもうすぐ、マイヅルソウなどは満開になりました

山頂より烏ヶ山(2017.06.23 中国山岳ガイド協会 事務局)
山頂より烏ヶ山(2017.06.23 中国山岳ガイド協会 事務局)
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天気・気温

06/15(木) 09:00 大山寺の天候 快晴 気温 +16℃ 無風
12:00 山頂の天候 快晴 気温 +12℃ 微風
鳥取市の天気予報
明日
17℃
10℃
明後日
晴時々曇
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
松江市の天気予報
明日
晴時々曇
19℃
8℃
明後日
晴一時雨
18℃
7℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

この時期にしては珍しく寒気を伴った高気圧が張り出していたため、昨夜は大山寺でも9℃と非常に冷え込みました。
登るにはいい条件で、さほど蒸し暑さを感じることなく、梅雨とは思えない天候でした。
下界から登山口のある大山寺まで車で登ってくると標高750m程度まで登るので気温差が5℃程度あります。

お花の状況は、そろそろエゾアジサイが花芽を開きかけてきました。大山寺周辺のブナ・ミズナラの大木を見るとツルアジサイの白い花が良く目立ちます。 タニウツギ タニウツギ が満開で、ウツギ(卯の花)の花芽がついています。
登山道入口にはミヤマヨメナの白い花が咲き始めて、シャガがほぼ終わりになりました。登山道では1合目付近で ギンリョウソウ ギンリョウソウ がたくさん咲いています。4合目辺りで タニウツギ タニウツギ が咲き始めていて、登山道が賑やかに彩られています。
6合目を過ぎるとヤマボウシがそろそろ。7合目を過ぎて8合目が近くなると イワカガミ イワカガミ が満開近くなってきました。ほぼ同じ場所にマイヅルソウも満開です。

また足元をよく見ると ヤマオダマキ ヤマオダマキ も少しですが咲き始めました。ただ気になることが今の時期には6合目を過ぎてからダイセン ミツバツツジ ミツバツツジ が登山道横にたくさん咲くのですが、どうも今年は見当たりません。
元谷まで下りるとノリウツギが咲いています。もう少しすると5合目を過ぎてから咲き始めます。
またダイセンクワガタがそこら中に咲き始めています。

元谷から大神山神社のブナ林を歩いているとエゾハルゼミがうるさいぐらいに鳴いています。いよいよ夏が来たと思える風物詩です。
カエルの鳴き声にも聞こえるのがこれです。かなり早朝から鳴き始めて、ほぼ夕方4時ごろには泣き終えるようです。

山頂ではようやく イワカガミ イワカガミ が満開になりつつあります。
この時期は山頂から石室に回れば、この素晴らしい群落が見られます。

登山道の状況

登山道の危険ヶ所はほぼありません。

大山の夏山登山道においては、泥濘地がほとんど無いために、よほどの大雨でない限りはスパッツは不要です。ズボンの裾が汚れる方は、足の運び方を再度勉強されたら、この問題は解消されると思います。

登山装備

飲料水は多めに持ち、こまめに飲むことを心掛けましょう。

蒸し暑い日には必ずブト(関東ではブヨ)が出てきますので、防虫対策が必要です。農作業で使われる防虫ネットも有効ですが、視界が遮られるのが難点。歩く時には注意が必要です。

雨の予報が出ていない時でも雨具は必ずお持ちください。レイングローブなどもあれば便利です。
軍手では濡れてしまうと逆に冷たくなってしまいます。ホームセンターなどで探してみると、ガーデニングに使う安価なものが意外と使えそうです。

注意点

今年も山頂避難小屋の売店には平日に日本山岳ガイド協会の上野ガイドがいますので、声を掛けてみてください。
営業は11月までは無休ですが、悪天候であれば予告無しに休みますのでお気をつけください。
平日は日本山岳ガイド協会の上のガイドが常駐していますのでご利用ください。
ご利用にあたっては必ず小銭をご用意を。

営業に関するお問い合わせは
チロル&白樺(0859-52-2821)まで。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼も受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会正会員  登山ガイド 久保昌之
中国山岳ガイド協会
事務局 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1  休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

今年は融けるのも早く、ザクザクの残雪期の様相になっています。それでも、まだ多くの登山道は雪があります2023.04.03

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子
  • 山頂台地の様子
  • 6合目付近の積雪状況
  • 5合目付近のブナに積もる雪
  • 登山道入口の積雪
  • 山頂避難小屋と山頂方向の眺望
  • 9合目手前の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

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ユーザーの登山記録から