白馬岳 | 白馬山荘

大雪渓は 落石と滑落に注意。アイゼン+ピッケル必携です。高山植物の開花はゆっくり目でツクモグサもまだ咲いています。

今朝は朝焼けと長野側の雲海との素晴らしい組み合わせとなりました(2017.06.29 白馬山荘 )
今朝は朝焼けと長野側の雲海との素晴らしい組み合わせとなりました(2017.06.29 白馬山荘 )
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天気・気温

06/22(木) 晴
富山市の天気予報
明日
晴時々曇
21℃
10℃
明後日
晴のち曇
19℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月18日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
22℃
6℃
明後日
晴のち曇
23℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月18日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日は晴れ、昨日は暴風雨となりました。
融雪は進んでいますが、残雪は多いです。
昨日は雨に一時的ですが白いモノが混じった時間帯もありました。気温は氷点下近くまで下がりました。
まだまだ冬の装備(防寒具なども)しっかりと準備して登ってきて下さい。

稜線で花が咲き始めました。開花状況はゆっくりとした進行。いつもより1週間程度遅れています。
ツクモグサ ツクモグサ はまだつぼみをつけているものもあり、これからもしばらく楽しめるでしょう。
オヤマノエンドウ・ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ も咲き出してきています。
稜線で ウルップソウ ウルップソウ が咲き始めました。
ウルップソウ ウルップソウ は青紫の花が多数つきますが、その下の部分が一部色づき始めていました。
本格的な開花はまだ先になりますが、その成長を見る楽しみが一つ増えました。
今年は ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ がまだ出てきません。いつもなら咲いている時期です。

6/18現在 猿倉から白馬尻あたりまででは、 キヌガサソウ キヌガサソウ サンカヨウ サンカヨウ ニリンソウ ニリンソウ シラネアオイ シラネアオイ エンレイソウ エンレイソウ ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ などが咲き始めています。
このエリアは日中気温がかなり上昇して、雪解けが加速度的に進んでいる感じがします。
このあたりでは順調に花が咲き出してきています。

●栂池の状況
6/22 朝6:00の気温は 10度 、風の為少し肌寒く感じました。
昨日は1日中吹き荒れた風雨ですが徐々に収まり、良い天気になって来ました。降り続いた雨のおかげで園内の雪解けが進み、木道や地面が現れた水芭蕉の数が増えたように思われます。

登山道の状況

白馬岳は、まだまだ雪山です。
アイゼン+ピッケルが必要です。
アイゼンは6本では心もとないです。できれば爪の多い方が安全です。雪の状況によっても変わってきます。
残雪は雨が続くと氷状やアイスバーンになるので滑落注意。

●大雪渓
・落石には十分に注意して下さい。
視界不良時は特に注意。杓子側からの落石が絶え間なくあり、葱っ平に取り付くまで注意して下さい。
・朝は雪面は堅くなり、日中日に当たると足を取られるようになります。安全登山には早出早着が基本です。
・視界不良時に二合雪渓などに迷い込まないように。
・小雪渓 先日ステップが切られて現在は安全に通行できますが、梅雨どきということもあって一度雨が続くとステップ幅がどんどんなくなってしまうので、必ずアイゼン・ピッケルはお持ちください。
・葱平で夏道が出ています。雪の上を通る方がありますが、ここは急傾斜で危険です。下りでは滑落事故も発生しています。夏道に取り付いて下った方が安全です。登りは雪面にステップが切ってあります。

●白馬山頂→大池→栂池
山頂から三国境 雪があり急傾斜のため下り注意。
三国境下の雪田は視界不良時に道迷い注意。
白馬大池は氷が融け始めました。
白馬乗鞍の下りは雪があります。雨が続くと氷状やアイスバーンになるので滑落注意。
※軽アイゼンでの通過は心配です。天気にもよりますが最低でも6本爪。できれば8~10本爪のアイゼンが欲しいです。

※栂池パノラマウェイ
グリーンシーズン 営業期間 : 2017年6月1日(木)~10月31日(火)
料金、時刻表など詳細はこちら
http://www.nsd-hakuba.jp/green/tsugaike/panoramaway.html

●朝日岳方面
まだ偵察段階です。残雪が多くGPSの携行が望ましいです。
7月上旬以降パトロールが入り全容が判明します。それまでお待ち下さい。

●蓮華温泉方面
6月24日(土)蓮華温泉まで車道開通の予定
天狗ノ庭は残雪が多いため通行に注意。
※バスの運行は7月16日~ 今シーズンよりバスの時刻が大きく変わりました。
http://rengeonsen.main.jp/access.htm

登山装備

まだ基本は雪山装備です。アイゼンは前爪のある10本以上が必須。ピッケル必携。
冬日になる日もあり防寒防風対策はしっかりと。
紫外線対策のサングラスなども必要。

注意点

●無理をせず、安全登山に努めて下さい。戻る事も考えましょう。
登山者の方にとっては過ごしやすい環境になってきましたが、まだまだ天候次第では一転して冬山のようになったりすることがあります。白馬に来られる際は、まだ冬山の気持ちで万全の準備をどうぞ。

●天狗山荘 2017年休業のお知らせ
雪のため一部倒壊のため2017年の営業はありません。
http://hakubakousha.com/index.php/mountain-lodge-info/tengu

お知らせ

白馬山荘
http://www.hakuba-sanso.co.jp/
宿泊予約・お問い合わせは(株)白馬館 電話0261-72-2002

●系列の小屋の2017年営業予定
・白馬山荘(白馬岳頂上直下)4月29日~10月14日
・五竜山荘(五竜岳・白岳鞍部)4月29日~5月6日と6月17日~10月14日
・白馬大池山荘(白馬大池北西湖畔)7月8日~10月9日
・白馬鑓温泉小屋(白馬鑓ヶ岳中腹)7月22日~9月30日
・白馬尻小屋(白馬大雪渓下)7月15日~9月30日
・キレット小屋(八峰キレット)7月1日~9月30日
・栂池ヒュッテ(栂池自然園)4月29日~5月6日と6月1日~10月21日

●鑓温泉小屋 営業開始 延期のお知らせ
今年は例年以上の残雪があり、小屋の建設が1週間程度遅れる見通しです。
それに伴い鑓温泉小屋のオープン日が7月22日(土)予定に延期となります。
新しい情報がわかり次第お知らせいたします
なお、登山道は残雪が多く整備されておりませんので、通行される方は滑落・落石・道迷い等に十分ご注意ください。

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り
  • 大雪渓上部から小雪渓

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

新潟県 長野県 / 飛騨山脈北部

小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

富山県 / 飛騨山脈北部

旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

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