台風の接近と梅雨前線の影響で、今週は雨が続き、水量豊富な尾瀬です。ニッコウキスゲが花芽をつけ始めました
天気・気温
山と周辺の状況
台風が去って、台風一過というほどの快晴ではありませんが、青空が広がる尾瀬沼となりました。やはり晴れると気持ちがいいです。
台風の接近と梅雨前線の影響で、今週は雨が続いています。ポタポタ、ザァーザァーという雨音とともに、元気にイワツバメ、キセキレイ、ウグイス、カッコウがさえずっています。
雨続きで、いつも通る奥ッ沢(オクッツァワ)も水量が増加。このところ、雪解け水の影響がなくなり、沢の水量も随分と少なくなったところでしたので、雪解け水が豊富にあった時期を思い出します。
7月に入りましたが、尾瀬の7月の植物と言えばご存じ
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
。尾瀬沼地域では大江湿原の群落が有名です。花芽を咲かせている
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
を、湿原の中でいくつか見つけることが出来るようになりました。
いよいよ本格的な夏シーズンに向けて準備を進めているようです。
なお、今周辺で見る花は、ミツガシワ、
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
、
ワタスゲ
ワタスゲ
(花穂)、
コバイケイソウ
コバイケイソウ
、
ヒメ
シャクナゲ
シャクナゲ
ヒメ
シャクナゲ
シャクナゲ
、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、マイヅルソウなどです。
登山道の状況
●尾瀬沼周辺
尾瀬沼周辺の道は、北岸の道はすべて残雪は融けました。
南岸側(三平下~沼尻)は現在、残雪の状態が危険なため、通行止めとなっています。
●沼山峠~大江湿原
沼山峠~大江湿原は雪は消えました。大江湿原も、安全に通行できます。
大江湿原~小淵沢田代方面への登山道の残雪も、ほぼ消えました。ぬかるみが多く、少し歩きにくくなっています。
●見晴~尾瀬沼方面
白砂峠の残雪は消えました。ぬかるみが多いのでスリップに注意してください。
●燧ヶ岳
長英新道(浅湖湿原~燧ヶ岳)は、樹林帯に雪が多く残っています。
御池新道(御池~燧ヶ岳)は、爼嵓直下の急斜面、および柴安嵓直下の急斜面などは、残雪が多く滑落の危険性があります。アイゼンを用意して、慎重な行動が必要です。
見晴新道(見晴~燧ヶ岳)は、新しい登山道のため、ぬかるみやササの切株が続きます。残雪・ぬかるみが多く、まだ一般的ではありません。
ナデッ窪については、雪崩・滑落の危険があるので残雪期の通行は控えてください。
●燧裏林道・三条ノ滝
燧裏林道は、安全に通行できます。古くなった木道では滑りやすいので注意してください。
天神田代~渋沢温泉小屋跡のルートは通行禁止です。
登山装備
燧ヶ岳へは、まだ残雪に対する装備が必要です。
スニーカーではなく登山靴を履き、防寒着やレインウェアを忘れずお持ちください。
思いがけない残雪の量と低い気温に、装備不足で対応しきれず、体調を崩したり怪我をされる方が多くいます。
注意点
尾瀬にはツキノワグマが生息しています。尾瀬を散策する時には、クマの生息地を訪れるということを忘れないでください。クマについての理解を深め、人身被害を防止しましょう。
https://www.oze-fnd.or.jp/ozd/br/
お知らせ
シカ革のワークショップを以下の内容で行います。
<シカ革のワークショップ概要>
・日時 7月8日(土)13:00~16:00
7月9日(日) 7:30~12:00
・当日受付 ・実費(材料費)1,000円
10~15分と短い時間で作れるのでお気軽にご参加いただけます。
現在、尾瀬沼ビジターセンターでは「尾瀬国立公園誕生10周年記念写真展‐会津駒ヶ岳・田代山・帝釈山魅力再発見!‐」を開催しています。
日光国立公園尾瀬地域から「会津駒ヶ岳」「田代・帝釈山」を含め、日本初の分離独立を果たした「尾瀬国立公園」がめでたく、今年度で10周年を迎えました。
分離独立のきっかけになったこの三つの山々を紹介や、季節を彩る花々や壮大な風景の写真、色鮮やかな登山道の動画などを展示しています。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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