槍ヶ岳登山は残雪が多くアイゼン(6本爪では怖いと言う人もいます)+ピッケル必要。防寒具雨具必携。最新情報得て。
天気・気温
山と周辺の状況
夜のうちに台風が過ぎ去り、7/5は朝からカラッとした晴れ間が!
と思っていましたが、違いました。
朝のうちは少し晴間もありましたが、すぐに完全に雲で覆われてしまい、一日霧と雨でした。。。
7/5戻ってきたスタッフも、結局雨で濡れながらの登山となってしまったようです。
昨日は晴 本日は晴次第にガス
稜線では
イワベンケイ
イワベンケイ
などが咲き始めました。
槍沢ロッジ近くではまだミネザクラが咲いています。
登山道の状況
槍ヶ岳登山はまだ雪があり、アイゼン+ピッケルが必要な状態です。
登山には最新情報を得て入山するようにしましょう。
●上高地側~槍沢~槍ヶ岳山荘
7/5の状況(7/5に登ってきたスタッフからの情報)
※槍沢からの登山には、まだアイゼン・ピッケル(又はストック)は必要です!
融雪は進んでいますが、まだまだ雪の上を歩く距離の方が長いです。
軽アイゼンでも問題ないと思いますが、下りが不安な方は10本以上の方がしっかり踏めて安心だと思います。
7/4の午前 横尾から槍沢までが増水の為ほぼ川のような状態になっていました。
浅いところでも10センチくらい水が流れているような状態でした。
また晴れが続けば落ち着いてくると思いますが、7/5現在なかなかスッキリしない天気予報なのであれだけの増水はなかなか落ち着かないかと思います。
雨は降っていなくてもレインパンツ、スパッツの着用は必須です!
横尾~槍沢間の崩れた場所は、槍沢ロッヂのスタッフが修復をしています。
7/5次点では、ババ平を超えたところは川が1本増えている・・?と思うほど増水していました。
その先は融雪がかなり進んでいるのでとにかく夏道で、右に右に寄ってお進みください。
途中何か所か雪渓の上、増水している沢を歩きました。(6日前には雪上歩行可能でした。)
大曲の分岐を超えるとそこから殺生ヒュッテを越えるまでは雪道です。
丸山の登り始めくらいでアイゼンをつけました。
グリーンバンドを超える道は相変わらず急でした。
夏道も右側に見えてきてます。が、グリーンバンドから上はまだ雪なので、個人差はあると思いますが雪の上を歩いた方が楽な気がします。
グリーンバンドを超えたところも雪の急登です。
雪は、思った以上に溶けてなかったません。
殺生ヒュッテを越えたたところでアイゼンを外しました。
直下は残雪はありますが夏道です。
●南岳方面
※アイゼンピッケルの必要な状態です。
7/5登山道の確認合わせ、南岳新道の雪切りにいきました。大雨の後で雪解けが進み、雪切の跡が辛うじて残る程度にまでになっていましたが、今回もしっかり幅広に切りなおしてきました。
旗竿も通れたり流されたものも含め立て直し、雪解けが進み夏道が見え始めた部分に合わせ誘導しています。
とは言え、まだまだ雪渓部分も多いですので、
周りの状況、旗竿等を確認して慎重に歩いてください。
夏道が出始めたとは言え、装備はまだアイゼンピッケルの必要な状態です。
●大天井岳~槍ヶ岳
7/5は悪天候後の登山道の偵察に大天井ヒュッテ周りを見てみますと、この雨にて雪渓の雪融けが進み、残る雪渓は切通し分岐からヒュッテまでで1箇所、大天荘からヒュッテまでに1箇所、残るのみとなりました。
只、西岳までの登山道にはまだ数か所の雪渓トラバースが待ち受けています。
何れも雨に流され斜面がきつくなっていたので再度の雪切りはしてきました。
ヒュッテから直ぐの西岳方面の雪渓です、約20mのトラバースです。その他の雪渓はこれ程長くはありません。
登山道に関しては、ヒュッテ付近では通行に支障な箇所は見当たらずやれやれといったところです。
登山装備
槍ヶ岳登山には、今年はアイゼン・ピッケル(又はストック)が必要です!
雪渓の風は冷たいです。曇やガスだととても寒く防寒着は必携
街はもう暖かいですがこちらはまだまだ寒く、雪もたさんあります。
今の槍ヶ岳への登山には冬の装備が必要です。アイゼン、ピッケルをお忘れないように!
紫外線対策のサングラスや日焼け止めも必携です。
注意点
装備の油断なく、現地で最新情報を得るようにしましょう。
●いつ夏道になるのか?
さて、この残雪の多さを気にしてだと思うのですが、、
「いつになったら夏道になるでしょうか?」という問い合わせもたまに聞かれます。
降雨や日照など天気の不確定要素の影響が強いため、いちがいにお答えすることは出来ません。
雪解けがゆるやかに進むか、一気に進むかそれは、今後の気候次第です。
先日、去年も同じ時期に来たというお客様から「昨年と全然違う!同じ時期でもこんなに違うんですね!」という驚きの声も聞かれました。
●「アイゼン(クランポン)・ピッケルは必要ですか?」
雪のコンディションによっては使わずに済む場合もある状態ですが、「6本爪の軽アイゼンで来たのだけど、怖い思いをした」と話されていたお客様もいらっしゃいました。
最近の登山では軽量化という考え方が定着して、装備を削ることを第一に考えがちですが季節の移り変わりの時期は特にたとえ出番がなかったとしても必要な装備というものはあると思います。
雨の後に氷板の層が露出してキックステップが効かなかったり、急な斜面の残雪が想像以上だったり。
まだルート上での雪の影響は充分にありますので、
スタッフとしてはアイゼン・ピッケルの携行をお勧めします。
どう判断されるかは個々人の判断です。
お知らせ
●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
●「槍ケ岳山荘の夏場のご予約について」
(ホームページの「宿泊のご案内」にも書かれています)
・少人数(4名様以下)の予約は必要ありません。
・混雑する時期は【居合わせた人数で限りある資源をシェア】する形になりますが、
槍ケ岳山荘の立地上、宿泊を希望されるお客様をお断りすることはありません。
・夕食の時間は初回17時です。
他の山小屋でも同様だと思いますが、15時~16時くらいに到着できるような計画で、余裕のある登山を心がけてください。
到着時の申し込みで食事は準備いたします。
・トラブルがあり到着が17時を過ぎそうな場合は槍ケ岳山荘までご一報ください。
●2017年系列小屋営業日
(※営業期間外の連絡は松本事務所へ)
・槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
受付時間:7:00~20:00
・槍沢ロッヂ 0263-95-2626 または 090-3135-0003
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
受付時間:7:00~20:00
・南岳小屋 090-4524-9448
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
受付時間:7:00~20:00
・大天井ヒュッテ 090-1401-7884
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
受付時間:7:00~20:00
・岳沢小屋 090-2546-2100
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
受付時間:6:00~20:00
昨年の今頃の様子は?
2023年の営業は4/27~。宿泊は要予約。予約は宿泊予定日一ヶ月前の朝9時から受付2023.03.27
営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21
営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27
槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子
槍ヶ岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-2641-1911
- 電話番号:
- 0263-35-7200
- 連絡先住所:
- 長野県松本市埋橋1-7-2