薬師岳・雲ノ平・高天原 | 太郎平小屋

今週は気温が高く雨が少なめでした。例年より雪は多め、高山植物の開花も遅れています。

高天原の様子。ニッコウキスゲが咲きだしています(2017.07.27 太郎平小屋)
高天原の様子。ニッコウキスゲが咲きだしています(2017.07.27 太郎平小屋)
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天気・気温

07/13(木) 晴れのち曇り・ガス、11:00の気温15℃、朝の気温7~8℃
富山市の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
15℃
明後日
晴時々曇
26℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
13℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週は雨も少なく、暖かい日が続きました。今日は気温はあがっていませんが、日中は20℃近くまで上がることもありました。

例年より、気温の上昇はやや遅く、雪も多く残っています。高山植物の開花も、やや遅れています。例年、海の日の連休に咲く花も、少し遅れるかもしれません。
ミネズオウ、 イワカガミ イワカガミ チングルマ チングルマ などの早咲きの高山植物が顔を出してきています。花の季節は、まだこれからです。

また薬師沢小屋および、高天原山荘は、それぞれ営業開始しています。

登山道の状況

折立から太郎平までは、ほぼ雪は消えていています。

薬師岳方面は、薬師峠~薬師平までは、まだ雪が残っています。軽アイゼンがあると良いでしょう。雪付きが薄いので、踏み抜きには十分に注意してください。また固い箇所もあるので、ツボ足で行く場合はスリップに注意です。

薬師沢方面は、だいぶ雪は減りましたが、まだ雪が多く残っている箇所があります。道迷いするほどではありませんが、軽アイゼンがあると良いでしょう。

黒部五郎岳方面は、太郎平小屋から上ノ岳へは雪渓が150mほどあります。赤木岳の前後に雪渓が少し残っています。アイゼンは不要ですが、道迷いに要注意です。

薬師沢~高天原山荘の大東新道は、A・B・C沢で、雪渓を渡る箇所があります。それぞれツボ足で通過できますが、慣れない人は軽アイゼンがあると良いでしょう。

登山装備

しっかりとした登山装備をおねがいします。

お知らせ

太郎平小屋は6月1日~10月25日の日程で営業予定です。薬師沢小屋は10月10日まで、高天原山荘は9月30日まで営業します。
スゴ乗越小屋は7月10日~9月25日の営業予定です。

太郎平小屋周辺の過去の様子

  • 高天原山荘もオープンしました
  • 今年はコバイケイソウが当たり年です
  • 高山植物の最盛期となっています
  • 太郎平~薬師岳への登山道の様子
  • 上ノ岳方面は、まだ雪が多く残っていて、一般的ではありません
  • キャンプ場付近の残雪の様子
  • 折立~太郎平までの登山道の様子
  • 薬師岳山頂からの眺望
  • キャンプ場から薬師岳方面を望む
  • 太郎平小屋周辺の残雪状況

太郎平小屋

現地連絡先:
080-1951-3030
電話番号:
076-482-1917
連絡先住所:
富山県中新川郡立山町千寿ヶ原

地図で見る
http://www3.ocn.ne.jp/~ltaro/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 / 飛騨山脈北部

薬師岳 標高 2,926m

 その昔、越中で「立山」というと、北の毛勝三山から南の薬師岳辺りまでを指したという。今では、北アルプス中央部の鎮(しずめ)として人気があり、雲ノ平や黒部五部岳などとともに黒部源流の山と位置づけられている。  薬師岳という名から分かるように、古くから信仰の山であった。和田川上流の隠れ里で、平家落人伝説のある有峰(ありみね)の人々が、薬師如来の山として山頂に祠を建て、毎年6月15日の祭りには登拝して剣を奉納したものである。赤錆びた剣型の板金は昭和30年ぐらいまで祠に見られたものである。  有峰の集落は昭和34年に完成した有峰ダムのため湖底の村となり、山頂の祠に奉納されていた剣型も錆びついたり、登山者の記念になったりして、今はない。  山の姿はずっしりと重量感があり、いかにも霊山にふさわしく大きい。山体の中腹まで石英安山岩、山頂付近は角閃岩を含んだ石英斑岩、つまり花崗岩に近いものなので、輝くような明るい雰囲気がある。  そして、薬師岳の地理的特徴の最たるものは、東面に並ぶ3つのカールだ。日本の氷河地形で最も一般的な圏谷だが、大きな山体にスプーンでプリンをすくったような谷が3つもあり、東側から眺めると壮観である。  山頂をはさんで南稜カール、中央カール、北薬師岳との間が金作谷カールと呼ばれる。カールの下はそのまま黒部峡谷の上ノ廊下に落ち込んでいるというのも、霊山薬師岳にふさわしいスケールである。  登山コースで最も一般向は折立コース。かつての秘境、有峰のダムを通って、一気にバスで折立まで上り、太郎兵衛平経由で山頂へ登るコースだ。稜線の太郎平小屋がいいベースになるので薬師岳、雲ノ平、黒部五郎岳など黒部源流の山々へのメインルートになっている。折立から太郎平小屋(5時間)、小屋から薬師岳(3時間)で8時間の登りでいい。  山の古典といわれる田部重治の著書『山と溪谷』には明治42年に2泊3日で登っている。夜明け前に歩き出し、提灯(ちょうちん)の明りを頼りに下るという強行軍で、有峰に2泊し、薬師岳へは日帰り往復だった。マイカーを使えば富山から日帰りも可能という現在との落差は登山人口を増大させ、明暗こもごもである。  1963年1月には、この山で愛知大学山岳部の13人が遭難して社会問題になったことはよく知られる。広々した山稜で風雪のため方向を失い、黒部側の東南稜に迷い込んだためで、慰霊の十三重塔が折立に建っててる。

富山県 岐阜県 / 飛騨山脈北部

北ノ俣岳 標高 2,662m

 高山市街から北アルプスの山並みを遠望するとき、最北端になだらかな山容を見せるのが北ノ俣岳である。薬師岳と黒部五郎岳に挟まれた位置にあり、山頂からの展望がすばらしい。薬師岳をはじめ黒部の山々、深く切れ込む黒部源流と雲ノ平、それに遠く槍ヶ岳。また西側には、有峰湖も手に取るように俯瞰できる。立山から槍への登り下りの激しい縦走路で、ほっと一息つける山といえる。  昭和37年、神岡町山之村(当時)から北ノ俣岳への神岡新道が開かれた。車で神岡町中心部から伊西峠を越えるか、双六谷から山吹峠経由で山之村へ入る。登山口となる打保からしばらく林道を行き、千ノ沢から登山道を打保乗越、さらに池塘の点在する水ノ平から鏡池平を過ぎればやがて寺地山である。寺地山の樹林帯を抜ければ北ノ俣岳へのなだらかな登りとなり、草地に変わる。この辺りには水場も避難小屋もある。ここからハイマツ帯と、高山植物の点在するガレを約1時間登れば北ノ俣岳の頂上である。 飛越トンネル付近に車を置き、飛越国境尾根ルートを利用すれば、寺地山までの所要時間が短縮される。

ユーザーの登山記録から