ニッコウキスゲが最盛期を迎えています。尾瀬ヶ原は日陰はほとんどないので、晴れた日は帽子は必須です
天気・気温
山と周辺の状況
関東甲信地方は梅雨明けが発表されていますが、尾瀬は連日雨模様となっています。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は最盛期を迎えています。山の鼻の植物研究見本園では、池塘の周りに咲く
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
の黄色い姿が水面に写り込むのがきれいです。
池塘には、
ヒツジグサ
ヒツジグサ
が咲き、中ではニホンイモリ、ハッチョウトンボ、ゲンゴロウなどが生息しているのが見ることもできます。
またさまざまな夏の花が咲き始めています。
キンコウカ
キンコウカ
が咲き始め、サワランが鮮やかな花を付けています。ほか、小さく愛らしいヒメヘビイチゴ、ハナニガナ、
ノアザミ
ノアザミ
などが咲いています。
ノアザミ
ノアザミ
には、ヒョウモンチョウの仲間がたくさん集まっています。
コオニユリ
コオニユリ
も、いくつか咲き始めています。
一方、
チングルマ
チングルマ
やサキスゲは、すっかり綿毛になりました。
尾瀬ヶ原は日陰がほとんどありません。晴れた日は、しっかり帽子をかぶって、熱中症対策をお願いします。
登山道の状況
鳩待峠から山の鼻までは、とくに問題なく歩けます。尾瀬ヶ原では木道でのスリップに注意してください。
至仏山は7/1より登山可能となっています。残雪は消えましたが、一部でぬかるみがあります。
先日(7/22)は、笠ヶ岳まで視察に行きました。笠ヶ岳も至仏山同様に蛇紋岩特性の山であり、貴重な植物が生育しています。
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
、ミネ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
、タカネ
ナデシコ
カワラナデシコ
、ミヤマムラサキなどが咲いていました。至仏山に比べると人が少なく、ゆっくり植物が観察できます。
登山装備
熱中症対策をしっかり行ってください。晴れた日は必ず、帽子をかぶってください。
注意点
シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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