槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

主ルート支障なし。お盆過ぎて秋へと歩みを進める槍ヶ岳。このところの最低気温は7℃。最高気温16℃。

大天井ヒュッテ近く 牛首展望台から見る日没 (大天井ヒュッテスタップ撮影)(2017.08.21 槍ヶ岳山荘 )
大天井ヒュッテ近く 牛首展望台から見る日没 (大天井ヒュッテスタップ撮影)(2017.08.21 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

松本市の天気予報
明日
晴時々曇
20℃
8℃
明後日
晴時々曇
18℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち雨
19℃
7℃
明後日
曇時々晴
16℃
6℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

雨で風も強いです。
朝の最低気温は10℃くらい、冷えると7~8℃まで下がります。
山々はまだ緑ですが、もう風は秋のようです。秋山装備の心構えで

それでもまだ夏の力を感じるよく晴れた日には、日中13~14℃。このところの最高気温で16℃です。
やはりお盆過ぎる山はぐっと秋へと進んでいきます。

<槍ヶ岳山荘>
槍ヶ岳山荘周辺では、最近晴れの予報の日でも、一日青空が広がっていることは少なく、晴れ時々曇りといった日ばかりです。
また、朝晩も少し冷え込み、秋の気配を感じるようになってきました。
これからお越しになる方は、温かい服装をお持ちに頂くことをお勧めします。

8/20は雲が多いながらも良好な天気の一日。
登山者の動きも少し落ち着いてきたので、少々荒れてきた穂先ルートの整備しました。

8/19 晴れ予報に反してガスに包まれた朝。
天候悪化で中断したヘリ物資輸送の再開を心待ちにしていたのだけど、期待通りにはいかないスタートでしたが、11時ころにガスが抜ける瞬間も出てきた頃、雲の切れ間を縫って槍ケ岳まで飛んでくるという離れ業でヘリコプターが物資を運んできました。
ただでさえ空気の密度が低く、気流が乱れて読みづらい山岳地帯でヘリを飛ばすことは難しいのに各方面から沸き立つ雲を避けて飛ぶさまは航空ショーを見ているようでした。

8/18 
今日は予報通り1日雨、霧雨
お盆が過ぎて小屋仕事も一山を越えました。
あとはシルバーウィークと体育の日の連休に向けて体を休めてまた気合いを入れなおす時期です。
ウサギギク ウサギギク 、コケモモ、などが山荘直下で咲いていました。
ピンクは ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ は殺生ヒュッテから山荘までたくさん咲いています。

●お勧めポイント
大喰岳をご紹介します。
大喰岳は槍ヶ岳の南側、すぐ横にある標高3101mの山です。
槍ケ岳から穂高連峰へ向かうルート上にあり、所要時間は片道30分~1時間ほど。
ここから見る槍ケ岳は圧巻です。
直下の槍ケ岳山荘付近で見る穂先の姿も素晴らしいですが、大喰岳まで離れて見ると、また違った迫力があります。
積雪期、大喰岳の南側、槍沢方面の斜面は絶好のスキーゲレンデでもあります。
5月から6月までは、槍ケ岳山荘前の斜面も滑ることができますが、大喰岳まで行ってから滑った方が、斜度も程よく、雪質も良い斜面があるのです。
大喰岳から滑っても、大曲の手前、丸山のあたりで槍沢ルートと合流しますので、そのまま馬場平まで滑って降りることも可能です。
散歩コースとしても、スキーゲレンデとしても、お楽しみいただける大喰岳。
槍ヶ岳にお越しの際は、是非足をのばして行ってみてください!

<槍沢ロッジ>
8/21 若干雲があるものの良い天気

<南岳小屋>
8/22 ガス・風・雨のお天気
8/21 夏を思わせる積乱雲や、優しい感じの夕焼けが見られました。

<大天井ヒュッテ>
8/22 夜中は雲は多めながら星空となっていました、4時に起床して外に出てみると厚い雲に覆われ、新月に近い(今夜が新月)星空は全く見えず、ましてや朝焼けの期待も消え、「昼から雨」の予報にお客様の朝食は4時45分出しにして、全員5時30分には槍ヶ岳やそれぞれの目的地へ向けて出発して行きました。
12時以降雨が降ったり止んだり、風も強くなったり弱まったりと急激に変わる予期出来ない天気となりました。
この頃表銀座コースには大学生の山岳会かワンゲルと思われる、10名~20名のパーティーが増えています。
今日も80L~120Lの大きなザックを担いで燕岳~西岳へと向かう十数名のワンゲルパーティーと思われる若者が4パーティー通過。
ヒュッテのベンチでも非常に楽しそうな会話が弾んでいました。
昨日も、剣岳の八峰6峰フェースや源次郎を登攀後、薬師岳~槍ヶ岳を超えて、山に入山して3週間目という約20名程の大学生山岳会パーティーが常念岳へと通過して行く等、このところ大人数の若者パーティーが増えてきているように感じます。

8/21
三俣蓮華岳右に沈む黄金色の夕焼けを見ることが出来ました。
いよいよ夏から秋に季節が変わって来た感じがした昨日の夕焼けでした。
空気が澄んだ巻雲が広がる秋、オレンジに・ピンクに・真っ赤に染まる夕焼けが多くなり、これから牛首展望台から見る日没位置が徐々に槍ヶ岳へと近づき、夕焼けと槍ヶ岳の絶品コラボを見る事が出来ます。
只、このところの天気明日の事もコロコロ変わり、今週は太平洋高気圧が頑張って好天が続くなんて言ってた気がします

登山道の状況

主なルートで大きな支障はありません

●槍沢~槍ヶ岳 
・大曲から天狗原分岐方面
 大曲から5分ほど登ったところにある曲沢付近は急に登山道がえぐれてしまっているところがあります。通行の際は足を踏み外さないようにご注意ください。
・登山道上に残雪はなくなりました。アイゼンは不要です。
雪渓(残雪)に沿って登るため、日光が強いと雪からの反射で普段より眼に負担がかかります。サングラスなど光から目を守る装備をご持参ください。
雪目と言って最悪の場合失明してしまうこともあるようです。
・三ノ沢から天狗原分岐方面
 ここ辺りから酸素が薄くなったせいか急に疲れはじめます。
適度に休憩して高山の景色を楽しんでください。
下りてこられた人から話を聞くと天狗池も雪解けで顔を表しているようです。
槍ヶ岳へ向かう前に寄り道して天狗池に映る逆さ槍ヶ岳を見に行ってみてはいかがでしょう。

●槍ヶ岳~南岳 支障ありません

●表銀座方面 支障ありません。

●飛騨側
・西鎌尾根、飛騨乗越 通行に支障ありません。
・南岳新道 ルートが荒れており、山に慣れない方やお子様は入らないように。

登山装備

3000m級の夏山登山装備が必要

秋の気配を感じるようになり、防寒着は必携
雪渓沿いの登山道もあり紫外線対策のサングラスや日焼け止めも必携です。

※スニーカーでは登れません。

注意点

装備の油断なく、現地で最新情報を得るようにしましょう。
山の基本は早出早着。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

●予約 夏のシーズンの混雑状況
問い合わせがとても多くなってきました!
よくある質問をお伝えしたいと思います。
・毎年だいたい海の日の連休から小屋も、テントも混雑します。
※テント場は全部で39張なので早い時はお昼過ぎには受付終了になります。
こちらがいっぱいになると殺生ヒュッテさんのテント場をご利用いただくか、小屋で宿泊していただくことになります。

・予約は「海の日連休~シルバーウィーク終りくらいまで」で「4名様以上のグループ」のみご予約承ります。
「本当に大丈夫なのでしょうか?」という電話をよく受けますが、大丈夫です。
槍ヶ岳山荘は場所がら、混みあっていて泊まれません。ということはありませんのでご安心を!
こちらである程度の人数を把握するための予約であり、食事の申し込みも着いてからの受付で間に合います!

・予約は、部屋を確保するための予約ではありません。
・予約は 先着順ですのでご了承ください。
※個室の予約は受け付けていません。

・予約と山の安全とゴハンの支度
どの山小屋も晩ご飯の準備があります。
また、日没になるにつれ危険なことはたくさんあります。
寒くなります。ヘッドライトだけでは想像以上に山は暗いです。
野生動物と遭遇する場合もあります。
遅くても16:00までには到着してください。
自分の体力などを考えて15:00~16:00に到着できるプランを立ててお越しいただければと思います。

●テント場
週末を中心にたくさんのテントが張られます。到着はお早めに。

●大天井ヒュッテ
個室の無料サービスについて
平日には2名様以上にて個室を無料(御宿泊料は通常通りです)でご利用頂けます。
本日~10月13日(金)の平日(連休・土曜日以外)
無料個室をご希望のお客様には事前にご希望をお聞きしますが、当日の御到着順とさせて頂きます。

●2017年系列小屋営業日 各山荘への連絡は07:00~20:00(岳沢06:00~)
・槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
・槍沢ロッヂ 0263-95-2626 または 090-3135-0003
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
・南岳小屋 090-4524-9448
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
・大天井ヒュッテ 090-1401-7884
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
・岳沢小屋 090-2546-2100
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/27~。宿泊は要予約。予約は宿泊予定日一ヶ月前の朝9時から受付2023.03.27

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)
  • 10/6降雪時の槍沢リート 槍ヶ岳への登山道(殺生ヒュッテ分岐)風が強ければトレースはあっという間になくなります
  • 強風で飛ばされて雪が付いていない箇所もありますが、場所によっては10から20cm程度、吹き溜まりではそれ以上あります。
  • 山荘前 雪かき必要な程の積雪です
  • 槍ヶ岳初雪 早朝はもう少し白かったようです
  • 登山の日 奥穂山頂(日の出前) 岳沢ヒュッテスタッフ撮影
  • 今朝の気温は-1.4℃。本格的に氷の張る季節がやって来ました。

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

槍ヶ岳 標高 3,180m

 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

大喰岳 標高 3,101m

長野県と岐阜県の県境、槍ヶ岳と穂高連峰の間に位置する山。 山名の由来は、この山で多くの動物たちが草木を食んでいる場所があったことから、猟師の間で「大喰」と呼ばれたこととされる。 日本にある23山の3000m峰の1つだが、この山を目標として登られるケースは少なく、穂高岳~槍ヶ岳の縦走の際に通過されるピークの1つとなっている。

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