尾瀬ヶ原 | 原の小屋

台風18号の影響はそれほどありません。見晴新道にあった倒木は整備して通行可能。草紅葉が広がり来週見頃でしょう。

初霜(2017.09.29 原の小屋)
初霜(2017.09.29 原の小屋)
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天気・気温

09/19(火) 晴れ、朝の気温10℃前後、日中20℃

山と周辺の状況

台風18号は一昨日の夜半に過ぎて行き、かなり雨風が強かったです。
昨日は台風一過とならず、一日中雨でしたが、今日は爽やかな風が吹き晴れ上がりました。
尾瀬ヶ原の草紅葉はだいぶ広がってきて、来週くらいに見ごろになるでしょう。
ヒツジグサ ヒツジグサ の葉の紅葉も色が増してきました。
花がほぼ終わりエゾリンドウが咲き残っている程度です。
日が徐々に短くなってきています。
風も冷たくなり、朝晩や雨の日、日中でも休憩時はフリースが必要です。

登山道の状況

台風で見晴新道の入り口辺りで倒木がありましたが、既にチェーンソウで処理して通過可能です。
ところどころ細い木が折れていたり木の葉が散乱していますが、通過に支障があると言う情報は入ってきておりません。
ぬかるみがひどいルートは、さらに足元注意です。
長蔵小屋から三平峠方面の登山道は、雨後はぬかるみになります。
三平峠から一の瀬に下る木道の階段は、ところどころ横板の取れた個所や、崩れかかった木道あり。
片側が切れて谷底になっている個所は、山側を歩くようにして滑落注意です。

見晴新道の道は明瞭で迷うことはありませんが、ぬかるみの急登が続き、下りは相当厳しいです。
一部、四つん這いでなくては登れないような泥道の急登もあり、笹薮を切り開いて作った登山道なので、ここを下るのは山慣れしていても難儀するでしょう。
ましてや暗くなってからの行動はまず難しいと思われます。
初心者の方はこのルートを下山で利用するのは避けた方が良いです。
登りは山慣れた人で3時間半から4時間くらいです。
長英新道の下りは2時間半くらいでしょう。

沼の南岸は通れるようになりましたが、木道が荒廃したままなので歩きにくいです。

登山装備

朝は10℃位まで下がることがあります。
今の時期はお天気が良ければ汗ばみますが、汗を書いた後、身体が冷えるので、服装はレイアリングを考えて、体温調整できるように重ね着が良いでしょう。
朝晩や雨の日、休憩時は寒いのでフリースやウルトラライトダウン、ウインドブレーカーをお持ちください。
ヘッドランプ、地図、熊鈴、帽子や手袋。
軽装の方をよく見かけますが、足元はトレッキングシューズか軽登山靴、雨に備えてしっかりした雨具を用意しましょう

注意点

鳩待峠~山の鼻間で、熊が多く出没しているようです。立ち番の人も出動しており、登山客に絶えず注意を呼びかけれいます。
登山客が多いときでも警戒が必要です。

雨の日などは木道が滑って、転倒し骨折することあり。朝晩や雨後など特にご注意ください
小屋に宿泊された方で、燧ケ岳に翌日に登る方は、朝弁当で5時出発くらいがオススメです
時間と体力に充分余裕をもって臨まれるよう注意喚起して下さい

お知らせ

週末平日共に余裕がありますので早めのご予約をどうぞ。
ご予約の方は090-8921-8314(8:00~20:00)へお電話ください。

http://www.oze-haranokoya.com/

原の小屋周辺の過去の様子

  • テンマ沢先のミズバショウ群生地
  • 尾瀬ヶ原がキンコウカの黄色に染まるのは今だけの美しさ
  • 雨が降ってもトワイライトには美しい夕焼けを見られることも
  • 初夏の尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 尾瀬の植物たちは曇りや雨天でこそその色彩が映えます。尾瀬は梅雨の季節も楽しめます
  • 秋の尾瀬ヶ原と幸せを呼ぶという白い虹(撮影=高妻裕子)
  • 見晴から見る至仏山
  • 屋根の補修工事を始めました(写真=奥 美絵)
  • 尾瀬ヶ原に出現した白い虹
  • 上の大堀近くから見る燧ヶ岳(2356m)
  • 燧裏林道の傾斜湿原とワタスゲ(写真=高妻潤一郎)
  • 燧ヶ岳の柴安嵓から俎嵓方面の鞍部(写真=奥 美絵)

原の小屋

現地連絡先:
090-8921-8314
電話番号:
090-8921-8314
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-haranokoya.com/

施設の詳細を見る

関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

景鶴山 標高 2,004m

頂上部にニュー岩と呼ばれる岩峰を持ち、尾瀬ヶ原からもよく見える山。以前は登山道があり、ガイドなどでも紹介されていたが、今は廃道となり、登ることはできない。 藪が雪に埋もれる積雪期(春期)には、スキー登山で景鶴山を登る人も少なくなかったが、土地の所有者である尾瀬林業の話では、現在、積雪期も入山禁止でお願いしたいとのことだ。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

ユーザーの登山記録から

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