大山 | 大山プロガイド協会

紅葉はまだ進んでおらず遅れ気味。キノコのシーズンですが、採取はしないようにお願いします

草鳴社ケルン(2017.10.29 中国山岳ガイド協会 事務局)
草鳴社ケルン(2017.10.29 中国山岳ガイド協会 事務局)
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天気・気温

10/17(火) 9:00 大山寺 くもり 12℃ 微風
12:00 山頂 晴れ時々ガス 6℃ 微風
鳥取市の天気予報
明日
晴のち雨
22℃
11℃
明後日
雨のち曇
20℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち雨
22℃
11℃
明後日
雨のち曇
19℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

秋雨前線が日本付近に異常に長く停滞していて、ここ何日も雨やくもりの日が続いていますが、ようやく少しだけ南下したためにほんのちょっと晴れ間が覗きました。
大陸からの高気圧の勢力が弱く、なかなか秋雨前線が本気を出しているようです。

登山道のお花もほとんどが終わりを迎え、よく見て歩くといろいろな色の木の実が見られます。
またキノコのシーズンでもあり、ツキヨタケが終わりがけ、食べられるキノコも見られますが、国立公園の特別保護地区であるので、採取は禁止です。
何年か前からキノコがブームになり、ポケット図鑑を片手に山に入る方が増えてきましたが、キノコはその環境と大きさにより、色が変わってくる場合があります。図鑑どおりにはいきません。観察だけならかまいませんが、採取はしないでください。

紅葉の様子は、この1週間は思ったほど進んでいないようです。晴れ間が出ないとその素晴らしさがわかりづらいですが、ブナ林の下にあるクロモジなどがきれいな黄葉になりつつあるようです。全般にやや遅れ気味とも言えそうです。

これからの時期の注意点ですが、やはり服装です。山用の服はやや高価ですが、それなりに理由があります。
その特性をよく把握して自分の山行スタイルに合うものを購入してください。基本は「寒いぐらいでスタート」です。
今日の場合は大山寺で12℃ということは肌寒い天候でしたが、アウターを着てスタートすると必ず暑くて汗をかきます。
5合目辺りまでは林の中を歩くためにあまり風が通りません。気温もそうですが、風が直接当たるかどうかで体感温度はずいぶんと変わってきます。また体の中の暖まった空気がどこから逃げるかも考えてください。

上半身の熱気は首の周りから、また下半身の熱気は足元からしか抜けません。
従って歩き始めてからその調整がすぐできるように服装を考えたらいいと思います。
よく雨も降っていないのに足元にスパッツをつけて歩いている方を見かけますが、まだ今の時期は蒸れます。ご注意ください。

もう月末辺りになると初冠雪の便りが聞かれる頃になりました。手ぶらでハイキング気分で登る時期ではありません。
日の暮れるのも早くなってきたので、ヘッドランプも必携です。また天候の急変で、特に気温が下ることもありますので、ちいさなお子さま連れも、楽しみながら登れる時期ではありません。ご注意ください。

大山は徐々に冬山になりつつあります。

登山道の状況

登山する上での注意事項ですが、秋分の日を過ぎてからは昼間の時間がどんどん短くなっていきます。従ってヘッドランプは必携です。

今の時期に注意することですが、登り始めからアウターを着ているためにすぐに暑くなり、それを腰に巻いて登っている女性の方が結構おられます。
街中ではさほど問題ないかもしれませんが、山の中では非常に危険です。どこで引っ掛けるかわからない、すなわち思わぬ所で転倒する可能性があるということです。
必ずザックの中に収納してください。

登山装備

10月終わりになると初冠雪の声も聞かれる時期ですので、服装には充分注意してください。
登りはじめは薄着で登るようにしましょう。暑くなってから脱ぐと、汗でぬれた衣服を山頂で再度着ることになり、冷えにつながります。

また、脱いだアウターを腰に巻いて登山をしている姿が見受けられますが、これは危険です。
登山道が広くても、交差する時に木の枝などに引っ掛けて転倒する恐れがあります。ザックに収納してください。

ザックの外に、コップなどをぶら下げている方も同様です。途中に水場はありません。
街中を歩く感覚で山に入ると、考えられないところで怪我をしてしまうので充分にお気をつけください。

また、、持ち物としては防寒具の代わりになる雨具も必携です。
晴れていても必ずお持ちください。
これから徐々に日が暮れるのが早くなりますので、いざという時のためにヘッドランプもお忘れなく。

注意点

あと1ヶ月もすれば山頂では初冠雪の便りが聞かれる時期になってきました。
簡単なハイキング気分では登れなくなってきますので、それなりの装備は準備して安全な登山をお楽しみください。

●今年も山頂避難小屋の売店には平日に日本山岳ガイド協会の上野ガイドがいますので、声を掛けてみてください。
営業は11月までは無休ですが、諸事情により予告無しに休むことがありますので、ご了承ください。
平日は日本山岳ガイド協会の上のガイドが常駐していますのでご利用ください。
ご利用にあたっては必ず小銭をご用意を。

営業に関するお問い合わせは
チロル&白樺(0859-52-2821)まで。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに
関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会正会員  登山ガイド 久保昌之
中国山岳ガイド協会
事務局 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1  休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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蒜山 標高 1,202m

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