稜線の紅葉は終わり800m前後が見頃。台風後の倒木や沢の増水に十分注意してください

天気・気温

山と周辺の状況

台風21号の通過で、この土日はほとんど登山者のいない、静かな谷川岳となりました。台風の影響で昨晩まで雨が降り、標高1,700mくらいから上はうっすらと雪化粧となっています。

台風通過後の登山道の状況はまだ詳しく分かりませんが、沢がまだ増水し、倒木などもある可能性がありますので、注意が必要です。

気温は一気に下がってきています。降雪も今後考えられますので、防寒具、また日によっては冬山の装備も必要となります。夏山の延長的な登山は控えて下さい。

日照時間も短くなっていますので、下山遅れにも注意して下さい。日帰りでもヘッドランプは必ず携行してください。天候にもよりますが、17時〜18時頃にはヘッドランプがないと行動できません。ヘッドランプを持たない登山者が下山中、転倒し負傷。下山遅れになったというケースもあります。

紅葉は稜線付近が終わり、標高800m前後が見頃となっています。
天神尾根の紅葉は終盤になりました。

登山道の状況

各登山道に通行不能箇所などの情報はありません。
先週、熊穴避難小屋付近で転倒する遭難が発生しています。木道や岩場など滑りやすいところには十分注意して下さい。

馬蹄形縦走路の一部と新潟県側につながる登山道（新潟県管理）は、刈払い整備の状況により、足元が見えづらいルートにあります。

肩ノ小屋から平標山方面の稜線の登山道、避難小屋、水場が利用可能です。

西黒尾根は下山に不向きなルートです。鎖場や急騰が連続し健脚者向けです。

一ノ倉沢のと取り付き手前の不安定だった雪渓は崩落し、雪の問題はなくなりましたが、危険地区なことにかわりはないので届け出をし、十分に気をつけて入山しましょう。

厳剛新道は上部鎖場付近やトラバース部分で数か所が崩落しています。通行注意。不安な方は西黒尾根を利用した方がいいでしょう。

芝倉沢から先の旧道、清水峠まで(各、沢付近)は崩壊部分が多く通過は慎重を要します。
特に旧道武能沢付近は滑落、落石に注意!! 毎年崩壊が進んでいますが今年は更にひどくなっています。清水峠や蓬峠へは新道利用が絶対安全です。

中芝新道は下部がルート不明瞭で危険個所が多いベテラン向きのバリエーションルートです。登山道の草刈もされていないため足元も不明瞭でル-トを知らないと迷います。状況によりロープなどがないと滑落や行動不能になる事があります。

登山装備

この季節でも軽装(ほぼ無装備)で登ってきている人をたまに見かけますが、天候の急変などで低体温症になる可能性があります。防寒具が必要な季節です。

10℃を下回る日もありますので、防寒着を持ってきてください。
日照時間が短くなっていますので下山遅れに注意して下さい。(日帰り登山でもヘッドランプは必携!18時半には真っ暗です)

注意点

今年は熊の目撃情報が多くなっています。熊除けのスプレーや鈴など持ってくるのがいいでしょう。

天気予報を確認し十分計画してから入山ください。
登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。

お知らせ

肩の小屋から平標山方面の稜線の登山道、避難小屋、水場は利用可能です。

指導センター先から一ノ倉沢までの旧道(国道)はマイカー規制中です。歩行者、自転車は通れますが、一般車両は入れません。谷川岳肩ノ小屋は、連休などは混みあう場合もあります。素泊まりでも予約が必要です。

電気バス（有料）の運行が開始され、ロープウェイベースプラザから一ノ倉沢出合まで乗ることができます。
運行期間は5月27日〜11月19日、運行時間は9:30から15:00頃まで。

詳しくはみなかみ町のウェブサイトをご覧ください。
http://www.town.minakami.gunma.jp/life/13machi_fuukei/tanigawa/files/H2904-ichinokurasawa.pdf

昨年の今頃の様子は？

登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11

ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

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