北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

山荘付近の積雪20cm。日陰は根雪へ。10本以上のアイゼン+ピッケル必要(軽アイゼン不可)。営業は11/4まで。

稜線より(2017.10.26 南アルプス市 北岳山荘)
稜線より(2017.10.26 南アルプス市 北岳山荘)
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天気・気温

10/26(木) 10/25 09:00 雪 -1.0℃ 
10/25 15:00 雪 -1.0℃
10/25 最低気温0℃ 最高気温+1℃
甲府市の天気予報
明日
晴のち曇
29℃
11℃
明後日
曇時々晴
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
7℃
明後日
曇時々晴
18℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

【気象】(10/25現在)
・現在北岳山荘付近で約20センチの積雪があります。今後増える可能性があります。日向はとけますが、日陰はとけません。
・25日の降雪により、標高2800m以上での降雪、積雪が確認されています。
・最高気温が1~3度の日が続いています。

【植物 (紅葉)】(10/25現在)
・紅葉は1800m以下まで下りています。今週中頃には広河原まで紅葉が下りると思われます。

【各山小屋の営業予定・状況】
肩の小屋11月2日宿泊まで
白根御池小屋、広河原山荘、北岳山荘・・・11月4日宿泊まで
農鳥小屋、大門沢小屋、両俣小屋、熊ノ平小屋、塩見小屋・・・営業終了

登山道の状況

・白根御池小屋及び大樺沢二俣より上部の歩行には、アイゼン(10本以上)及びピッケル、及びその使用技術が必要です。
・八本歯のコルから北岳山頂方面へ登る途中から、北岳山荘へトラバースする通称「トラバース道」において、落盤の可能性がある箇所があります。このため、安全が確認されるまで通行止めになっております。
・八本歯のコルを登下山に利用する方は、吊尾根分岐点のある稜線を経由してください。北岳山頂を経由し、北岳山荘や間ノ岳へ行かれる方は、登下山ともに稜線を歩いてください。
・北岳山頂を経由し、北岳山荘や間ノ岳へ行かれる方は、登下山ともに稜線を歩いてくだ
・大樺沢下部は増水しています。登下山ともに白根御池小屋~広河原の尾根道を利用してください。

●登山道の現状
・大樺沢上部(標高2700m)より上は積雪があります。平均約20センチです。

・大樺沢上部(標高2800m~2900m)においては、沢水が凍っています。降り積もった雪も凍り、十分な注意が必要です。

・稜線より上部(標高2900m~3100m)においては、20センチ以上の積雪があります。日陰の雪はとけることはありません。
さい。

・大樺沢より下部(標高2300m以下)においては、台風の影響により増水しています。今後雪解け水も加わります。

●今後の入山にあたり
・週末に台風接近が予想されており、大樺沢下部はさらに増水する見込みです。
・台風通過後には、気温が低くなることが予想されており、降雪を伴う可能性があり、さらに積雪量が増える可能性があります。
・これらのことから、北岳登山には、広河原から大樺沢を通らず、白根御池小屋への尾根道を歩いてください。
・白根御池小屋から上部については、ピッケル、アイゼン(10本以上)、及びその使用技術が必需です。

登山装備

3000m級の雪のある登山装備をお持ちください。
今後の北岳登山には10本以上のアイゼンおよびピッケルが必要です。お持ちでない方、使用できない方の登山は控えてください。
チェーンスパイク、軽アイゼンでの滑落死亡事故が近年発生しています。これらの用具は北岳登山には使用できないと考えてください。

注意点

日没(17時10分頃)からは一段と冷え込みます。必ず15時までに山荘へ到着するようにして下さい。
正確な情報と、十分な計画と、万全の体調で秋山を楽しんで下さい。
広河原までの林道等が通行できるのは11月5日までです。バスやタクシーも5日までですので、ご注意ください。

高山植物の群生地への立ち入った踏み後が見受けられます。群生地への踏み入りは絶対にしないで下さい。また、踏み入る方を見かけましたら、注意を頂くか、最寄りの山小屋にお伝え願います。

8月19日の夕方、北岳山荘から1分程の距離で大熊(一人用テント程の大きさ)が出没しました。
登山道以外の散歩、指定のテント場以外へのテント設営は避けてください。
10月15日現在それ以外の北岳山荘周辺での目撃情報はありませんが注意は必要です。

お知らせ

北岳周辺各山小屋の営業予定・状況
白根御池小屋、広河原山荘、北岳山荘・・・11月4日宿泊まで
肩の小屋・・・11月2日宿泊まで
農鳥小屋、大門沢小屋、両俣小屋、熊ノ平小屋、塩見小屋・・・営業終了

北岳山荘
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/kitadake-sansoh
9名未満の利用者数の方については、予約は不要です。緊急時連絡を受け付けるため、現地への電話はできるだけ避けてください。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

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 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

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