西穂高岳 | 西穂山荘

11日は突風によりホワイトアウトに近い状況に。冬山装備はもちろん、もしもに備えて非常食やビバーク装備も忘れずに

(2017.12.27 西穂山荘 )
(2017.12.27 西穂山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

12/13(水) --
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
7℃
明後日
18℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
5℃
明後日
17℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

冬山では、吹雪や強風で巻き上げられた雪煙によってあたり一面が真っ白になってしまう“ホワイトアウト”の状況になることがあります。
11日の西穂周辺はそれに近い状態で、丸山では風速20m以上の風が吹いていました。
カメラを向けても白くてピントが合わないことがあり、数メートル先の目印もわかりにくい状況でした。もっとひどくなってくると、天地の境目が曖昧になったり、地形の起伏も見えなくなったりして、自分がどこにいるのか分からなくなってきます。
もしもこのような状況に遭遇し、ルート上に目印もなければどんなに怖いことでしょう。
行きは何ともなかったのに急激に天気が崩れ、帰ろうと思ったらホワイトアウトになっていたということも考えられます。

雪崩れや落石もそうですが、自然の猛威は恐ろしいもの。
もしもの事態に備える気持ちを常に持つことが大切だと、改めて感じさせられました。

現地の最新の天候は小屋に確認のうえ、登るようにしましょう。

●今年も年末年始は連泊特別割引をします!
12月29日~1月3日までの間、年末年始連泊特別値引を行います。
(12月29日が2泊目以降、1月3日も2泊目以降の方が対象です)
2泊目以降の方は、2食付きの場合一人当たり3,000円、素泊まりの場合2,000円値引きいたします。
年末年始はゆっくり過ごされたいという方もいらっしゃいますし、気象状況によって日程を伸ばしたいという場合もあるかと思います。
余裕をもってお越しいただけるよう企画いたしましたので、どうぞご利用ください。
※当日になって連泊を決めた場合でも適用されます。

●年末年始のイベントも開催!
毎年人気の年末年始イベントが、今年も12月31日から元旦にかけて開催されます。
カウントダウン会場となる別館レストハウスは人で溢れるほどの賑わいとなりますが、その熱気がかえって楽しさを倍増させます。
山を愛する仲間達とともに、新しい年を迎えましょう!

登山道の状況

上高地~焼岳間の登山道にあるハシゴは、冬の間撤去されていますので、通行することはできません。したがって、上高地~焼岳~西穂のルートは、冬は通行することができませんのでご注意ください。

●新穂高ロープウェイ~西穂山荘間
ロープウェイから西穂山荘までは樹林帯を歩きます。積雪はおおむね80cmほどとなっていますが、吹き溜まりのところはさらに積もっている所もあります。ルート上に竹にリボンをつけた見印を間隔をあけてつけています。西穂山荘付近の標高では、通常は高山病は発生しませんが、ロープウェイで一気に高度を稼ぐため体がついていかず、稀に軽い高山病の症状が出る方がいます。ロープウェイの西穂高口駅で少し休み、体を慣らしてから登り始めると、そのようなことは起こりにくくなります。

●西穂山荘~丸山
丸山までにも目印をつけています。山荘から15分程で行ける距離ですが、吹雪になると目印も見えづらくなりますので十分に注意が必要です。樹林帯に比べて風が非常に強くなるため、防寒・暴風対策をしっかりしてお出かけください。

●丸山〜独標
丸山からお花畑までは、広い尾根の登りが続きます。危険な箇所はありませんが、吹雪の際は道迷いがよく起こります。悪天候時に無理な行動は控えましょう。
西穂独標の100mほど手前から険しい岩稜帯となります。滑落すれば大きな事故につながりますので、怖いと思う方は無理をなさらないでください。アイゼン・ピッケルは必携ですが、まだ積雪が少なく岩に当たりやすいです。足場が不安定なので、慎重に行動してください。

●独標~西穂山頂
独標から山頂へは、険しい岩場をアップダウンを繰り返しながら進みます。無雪期でも上級者向けのルートですので、積雪期はさらに難しく危険になります。初心者の方は安易に立ち入るべきではありません。ルート上は全て雪ですが、まだ量が少ないためアイゼン・ピッケルは効かせにくいです。状況によっては厳冬期よりも危険な場合がありますので、十分ご注意ください。

●西穂山頂~奥穂高岳
西穂高岳~奥穂高岳間の縦走路は、無雪期でも最も難しいといわれるルートの一つです。積雪期はさらに危険な状況となります。相当な熟達者以外は絶対に立ち入ってはいけません。

●上高地~西穂山荘
年末年始や春先以外はあまり人の行き来がありません。道標がありますが積雪期は迷いやすいです。ご自身でルートファインディングできなければ、経験者の同行が望ましいです。

●西穂山荘~焼岳
冬の時期はほとんどこのルートを通る人がいません。また明確な目印もありませんので、経験者・土地勘のある方以外はお勧めしません。

詳細、最近の登山道の画像はこちら↓
http://www.nishiho.com/tozan.htm

●【お知らせ】岐阜県、長野県では、登山届の提出が義務化されています。
長野県登山安全条例
http://www.pref.nagano.lg.jp/kan…/tozanjorei/tozanjorei.html
岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例
http://www.pref.gifu.lg.jp/…/bosai/sangaku/11115/jourei.html

・ネットでの届出が便利です。下記のサイトをご利用ください。
岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会のオンライン届出ページ
http://www.kitaalpsgifu.jp/climbing.html
公益社団法人日本山岳ガイド協会のオンライン届出ページ
http://www.mt-compass.com/

登山装備

本格的な冬山装備が必要です。
冬用の靴や暖かいウェアなど基本の装備はもちろん、もしもの時に備えてビバーク装備や非常食も用意するのが望ましいです。
登山道は全て雪道となっています。まだ積雪自体は少ないですが、稜線へ行くにはアイゼン・ピッケルが必須です。
また多量の降雪後にはワカン・スノーシューも必要になります。直前の状況を良く確認しましょう。

注意点

●登山の注意
安全に山を楽しむための啓蒙活動も行われていますが、残念なことにこのところ事故が相次いでいます。
楽しみにしていたはずの登山で、突然の不幸が訪れるのを間近で見るたびにやり切れない気持ちになります。
中には運の悪い事故もありますが、多くの場合は実力・体力不足や悪天候での行動など、明らかな原因が認められます。
他人事だと思わず、ご自身の問題として登山の在り方を見直していただきたいと切に願っています。

●携帯電話情報
【ドコモ、au】 山荘付近・稜線ともに繋がります。
【ソフトバンク】 山荘西面なら繋がります。
山荘自家発電時、携帯電話、スマートフォンの充電ができます(20分間100円)。充電の際はご自身の充電アダプターをご用意ください。

お知らせ

●クリスマスイベントを開催します!

昨年も大人気だったクリスマスイベント。
今年は12月23日(土)・24日(日)の二日間開催いたします。賑やかに、そして楽しく山のクリスマスの夜を過ごしましょう!
もちろん西穂名物のアイスキャンドルもご用意します。白銀の世界で正真正銘の “ ホワイトクリスマス ” をお楽しみください。
ただし、“ クリスマス寒波 ” といわれるように、強い寒波により天候が荒れることもありますので、気象状況をよく見極めて慎重に行動することも大切です。

西穂山荘
http://www.nishiho.com/
北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
・寝具は布団・毛布・枕を御用意していますので、シュラフは不要です。
・山荘に御宿泊のお客様も飲料水はペットボトルの販売のみとなります。
・消灯は21時です。
・お風呂はありません。

●年末年始のイベントも開催!
毎年人気の年末年始イベントが、今年も12月31日から元旦にかけて開催されます。
カウントダウン会場となる別館レストハウスは人で溢れるほどの賑わいとなりますが、その熱気がかえって楽しさを倍増させます。
山を愛する仲間達とともに、新しい年を迎えましょう!

●山荘現地へのお問い合わせ
西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
(現地電話:0263-95-2506 )
外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
現地の電話は、固定電話の他に携帯電話の回線(080-6996-2455)も新たに開設しました。 
なお、ご予約は松本事務所(0263-36-7052)へお願い致します。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

西穂高岳 標高 2,909m

 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

焼岳 標高 2,455m

 北アルプスの玄関口、上高地にずっしりと腰をすえる焼岳は、乗鞍火山帯で唯一の活火山として知られている。  何よりも場所がいい。釜トンネルを抜けてさあいよいよ山だ、と沸き立つ視野に初めに飛び込んでくるのが荒々しい焼岳の下堀沢。大正池に影を落とす姿も、数少なくなった枯れ木と調和しているし、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の要所で必ず姿を見せる。山頂からわずかに白い蒸気を見せる鐘状火山(トロイデ)である。  噴火の歴史は古く、歴史に残っている初めは天正13年(1585)、近いところでは大正4年(1915)6月6日の大爆発で、1日で梓川を大正池に変えてしまった。最近は昭和37年(1962)で、今度は泥流で大正池を埋め、浅い幅広の川のように変えてしまった。それ以来、長い間登山禁止だったが、最近全面的に解除されたため多くの登山者の姿が見られるようになった。頂上には溶岩円頂丘には珍しい噴火口があり、池になっている。  北側の肩は中尾峠で、ここを乗越せば蒲田川の中尾集落に通じる歴史の古い峠道だ。また、新中尾峠には焼岳小屋がある。山頂へは上高地から所要4時間。中尾口から所要4時間30分。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報