甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

予約にて通年営業中。積雪や凍結あります。小屋まではトレースあり。アイゼンなど冬山装備が必要。黄蓮谷アイス登攀あり。

風が強い中、幻想的なご来光をお迎えすることができました。(2018.01.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
風が強い中、幻想的なご来光をお迎えすることができました。(2018.01.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

12/12は朝6時でマイナス16度を記録し、ここまでではこの冬一番の冷え込みとなりました。
小屋前では夜の間に新たに3cm程の積雪があり、朝8時現在も細かい雪が舞いました。
稜線上では風も強くなっている様子ですので、吹き溜まりなど場所によっては積雪量が増えそうです。
これから寒気の勢力も強くなりそうですので、今後の情報にも十分ご注意ください。

12/11
昨夜は8時頃からチラチラと粉雪が舞い始め、小屋前ではさらに10cm程の積雪となりました。
朝6時の気温はマイナス8度、日の出をのぞむことは出来ましたが、昼過ぎからは山頂方面には雲がかかりました。

登山道の状況

【黒戸尾根登山道情報】(12月14日)
※ 12/14に小屋スタッフの交代時の登山道情報です。
●尾白川渓谷〜笹の平
笹の平までは落ち葉のラッセルとなっております。木の根等が隠れておりますので、スリップには注意してください。

●笹の平〜刃渡り〜五合目
雪が出てきます。滑りやすく、チェーンスパイクの使用がおすすめです。

黒戸山のトラバース区間は雪が吹き溜まりやすい地形となっており、場所によってはツボ足で膝ぐらいの積雪箇所があります。

●五合目〜七丈小屋
最も危険な箇所です。
足回りはアイゼンの方とチェーンスパイクのままの方、両方いらっしゃいます。
山の状況やご自身の登山スキルに合わせたギアの選択をしてください。

雪は一番深いところで小屋直下、吹き溜まりで膝くらいのところもあります。

「今日は小屋直下の垂直ハシゴとその上の岩場でちょうど風の吹き上げが強かったので、バランスを崩さないように注意しました」、とのことでした。

本日交代があり、小屋まではおおむねトレースが残っているはずです。

●七丈小屋〜頂上
12月12日に登頂した方の話によると、ルートはほぼ夏道に沿っていますが、一部夏道を外す場所があるとのことです。
また雪は深い場所で膝ぐらい(アイゼン)とのことでした。
状況に合わせた行動をお願いします。

週末にかけて積雪が増えそうな予報となっております。
最新の気象情報等をチェックしてお出かけ下さい!

【アイスクライミング情報】12/10
黄蓮谷については、すでに今週末で右俣左俣とも数パーティ入渓しています。
雪はやや多めという情報が多いです。
間に余裕を持って行動してください。積雪の多い箇所では腰以上のラッセルとなる可能性もあります。

登山装備

冬の登山装備が必要です。

お知らせ

●​甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 ※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

●冬季営業について
https://www.kaikoma.info/winter
・七丈小屋は通年営業しております。宿泊は予約制です
水道がストップしている冬期営業期間中(11月中旬〜6月上旬予定)のお食事につきましては、お夕食(冬メニュー)のみのご提供となります。
現在冬メニューとして、七丈オリジナルカレーをご提供させていただいております。
北杜市自慢の白州米(新米です!!)のおかわりもたっぷりご用意してお待ちしております!

朝食につきましては自炊をしていただくか、カップ麺やアルファ米なども販売しておりますのでぜひご利用ください。
また、この期間中ご宿泊のお客様には、利用料金の他、暖房費として別途800円を頂戴しております。
皆さまのご理解とご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

・飲料水について
冬期営業期間中、ご宿泊のお客様、テント泊のお客様につきましては、お一人様2Lまで無料で提供させていただきます。それ以上は500mlにつき100円にてご提供可能です。(お湯は500mlにつき200円とさせていただきます)
また小屋を通過される登山者の方々にも有料にてご提供可能です。スタッフまでお声がけください。

・山梨県内のこだわりのお酒も多数ご用意しております。第一小屋内にて販売しておりますのでどうぞご利用ください!

・七丈小屋の温かいドリンクメニューのご紹介です。
寒い中お越しくださったお客様に少しでも温かくお過ごしいただけるよう、小屋ではホットドリンクを多数ご用意しています。
この冬おすすめは「ホットジンジャー」
この他にも、大好評の七丈ブレンドコーヒーにチャリティーネパリチャイ、ホットココア、ホットカルピスなどもご用意しております。

●クリスマス・年末年始ご予約受付中!
12月、管理人代表の花谷は、年末年始も含め3週目以降毎週末常駐予定です。雪山フリークのみなさん、アイスクライマーのみなさん、甲斐駒の魅力をぜひ一緒に語り明かしましょう!
*冬期はご宿泊定員30名様までとさせていただいております。お出掛け予定の方はお早めのご予約をお願い致します。

昨年の今頃の様子は?

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

赤石山脈北部周辺の山です。

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