11月から12月にかけて事故が続いています。決して大山の冬を甘く見ないで、無理をしないでください。誰でもが気軽に登れる山ではありません。
天気・気温
13:00 山頂の天候 ガス時々曇り。気温-2℃、風速7~10m/s。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
12月22日は「冬至」で、暦の上では立冬と立春の真ん中にあたり、実際の寒さはこの辺りから厳しくなるようです。
月半ばには降雪を伴う厳しい寒波がありましたが、今のところは落ち着いた天候が続いています。
暦どおりに来週初めからはかなり荒れそうな予報も出ているようです。
登山道の状況
このところまとまった降雪が無かったために、ルートも明確にわかるので、ガスってさえなければ迷う恐れはないと思われます。
しかし今後の降雪によりますが、8合目を過ぎてからはトレースも消えてしまいますので、決して無理をしないでください。
また気温がやや高めで推移したために登山道のトレースもステップが崩れていて、かなり滑りやすくなっています。
この状態で気温がもっと下るとほとんど滑り台状態です。
従ってアイゼン12本爪は必ずお持ちください。
登山装備
アイゼンは12本爪を必ずお持ちください。
時々10本で爪の短いものが安価で売られています。
しかし実際にアイスバーンで使ってみればわかりますが、6合目より上での急斜面ではほとんど役に立ちません。
あくまで軽アイゼンと同程度のものと考えたほうがいいと思います。
(アイスバーンの急斜面を下ればよくわかります)
アイゼンワークをきっちり基本から学んでいる方は何とかなりますが、
12本のしっかりしたアイゼンのほぼ半額程度で購入できるのでという理由で購入することは避けたほうがいいようです。
また、冬山では何が起きても対処できるだけの装備を持たないと、あまりに軽装備で登ることは遭難事故に繋がる恐れがあります。
注意点
先日も遭難死亡事故がありましたが、それでもなおかつ今日お会いしたグループはやはり軽装備で登っておられ、ペースも遅く、聞いてみるとヘッドランプも持っていない。
午後2時の段階で7合目付近を登っていたので、一応お願いをしましたが、やはり冬山は無雪期とはまったく違いますので、ご注意ください。
今の時期はピッケルよりもストックの方が使える場面は多いと思います。
ただピッケルもそうですが、ストックの正しい使い方を学んでください。
「ストックを使えば楽に登れますよ」という単純なものでもありません。
最近はネットとか雑誌で知識だけは得ることができますが、実際の冬山はそんなに簡単なものではありません。
下着ひとつとってみても意味を考えてこだわらないと、事故に繋がります。
11月から12月にかけて事故が続いていますが、慎重に注意していても事故が起きる要因は必ずあるものです。
決して大山の冬を甘く見ないで、無理をしないでください。
誰でもが気軽に登れる山ではありません。
●山頂避難小屋
山頂避難小屋は来年春までは無人ですが、トイレは非水洗のものが1ヵ所だけ使えます。
風が避けられるだけいいと思いますのでご利用ください。
天候が悪い場合は内部も暗くなりますので、ヘッドライト等はすぐに取り出せるところに入れておいてください。
トイレも含めて皆が気持ち良く使えるように、入り込んだ雪は出られる時にほうきで吐き出す程度のことはご協力ください。
(ほうきやスコップは小屋内に常備しています。)
●道路には積雪があります
車でお越しの際は冬用タイヤとチェーンはお忘れなく。
駐車場は除雪していない時が多いので、お気をつけください。
お知らせ
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日本山岳ガイド協会 認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300
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