先週は寒波襲来で猛吹雪。今週は気温上がり春先のような天候です。冬の大山はかんたんではありません。装備をしっかり整えて
天気・気温
13:00 山頂の天候 曇り 気温 2℃、やや風強い
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
先週は今冬最強の寒波襲来で、鏡ヶ成で昼間に-10℃以下と猛吹雪でしたが、今週はかなり気温が上がり、春先のような天候でした。しかし山頂付近は風が強く、ガスの影響で多くの登山者が7合目あるいは8合目で引き返していたようでした。
山頂避難小屋は来年春までは無人ですgあ、トイレは一箇所だけ使えます。風が避けられるだけいいと思いますので、ご利用ください。
天候が悪い場合は内部も暗くなりますので、ヘッドライトなどはすぐに取り出せるところに入れておいてください(ほうきやスコップは小屋内に常備しています)。
道路には積雪がありますので、車で起こしの際は冬用タイヤとチェーンはお忘れなく。駐車場は除雪していないときが多いので、お気をつけください。
もう大山は気軽に登れる山ではありません。したがってそれなりの装備で登らないと自分が困ることになります。
防寒対策などしっかり準備して登ってください。
冬の大山は誰でもが登れるほどかんたんな山ではありません。
ちょっとミスをすると即遭難に繋がります。
命に関わる事故にもなりかねませんので、充分にご注意を。
天気予報などの情報をしっかり把握した上で、無理のない登山を心がけて下ください。
登山道の状況
今日の場合は気温が高く、トレースもしっかりついていて、アイゼンも無しで登れる程度でした。しかし、気温が下がると非常に滑りやすくなるので、アイゼンは必ずお持ちください。4本6本の軽アイゼンでは慣れていない人は難しいと思いますので、12本爪がより安全に歩けると思います。
また、まだ積雪が少ないので、ピッケルよりもストックのほうがいいようです。
まだ積雪が少ないために7合目付近まで潅木帯の中を歩きますが、トレースのついたそばの灌木が目印のように折られていました。画像を付けていますが、多分迷わないうようにという意図だと思いますが、言語道断です。かなり多数の枝が折られていましたが、登山の範疇を超えた常識はずれだと思います。
7合目を過ぎてからはブルーの細い目印のポールを立てています。これは迷わないためのものですが、7合目から上はガスが出ててしまうと方向が分からなくなります。したがって、次のポールが見えない場合は必ずそこで無理をせずに引き返してください。
あまり密に立てる地どんなに天候が悪くてもどんどん登ってしまいます。迷いやすい場所は少し密に、分かりやすい場所はやや広めに立てていますので、無理をしないようにお願いします。登った以上は下りもありますが、登りで無理をすると下れなくなります。天候などの状況をみながら判断してください。
今日はたまたま駐車場で西部消防の佐々木さんと出会ったので、ご一緒させてもらいましたが、5合目手前で遭難発生の連絡が入り、3合目付近だったので、すぐ現地に向かいました。
持病が悪化して気分が悪くなったとのことでしたが、このたまたまが大きな事故を招きかねません。特に冬山は過酷なスポーツです。最悪を想定したうえで自己防衛手段を自分で考えてください。
偶然にもプロが揃っていたので事なきを得ましたが、今回の事故を教訓にして、ぜひともまた大山においでください。
山頂避難小屋は来年春までは無人ですが、トイレは1ヵ所だけ使えます。風が避けられるだけいいと思いますのでご利用ください。
天候が悪い場合は内部も暗くなりますので、ヘッドライト等はすぐに取り出せるところに入れておいてください。
トイレも含めて皆が気持ち良く使えるように、入り込んだ雪は出られる時にほうきで吐き出す程度のことはご協力ください。
(ほうきやスコップは小屋内に常備しています)
登山装備
アイゼンは12本爪を必ずお持ちください。
時々10本で爪の短いものが安価で売られています。
しかし実際にアイスバーンで使ってみればわかりますが、6合目より上での急斜面ではほとんど役に立ちません。
あくまで軽アイゼンと同程度のものと考えたほうがいいと思います。
(アイスバーンの急斜面を下ればよくわかります)
アイゼンワークをきっちり基本から学んでいる方は何とかなりますが、
12本のしっかりしたアイゼンのほぼ半額程度で購入できるのでという理由で購入することは避けたほうがいいようです。
また、冬山では何が起きても対処できるだけの装備を持たないと、あまりに軽装備で登ることは遭難事故に繋がる恐れがあります。
注意点
道路には積雪がありますので、車でお越しの際は冬用タイヤとチェーンはお忘れなく。
駐車場は除雪していない時が多いので、お気をつけください。
先日も遭難死亡事故がありましたが、それでもなおかつ今日お会いしたグループはやはり軽装備で登っておられ、ペースも遅く、聞いてみるとヘッドランプも持っていない。
午後2時の段階で7合目付近を登っていたので、一応お願いをしましたが、やはり冬山は無雪期とはまったく違いますので、ご注意ください。
今の時期はピッケルよりもストックの方が使える場面は多いと思います。
ただピッケルもそうですが、ストックの正しい使い方を学んでください。
「ストックを使えば楽に登れますよ」という単純なものでもありません。
最近はネットとか雑誌で知識だけは得ることができますが、実際の冬山はそんなに簡単なものではありません。
下着ひとつとってみても意味を考えてこだわらないと、事故に繋がります。
11月から12月にかけて事故が続いていますが、慎重に注意していても事故が起きる要因は必ずあるものです。
決して大山の冬を甘く見ないで、無理をしないでください。
誰でもが気軽に登れる山ではありません。
●山頂避難小屋
山頂避難小屋は来年春までは無人ですが、トイレは非水洗のものが1ヵ所だけ使えます。
風が避けられるだけいいと思いますのでご利用ください。
天候が悪い場合は内部も暗くなりますので、ヘッドライト等はすぐに取り出せるところに入れておいてください。
トイレも含めて皆が気持ち良く使えるように、入り込んだ雪は出られる時にほうきで吐き出す程度のことはご協力ください。
(ほうきやスコップは小屋内に常備しています。)
●道路には積雪があります
車でお越しの際は冬用タイヤとチェーンはお忘れなく。
駐車場は除雪していない時が多いので、お気をつけください。
お知らせ
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関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会 認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300
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