甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

湿った雪が降っています。小屋までもアイゼン+ピッケル必要。小屋~山頂の核心部のルンゼ状は冬ルート。予約制通年営業中。

降雪後の小屋前の様子(2018.03.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
降雪後の小屋前の様子(2018.03.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

02/01(木) 雪 19:00の気温-8.8℃ 新雪10㎝ 無風

山と周辺の状況

南岸低気圧の影響で、小屋でも10時頃から雪が降り続いています。
風はほとんどなく、19時現在で気温-8.8℃、新たな積雪は10cmほどです。
気温が高く湿った雪のため、外で作業をしているとウェアが濡れてしまうほどです。
この調子で降り続けばそれなりに積もることが想定されます。

このところ、およそ厳冬期ではないような登山道の状況でしたが、この雪で状況の変化がありそうです。
最新の情報をご確認いただき、余裕を持った計画でおこしください。

登山道の状況

●黒戸尾根 1/31の状況 小屋番交代によるルート情報
【登山口~笹の平~刃渡り~五合目】
・相変わらず登山口から雪はありますが、しっかり踏まれていて快適に歩くことができました。この時期の尾白川渓谷の水は本当に澄んでいます。
・八丁坂のアイスバーンはほぼ解消されています。不安な方はアイゼンなどをご使用下さい。
なお、刃渡りから刀利天狗は、アイゼンがあった方が安心です。
・刀利天狗から五合目までも、現状は高速道路状態です。しかしここは、降雪後は必ずラッセルになります。先週の南岸低気圧の通過後に登った時は、スノーシューで平均でスネぐらいもぐりました。

【五合目〜七丈小屋】
やはりこの区間はアイゼンとピッケルの使用をおすすめします。
昨年の今頃と違って、かなり雪が少ない印象です。
ルート上の雪は安定していて歩きやすいですが、ここも降雪後にはガラッと雰囲気が変わる区間です。特に下山時は慎重に行動してください。

【七丈小屋〜山頂】
皆さま早い時間で往復されています。現状ではラッセルはほぼありません。
・八合目から九合目にかけては冬ルートとなっています。尾根上を歩く箇所が多く、頂上に向かって左側の雪庇や、赤石沢側の滑落には十分気をつけて下さい。
・核心部のルンゼ状地形は大岩を右から巻いて入る冬ルートです。特に下山時は絶対にミスは許されません。確実な歩行で行動してください。
・二本剣の烏帽子岩も右から巻く冬道となっています。

●現状は頂上までトレースがバッチリ残っているようですが、これも明日以降は大きく変わる可能性があります。
最新の天気予報と現地情報を元に、登山計画を立ててください。

登山装備

厳冬期雪山登山装備が必要です。

注意点

小屋ブログ 
「情報発信の難しさ」情報発信と言うよりも、小屋番のつぶやきとなります。。。
https://www.kaikoma.info/single-post/2018/01/28/%E6%83%85%E5%A0%B1%E7%99%BA%E4%BF%A1%E3%81%AE%E9%9B%A3%E3%81%97%E3%81%95

お知らせ

●​甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 ※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

●冬季営業について
https://www.kaikoma.info/winter
・七丈小屋は通年営業しております。宿泊は予約制です
水道がストップしている冬期営業期間中(11月中旬〜6月上旬予定)のお食事につきましては、お夕食(冬メニュー)のみのご提供となります。
現在冬メニューとして、七丈オリジナルカレーをご提供させていただいております。
北杜市自慢の白州米(新米です!!)のおかわりもたっぷりご用意してお待ちしております!

朝食につきましては自炊をしていただくか、カップ麺やアルファ米なども販売しておりますのでぜひご利用ください。
また、この期間中ご宿泊のお客様には、利用料金の他、暖房費として別途800円を頂戴しております。
皆さまのご理解とご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

・飲料水について
冬期営業期間中、ご宿泊のお客様、テント泊のお客様につきましては、お一人様2Lまで無料で提供させていただきます。それ以上は500mlにつき100円にてご提供可能です。(お湯は500mlにつき200円とさせていただきます)
また小屋を通過される登山者の方々にも有料にてご提供可能です。スタッフまでお声がけください。

・山梨県内のこだわりのお酒も多やホットドリンクも多数用意があります。

昨年の今頃の様子は?

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子
  • 注意喚起の看板を設置しました
  • 晴天

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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