甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

厳冬期過ぎても油断禁物。危険度が増すのが残雪期。気温天候で登山道が大きく変化します。予約制で通年営業中。

七丈小屋オリジナルステッカーの販売がスタートしました。ステッカーマニアの方、いかがですか〜。ここでしか手に入りませんよ。(2018.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
七丈小屋オリジナルステッカーの販売がスタートしました。ステッカーマニアの方、いかがですか〜。ここでしか手に入りませんよ。(2018.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

03/08(木) 登山口 雪。小屋前吹雪

山と周辺の状況

この時期の登山道は、気温や天候で様々な状況へと変化します。
厳冬期が過ぎても、危険度を増す残雪期。
毎度の事ながら、装備と計画はしっかり余裕を持って下さい。

本日 天候は、五合目付近からいつしか吹雪となり、小屋に到着しした頃には気温0度。
気温は高めですが、吹雪かれると顔が痛いです。

3/5は、山頂あたりまで終始雨だったようです。朝にはすっきりとした青空が広がり、小屋の前はツルツルになってました。
これは、登山道もアイスバーンだろうと、ツルツル注意報を発令しようかと思っていましたが、3/6に上って来られたお客様から話を伺うと、むしろズボズボだったようです。
朝の締まっている時間は快適ですが、特に黒戸山のトラバース周辺は踏み抜きがひどいようです。
小屋までの道のりでは後半戦なので、早朝に通過するというのは厳しいかもしれませんが、後半に思わぬタイムロスがあることを想定した計画でお願いいたします。

登山道の状況

3月8日登山道情報
登山口から降雪していました。

尾白渓谷駐車場は気温0℃。周辺の杉林は不気味な黄色い花粉纏っていました。
吊り橋を越えたらすぐにアンゼンかと思いきや、凍結も雪も全くなし。
5日前には吊り橋まで積雪がありました。

吊り橋から小一時間歩くとうっすら積もった雪の下はやはりツルツル状態でした。けっこうイヤらしいため、迷わずアイゼンを履いてしまった方が楽です。

刃渡り 岩と雪と氷が交ざっていました。要注意です。

刀利天下の梯子や鎖場は前後に凍結箇所が多く慎重に。
アイゼンでも爪が甘いとスリップする固い氷。

刀利天狗から五合目までは普段から雪の溜まるところです。
前回の下山時では股まで潜る雪でした。
踏み込みの痕が化石のように固まっていてます。これから気温が緩めば生き返るズボズボ足をとられるようになります。

五合目から上 再び場所により固い氷が梯子の前後にあり気が抜けません
アイゼンに重たい雪が付く「アイゼン団子」にはこれからの時期には特に注意。

小屋までの最後の梯子。。
5日前の下山時にはすっかり埋もれていましたが、今日は数日前の雨できれいに洗われていました。

●厳冬期に黒戸尾根を目指す皆さまへ
八合目から九合目にかけて、数年に一度は必ず滑落死亡事故が起こる場所があります。
昨年も4月23日に死亡事故が発生しました。
ここでいま一度、この場所について皆さまと共有したいと思います。
以下にまとめましたのでご一読下さい。
https://www.kaikoma.info/single-post/2018/01/12/厳冬期に黒戸尾根を目指す皆さまへ

登山装備

厳冬期雪山登山装備が必要です。

注意点

小屋ブログ 
「情報発信の難しさ」情報発信と言うよりも、小屋番のつぶやきとなります。。。
https://www.kaikoma.info/single-post/2018/01/28/%E6%83%85%E5%A0%B1%E7%99%BA%E4%BF%A1%E3%81%AE%E9%9B%A3%E3%81%97%E3%81%95

お知らせ

●​甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 ※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
・山梨県内のこだわりのお酒も多やホットドリンクも多数用意があります。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

●小屋の入り口について
七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先にあります。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内させて頂きます。

第一小屋から約50m先に七丈第二小屋があり予約状況によって、第1第2どちらかのお部屋にご案内します。

テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。

●冬季営業について 水道ストップしている冬期営業期間=11月中旬〜6月上旬予定
https://www.kaikoma.info/winter
・暖房費として別途800円頂戴します。
・夕食(冬メニュー)のみの提供となります。
・朝食は、各自自炊、または販売しているカップ麺やアルファ米などを利用下さい。
​・飲料水は、宿泊テント泊の方は1人2リットルまで無料。それ以上は有料(お湯は別料金) 
通過者もお声がけ頂ければ有料でお分けします。

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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