甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

今日の黒戸尾根は下の方は雨、小屋付近はミゾレ状細雪。登山道の状況が場所により大きく異なる時期です。通年予約制で営業中。

七丈小屋オリジナルステッカーの販売がスタートしました。ステッカーマニアの方、いかがですか〜。ここでしか手に入りませんよ。(2018.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
七丈小屋オリジナルステッカーの販売がスタートしました。ステッカーマニアの方、いかがですか〜。ここでしか手に入りませんよ。(2018.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

03/16(金) 07:00 0℃
12:00 ほぼ0℃ ミゾレ状の細雪

山と周辺の状況

七丈小屋は、3月も休まず営業中

朝起きてみると久々の雪景色となっていました。実に2週間ぶりの積雪です。
朝の時点で2cm程積もっていました。吐く息もしばらくぶりに白いなぁと感じる朝でした。

朝7時の気温は0度、正午現在もほぼ変わらず。ミゾレに近い状態の細かい雪が今も降り続いています。
風はそれほど強くありませんが、山頂方面の視界はありません。

●これまでの天候
・3/13 午前11時の気温+8℃。
前夜も時折強い風の音が聞こえましたが、日中の小屋周辺はとても穏やかな天気。
気温も午前11時現在プラス8度まで上がりました。
小屋の裏手から見上げる山頂方面も青空が広がっていました。北寄りの風がたまに音を立てて吹いています。

・3/14  3/13に続き、今日も気持ちのいい青空が広がりました。
やはり朝方は風がありましたが、昼間はとても穏やかでした。
日中は最高でなんと12℃で気温も上昇、昼間はストーブ無しでも十分暖かい一日でした。

登山道の状況

3/15現在
昨日早朝小屋から山頂まで往復された方の情報によると、トレースもあり朝方は足元も締まって登りやすい条件だったそうですが、今日の雪でまただいぶ状況は変わって来そうです。

おそらく標高の低いエリアでは雨となっていると思われますので、登山道状況は場所によって変化が著しいことが予想されます。

明日からの週末も、足元のコンディションへ十分備えていただき、余裕のある計画でお出掛け下さいますようお願い致します。

●近い過去の状況
・3/14現在 最近の小屋から山頂までの情報が確認出来ていませんが、本日早め到着で八合目まで様子を見に往復された方のお話によると、雪が緩んでズボッと埋まりやすい箇所が多かったそうです。
通過する時間帯にもよりますが、踏み抜きやスリップには十分注意が必要です。

ここ数日お天気はとてもいいのですが、深夜から朝方にかけて風が強い日が続いています。
朝9時頃になると小屋周辺では落ち着いてくるのですが、小屋から上部では強風が続いている場合もあります。
先日も早朝山頂へ向けて出発されたお客様が、強い風のため八合目手前で引き返して来られました。

登頂される日の条件や登る方の力量にもよりますが、やはりまだこの時期は小屋に連泊される方が登頂率も高くなっている傾向です。

どうぞ無理ない計画と十分なご準備の上お出掛けくださいますようお願いいたします。

・3/15の状況
長袖Tシャツとペラペラのズボンというさながら夏の出で立ちで、登山口からスタート。
それでも、まったく寒さを感じませんでした。
今年は、季節の変化のスピードが早く登下山のたびに状況が変わり驚かされています。
昨年のGWと大差ないというのは言いすぎかもしれませんが、1ヶ月ほど季節が早い気がします。
日焼けするほどの日差しで登れば汗だくになりました。今から夏がおそろしいです。

凍結箇所が連続するようになるのは笹の平分岐の直下からです。
その手前にも一箇所、凍っているところがありました。
気温が高く氷が柔らかめなので、チェーンスパイクなどが活躍しそうです。

登山道はおおむねアイゼンのよく効く氷で、黒戸山トラバースに関しても特に踏み抜くことはありませんでした。
ハシゴも鎖もしっかりと出ています。

本日は非常に快適なコンディションでしたが、多量の降雨や気温の上昇によっては、黒戸山周辺などでは踏み抜き地獄が復活する可能性もあります。
計画に、そして飲料水にも余裕をもってお越し下さい。

登山装備

まだ冬季雪山登山装備が必要です。

注意点

装備に油断なく、ゆとりある計画で。

お知らせ

●​甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 ※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
・山梨県内のこだわりのお酒も多やホットドリンクも多数用意があります。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

●小屋の入り口について
・七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先です。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内をします。

小屋泊の方は、予約状況によって、第一小屋、第二小屋のどちらかのお部屋となります。
七丈第二小屋は第一小屋から約50m先にあります。

・テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。

●冬季営業について 水道ストップしている冬期営業期間=11月中旬〜6月上旬予定
https://www.kaikoma.info/winter
・暖房費として別途800円頂戴します。
・夕食(冬メニュー)のみの提供となります。
・朝食は、各自自炊、または販売しているカップ麺やアルファ米などを利用下さい。
​・飲料水は、宿泊テント泊の方は1人2リットルまで無料。それ以上は有料(お湯は別料金) 
通過者もお声がけ頂ければ有料でお分けします。

昨年の今頃の様子は?

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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