これからは雪が緩む時間が早まります。特に核心部下降時に雪が緩むとハイリスクに。早朝の行動がおすすめ。小屋ステッカー販売開始。
山と周辺の状況
登山道の状況
4/2に朝、小屋から山頂まで行ってきました。
早朝は風が強かったので、6時半ころ小屋を出発しましたが、雪は適度に締まっていて歩きやすかったです。
春霞のようなどんよりとした雲と上空の透き通った青空がせめぎあっていて、ちょうど山頂に着くころはガスに巻かれてしまいました。下山しているうちに、また青空が勢力を取り戻しました。
二本剣までのルートは、冬期ルートと夏道があります。
ちょうど赤石沢側へ落ちるルンゼでは、冬期は下部の大岩を右から巻き、上部でルンゼにコンタクトします。
ルンゼの上に懸垂下降用のアンカーが設置されていますが、下山時、二本剣からアンカーまでの間もルンゼと同等の傾斜があるので注意が必要です。
今回はステップがしっかりできていましたが、部分的に氷化しているところもありました。
この辺りの詳しい情報は、小屋番までお訪ねください。
御来光場からは雪が緩みはじめていて足を取られる場面もありました。
ダケカンバの疎林に入るあたりからは、登りのステップを崩さないことと、安全運転が必要です。
適切な技術と雪の状態と次第では、スピーディに下降できる方法ではありますが、ダケカンバなどの障害物も多いので不用意には行わないようにお願いいたします。
これからの時期は雪が緩む時間が早くなると考えられます。特に核心部の下降時に雪が緩んでいるとリスクが高まるので、早朝の行動がおすすめです。
登山装備
まだ基本的冬季雪山登山装備が必要です。前爪アイゼン+ピッケルはもちろん、冬用の着衣。防水の手袋、帽子などなど。
ビバーク装備も用意しておきましょう。
注意点
装備に油断なく、ゆとりある計画で。
お知らせ
●甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 ※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
・山梨県内のこだわりのお酒も多やホットドリンクも多数用意があります。
・七丈小屋オリジナルステッカーの販売がスタートしました。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。
●小屋の入り口について
・七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先です。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内をします。
小屋泊の方は、予約状況によって、第一小屋、第二小屋のどちらかのお部屋となります。
七丈第二小屋は第一小屋から約50m先にあります。
・テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。
●冬季営業について 水道ストップしている冬期営業期間=11月中旬〜6月上旬予定
https://www.kaikoma.info/winter
・暖房費として別途800円頂戴します。
・夕食(冬メニュー)のみの提供となります。
・朝食は、各自自炊、または販売しているカップ麺やアルファ米などを利用下さい。
・飲料水は、宿泊テント泊の方は1人2リットルまで無料。それ以上は有料(お湯は別料金)
通過者もお声がけ頂ければ有料でお分けします。
昨年の今頃の様子は?
小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07
明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25