鉱泉周辺は新緑。各ルートとも雪渓がありアイゼン+ストック必須。つり橋の中板はまだ外されてます。車は朝日鉱泉手前11.5km地点まで。
天気・気温
山と周辺の状況
雪融け、芽吹きの早い春となり、いつもに比べ1週間から10日ほど季節の進みが早いようです。
朝日鉱泉周辺は完全に芽吹き、新緑の美しい森になりました。芽吹きは標高1000m前後まで進んでいるようです。
各登山道は早春の花(
イワウチワ
イワウチワ
、
カタクリ
カタクリ
、
マンサク
マンサク
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
)が楽しめます。
●4/29 鉱泉から大朝日岳へ行った時の様子です。
朝5時、朝日を浴びて赤く染まる大朝日岳を見ながら、その山の頂を目指しました。
雪が一番早く融ける中ツル尾根からの登頂がベストと判断し、まずは2合目出合いまで。
4回渡るつり橋は、どれもまだ中板が外れた状態なので注意が必要です。
高いところが苦手な人はかなり怖いかも。
また、いつも大きな雪崩が遅くまで残るマス止めの滝は、大きな(高さ7,8m)の雪崩がついており、今はその上を歩いて行くことになります。
雪はところどころ残っていますが、出合までは夏道をほぼ歩くことができます。
ただ、登山道の整備をまだしていないため、毎年崩れる箇所や道が細くなっている箇所が結構あります。
2合目出合からは急登になりますが、3合目を過ぎた途中までは夏道で歩けます。
そこからは雪渓歩きとなり、急な登りが多いためアイゼンの装着が必要となります。
6合目途中までは雪の上を歩き、それ以後は山頂まで夏道を歩けます。
4合目長命水の看板はかろうじて雪が融けた木の根元に見えました。
快晴の山頂からの眺めは言うまでもありませんでしたが、風が強く、あまり長居できません。
他にも単独の方1名、3名パーティの方がちょうど同じ頃山頂へ上がってきました。
どちらも日暮沢小屋から登頂してきたとのことでした。
しばし休憩ののち、帰りは平岩山、御影森山コースで下山。
山頂から見た感じでは御影森山までの大部分は夏道が出ているようでしたがはたして…。
途中で少し雪渓上あるきますが、雪庇ではないため安全で爽快!
こちらのルートで右を向くととにかく目に入るのが祝瓶山の尖峰。東北のマッターホルンと言われるのがうなずけるほど美しい!
平岩山から御影森山までの間は振り返れば大朝日岳や小朝日岳が一望でき、言葉を失います。御影森山山頂からの眺めも素晴らしい。
眼下にはブナの森が広がり、その奥に上倉山があります。
平岩山から御影森山山頂までは例年ではまだ雪がありますが、今年は夏道が出ており、普通に歩くことができました。
御影森山山頂からの下りはすぐに雪渓歩きとなるためアイゼンの装着が必要でした。
この下りがいつもであれば、雪庇が大きくせり出し非常に危ないのですが、今年はだいぶ小さくなっており、端まで行かなければ問題ありませんでした。
30分ほど下ると、下ってきた尾根自体は左の谷(朝日川方向)の方へ続き、行きたくなりますが、これを進んでしまうとアウト。
尾根から外れ、正面眼下に広がるブナの森へ雪庇から急な下りを下りて行かなければなりません。ここはわかりずらい。
ただしばらく下ると緩やかになり広大なブナの巨木の森に入ります。
この時期だけはブナの巨樹の森を自由に歩けて爽快!
ただし、どこでも行けてしまうので迷わないように注意が必要。
この御影森山の麓から上倉山までの間のブナの森は本当に素晴らしいです。
雪がある今は自由に散策できるので、たくさんのブナの巨木にふれあうことができます。
上倉山山頂をすぎると一気に新緑の森へと変わり、涼しげな早春の雰囲気から一変、初夏の陽気を感じながらの帰還となりました。
登山道の状況
●朝日鉱泉からの各ルート情報。
・鳥原山ルートは金山沢までは夏道、それ以後は雪渓歩きとなります。
・中ツル尾根ルートは2合目出合いまでの谷沿いはマス止めの滝付近に大きな雪崩(雪崩の上を歩く)、登山道未整備のため、何カ所か崩れや細い所があります。
3合目途中までは夏道、それ以後6合目途中までは雪渓歩き、それ以後山頂までは夏道となります。
・平岩山、御影森山ルートは上倉山~御影森山山頂までは雪渓歩き(道迷い要注意)、その前後は夏道となります。
・5.5現在 つり橋で中板がなく外枠伝いで渡ります。
朝日鉱泉からの登山道上にあるつり橋は積雪による破損を防ぐため、すべてのつり橋で中板が外されています。
春の設置は5月中旬になります。
それまでは外枠をつたって渡ることはできますが注意が必要です。
●5/5(土)現在 朝日鉱泉までの道路は国道287号線朝日町経由ルート
朝日鉱泉手前11.5km地点まで車が入れます。カギ付きのゲートがあり、そのすぐ手前に3,4台の車を置くことができます。ゲートからは約3時間の歩きとなります。
【道路開通の見込み】
道路整備のため、まだしばらくは一般車両の通行はできません。朝日鉱泉までの開通は5月第3週末頃となる予定です。
期日がはっきり次第、お知らせします。
月山IC下車、西川町大井沢集落経由ルートでは朝日鉱泉手前10km程度でバリケードにより通行止めとなり、同じく約3時間程歩きとなります。
【お願い】重要!!
朝日鉱泉登山口には、一般登山者用駐車場(10台程度)と朝日鉱泉利用者(宿泊、昼食・入浴利用など)駐車場があります。
夏季は駐車場が込み合いますので、朝日鉱泉利用以外の方は必ず一般駐車場へ駐車をお願いします。
登山口は朝日鉱泉前にあります。
登山装備
どのルートでもアイゼン(8本爪程度)、ストックは必須となります。
注意点
●各避難小屋
・朝日連峰上の各避難小屋は利用は可能です。すべての小屋の管理人は不在です。
避難小屋の管理協力費は¥1500/人です。
・以東岳の避難小屋
新築され2017.10.1より利用可能となりました。
1Fにはバイオトイレも設置され、非常に快適に利用できます。
●登山バス
2018年度の【夏季登山バス】および【秋季連休限定登山バス】の運行が決定しました!
マイカー以外での登山口までのアクセスが非常に限られる朝日連峰。毎年多くの方にご利用いただいている登山バスを今年も運行することが決まりました。8月はいつもより1週間長くなっています。ぜひご利用ください!
利用方法、時刻(東京方面から新幹線利用のアクセス掲載もあります)など詳細はこちら
https://www.asahikosen.com/%E7%99%BB%E5%B1%B1%E3%83%90%E3%82%B9-%E9%81%8B%E8%BB%A2%E4%BB%A3%E8%A1%8C-%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC-1/
・【夏季登山バス】(期間中毎日運行)
期間:2018年7月14日(土)~8月20日(月)
・【秋季連休限定登山バス】(完全予約制)
9月連休限定登山バス
1. 9月15日(土)~18日(月・祝)
2. 9月22日(土)~24日(月・祝)
・10月連休限定登山バス
10月6日(土)~8日(月・祝)
●朝日連峰は火山ではありません。
朝日連峰は花崗岩質の隆起山地であり、その誕生は5000万~6500万年前とされている古い地質です。
火山の噴火によってできた山地ではありませんので、朝日連峰のすべてのピークにおいて噴火するということは絶対にありえません。
朝日鉱泉をはじめとして朝日連峰に「温泉(噴出温度が高温)」がなく「鉱泉(噴出温度が低温)」のみが存在するのはそのためです。
また、火山ではありませんので、気象庁等のいわゆる「火山情報」等には朝日連峰および朝日連峰内のすべての山の名称すら出ておりませんのでご了承下さい。
お知らせ
●朝日鉱泉ナチュラリストの家
窓から大朝日岳が見える山小屋です。
ホームページ
http://www.asahikosen.com/
Facebook
https://www.facebook.com/asahikosen/
・鉱泉
古くは江戸時代の日記にその存在が記されている「朝日鉱泉」。
塩化物泉の茶褐色の鉱泉です
胃腸に良いとされる茶褐色の鉱泉は、昔から湯治のお客さんに愛されてきました。源泉は河原からポコポコと湧き出しており、その周辺一帯が赤茶色の湯花や石で覆われています。現在の建物は源泉から800mほど手前の林道脇に建て替えられており、源泉からポンプアップして引いています。
・バリエーションに富んだ3つの登山口があります。
主峰大朝日岳への登山道として「日本百名山」著者の深田久弥も歩いたとされるルート、
幹回り9.27mのクロベの巨木があるルート、
日本百急登に数えられるが最短距離で頂上を目指すルートなど、
●朝日連峰・朝日鉱泉 四季の写真館をUPしました!
https://www.asahikosen.com/%E5%9B%9B%E5%AD%A3%E3%81%AE%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%A4%A8/
昨年の今頃の様子は?
2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。雪は少なく7~10日ほど早い季節感です2023.04.19
2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。林道は4/末に一部開通予定。山はまだ雪山2023.04.26
ブナの新緑が美しいです。登山道整備中。今年は倒木が多め。ルート上には残雪、雪渓あり十分な装備2023.05.16
朝日鉱泉ナチュラリストの家周辺の過去の様子
朝日鉱泉ナチュラリストの家
- 現地連絡先:
- 090-7664-5880
- 電話番号:
- 0237-67-3589
- 連絡先住所:
- 山形県西村山郡朝日町宮宿1905-1