八ヶ岳・赤岳 | 赤岳鉱泉

降雪して冬に逆戻り。赤岳登山は前爪アイゼン+ピッケル+ヘルメット必携。装備油断禁物。まだまだ夏山の状況ではありません。

ツクモグサ開花 日ノ岳と奥の院(横岳)に咲いていました!南八ヶ岳で一番最初に咲く花です。(2018.05.30 赤岳鉱泉)
ツクモグサ開花 日ノ岳と奥の院(横岳)に咲いていました!南八ヶ岳で一番最初に咲く花です。(2018.05.30 赤岳鉱泉)
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天気・気温

05/09(水) 11:00 みぞれ 穏やかな風
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
25℃
12℃
明後日
晴のち曇
29℃
8℃
日本気象協会提供 2024年4月24日 16:00発表
甲府市の天気予報
明日
晴時々曇
31℃
14℃
明後日
晴のち曇
30℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月24日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

立夏を過ぎたばかりなのに、南八ヶ岳は冬に逆戻り。
赤岳鉱泉では、昨夜から今朝にかけて雪がうっすらと降りました。
赤岳や横岳の稜線も、雪化粧して真っ白になりました。
11時現在、鉱泉はみぞれですが、稜線は雪だと思います。
5月の南八ヶ岳ではよくあることです。
しかしながら、この新雪は数日で解けて無くなるでしょう。
まだ最低気温が氷点下に入る日もあり寒いので、まだ防寒対策は万全に行ってきてください。

登山口は緑が出てきていますが、鉱泉付近ではこれからです。
GW中は遭難もありました。防寒装備、地図などの装備の油断は禁物です。
まだ夏山の状況ではありません。

●天候 (赤岳鉱泉)
5/9 雪のちみぞれ。最低気温0℃ 最高気温+4℃ 積雪1㎝
5/7 雨。最低気温+5℃ 最高気温+7℃ 積雪無し

登山道の状況

※下が雨なら上は雪になることも。雪にならずとも雨はたちまち冬に逆戻りします。基本的にまだ「山はまだ冬になることも」という認識で!

●美濃戸口~鉱泉まで 軽アイゼンやチェーンスパイク+スパッツ+ストック
ほとんど融雪しています。慣れた方はノーアイゼンの方もいまずか、安全のため滑り止めの携行を。

【赤岳鉱泉より上】
雨により融雪が進みましたが、現在一時的な降雪により、むずかしい状況になっています。
上に行く方は、小屋で最新情報を得てください。

●赤岳へ登る際には、下記装備が必須です。
 ◎ヘルメット
 ◎ピッケル
 ◎前爪のある最低10本爪アイゼン

残雪期の八ヶ岳だからこその危険も潜んでいます。
余裕のあるご自身のレベルに見合った登山計画を練って、山の状況に適した登山装備でGWの南八ヶ岳にお越しください

●硫黄岳へのルート(4/26状況)
6本程度のアイゼン+ストックで 
樹林帯にはまだ雪が残っています。日中はゆるむので踏み抜き注意
硫黄岳山頂や付近の稜線は融雪しています。

登山装備

・赤岳鉱泉まで チェーンスパイクや軽アイゼン+ストックが必要。
融雪が進んでいますが防水の登山靴やスパッツも必要です。

・赤岳鉱泉より上はまだ冬山登山に準ずる装備が必要です。
赤岳鉱泉から上にはアイゼンは10本爪以上で前歯のあるアイゼンが必要
加えてピッケルは必須です。ヘルメットの装着もお願いします。

※鉱泉~硫黄岳 6本程度のアイゼン+ストック

天候に関係なく、赤岳鉱泉と行者小屋から上に登る際には、ヘルメットの着用を推奨しています。
山岳ヘルメットのレンタルを1日500円で実施。

横岳の通過など雪が不安定なルートへ行く方は雪崩の対応としてアバランチビーコンの携帯も!

注意点

街は春でも、山はまだまだ冬です。
天候をよく確認し、登山はご自分の判断のもと安全登山を心がけて下さい。
「登れること」と「安全登山」は別の話です。
ご自身の技術と経験に見合った、余裕のある登山計画をよろしくお願いいたします。

●近隣の小屋(ヤマケイオンライン付加情報)
・赤岳頂上山荘 ゴールデンウィーク営業しません、5月下旬の営業開始を予定
http://www.yatsu-honzawaonsen.com/akadake.html
・赤岳天望荘 4/21から営業
http://www.yatsugatake.gr.jp/tenbousou.html

お知らせ

●赤岳鉱泉・行者小屋ホームページ
http://userweb.alles.or.jp/akadake/

・お風呂
入浴料金 宿泊:無料  テント泊、日帰り:1回1000円
※夏季限定の生ビール販売とMAMMUTコラボTシャツの販売も同日スタート。
※5/7(月)~6/1(金)の間、工事の進捗状況により、入浴が出来ない日もあるかと思います。
なお、6/2(土)の第64回八ヶ岳開山祭前夜までには、リニューアル工事を終える予定です。

・行者小屋のGW営業終了
行者小屋の直通衛星電話は営業していないと通じません。
行者小屋の夏季営業は、6/2(土)から始まりますので、赤岳鉱泉直通電話09048249986又はWeb予約フォームからの行者小屋宿泊予約をお待ちしております!

・赤岳鉱泉・行者小屋の
Instagram、
 akadakekosen_gyojagoya
Facebook 
 https://www.facebook.com/akadake1959/
フォローよろしくお願いいたします

●イベント
6/3 第64回八ヶ岳開山祭
前夜の6/2(土)には夏山安全啓発イベント「知ってて得する?山小屋診療所Q&A」開催
場所は赤岳鉱泉食堂。 無料 宿泊者だけでなく、テント泊者も参加できます。

赤岳鉱泉周辺の過去の様子

  • アイスキャンディが撤去されてテント場は広がりました
  • 北沢登山道上部の様子
  • 鉱泉前からの八ヶ岳連峰
  • 前日に降雪があり、岩稜帯も雪化粧しました
  • 赤岳山荘から堰堤広場までの林道の様子
  • 林道の様子(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉手前の積雪状況(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • アイスキャンディの様子

赤岳鉱泉

現地連絡先:
0266-62-8100
電話番号:
090-4824-9986
連絡先住所:
長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716

地図で見る
http://userweb.alles.or.jp/akadake/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 八ヶ岳

硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

長野県 / 八ヶ岳

横岳 標高 2,830m

横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

長野県 山梨県 / 八ヶ岳

赤岳 標高 2,899m

 赤岳は八ヶ岳連峰の最高峰で、長野県茅野市、南佐久郡南牧村、山梨北巨摩郡大泉村(現・北杜市)との境に位置している。山頂は赤岳頂上山荘のある北峰と、一等三角点がある南峰とに、わずかな距離をおいて分かれている。北峰からは県界尾根が、南峰の南にある竜頭峰からは真教寺尾根が、ともに山梨県側へ延び、縦走路は南方はキレットを経て権現岳へ、北方は横岳へと連続し、西方は中岳を経て阿弥陀岳へのルートも通じている。  その山容は南麓の長坂方面から仰ぐと、ヨーロッパ・アルプスのアイガーに似て、勇壮そのものである。  近代登山の始まりについては別項で触れたが、それ以前の記録としては、明治26年(1893)に陸地測量部の館潔彦が一等三角点を赤岳に選点し、同28年には山崎直方が火山調査のために赤岳に登り、その成果は震災予防調査会報告として発表されている。  赤岳という山名は、酸化鉄による赤い岩肌からきたもので、早朝や夕映えの輝きはひときわ美しいものがある。  山梨側は山頂直下まで緑のハイマツ帯が迫り、諏訪側はイワツバメが舞う、赤岳西壁と呼ばれる岩場となっている。また、南峰から竜頭峰にかけては、鎖場のある鋭い岩稜が続く。  ひとたびその山頂に立てば展望は360度、本邦中央部の山岳をほとんど手中にできる。権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山などの近景をはじめ、南・中央・北の各アルプスから上信越の山々、浅間山、奥秩父、富士山と、大パノラマが展開する。  赤岳は、かつて赤岳大神とも呼ばれて人々の信仰を集めていた。柳川南沢の源頭にあたる行者小屋は、昔、赤岳神社の社務所だった所で、夏期には行者が居住していたという。祭神は大山祗命(おおやまずみのみこと)とその娘、岩長姫命(いわながひめのみこと)である。  一般的な登路としては、諏訪側の美濃戸口から柳川南沢を登り行者小屋から地蔵尾根ルート5時間、同じく行者小屋から中岳経由5時間、清里から県界尾根ルート6時間30分、同真教寺尾根ルート6時間弱、縦走路は権現岳からキレットを経て2時間30分、硫黄岳から横岳を経て3時間強の行程である。また、中岳を経て阿弥陀岳への所要時間は1時間強である。美ノ森山との標高差は1356m、幕営指定地のある行者小屋とは550m、キレットとは440mの標高差がある。

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