槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

本日粉雪舞い気温-9℃。トレースなし。前爪アイゼン+ピッケルなど完全雪山装備必携。昨日槍沢、飛騨沢で雪崩跡あり。

吹雪の翌日(2018.06.01 槍ヶ岳山荘 )
吹雪の翌日(2018.06.01 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

05/10(木) 粉雪
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
19℃
8℃
明後日
19℃
7℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 16:00発表
高山市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
9℃
明後日
17℃
6℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日粉雪舞う天気、視界不良です。気温-9℃。
昨日も前夜から雪。朝はホワイトアウトしていましたが、雪は10時ころには上がり、徐々に視界も回復。
小屋前で30~40㎝程度の積雪となました。槍沢・飛騨沢とも雪崩の跡が見られました。

登山道の状況

降雪中のためトレースは期待できません。

●5/8 槍沢ロッヂ~大曲上部までの様子
スタッフがルート目印の旗竿の差直しに行った時の様子です。
・ロッヂ~ババ平間 かなり雪解けが進んでいます。所々夏道やそのマーキングが確認できますが、まだ雪上を歩きます。かなり雪が薄くなっていますので、踏み抜いてそのはずみで捻挫などのケガに注意。
・ババ平付近は沢が割れて、雪解け水がザーザー流れています。
雪渓上にはトレース(踏み跡)がついていますし、目印の旗竿も立っています。
沢の中央は避け、右側を通行
・大曲から上部 ここから斜度が急になります。人にもよりますが、ここいらでアイゼンを装着するのが良さそうです。(落石注意)

※「どの辺からアイゼン要りますか?」という問い合わせをいただきますが、自分の経験・技量、その日の雪の状態などで判断する必要があります。

●5/5~6の状況 
・上高地から徳澤まで 全く雪はありません。緑が濃くてとてもきれいな春道 
・徳澤から横尾 横尾手前に2~3ヶ所10mくらいの雪を歩くところがあるくらい。お天気が続けばすぐ溶けるであろう量。
・横尾から槍沢 10~20mくらいの雪の上を歩く箇所が2~3ヶ所あり
・槍沢ロッヂ手前 しっかり雪があります。転倒跡があり下りではアイゼンをつけた方がスムーズに下山できるかもしれません。
・槍沢ロッヂから上 しっかり雪の上を歩く状態ですがまだアイゼンは必要ないです。
・ババ平まで GW中の悪天候の雪で5日前に比べて雪が増え、歩きやすくなった印象。旗竿通り進んでください。
天気が続くと木が見えてきて旗竿が見つけにくかったりするため、しっかり進行方向を見渡して下さい。
・ババ平~丸山手前まで アイゼンなしで進めます。
川が割れて見えてきているところもありましたが、それも5日前に比べるとまた雪に埋もれた気がします。
一度割れたところなのでできるだけ旗竿に沿って歩いてください。
・丸山手前からアイゼンをつけ、坂が始まります。こちらも旗竿に沿って進んでください。
・グリーンバンド手前の急登 アイゼン必要です。ここを過ぎればまたなだらかな坂になります。
・グリーンバンド~殺生まで 問題ありません。アイゼン必要です。
・殺生~山荘までの最後の登り 岩がゴロゴロ見えてきていますが、凍っている雪の上にザラザラしたみぞれのような雪が積もっているところが何か所かあり、アイゼンが刺さりにくい箇所があります。ゆっくり、慎重にお進みください。
※天気が続けばズボズボで歩きにくい雪になるでしょうし、思っていたより割れている箇所が増えていたりすると思います。天気予報を見ながら、参考にして計画してください。

●飛騨側の登山道情報について
槍平小屋のブログで新穂高~宝の木までの情報が紹介されています。
※4月23日の時点での情報です
https://blog.goo.ne.jp/yaridairagoya/e/8035314f1a3e85dff800fc40122becf6

登山装備

雪山装備が基本です。
前爪のあるアイゼン+ピッケルや冬山用登山靴、スパッツ、目出し帽、防寒防水手袋など厳冬期雪山の装備で

注意点

残雪期です。安全登山のため装備の油断のないようにしましょう。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

槍ヶ岳山荘グループは槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂ、南岳小屋、大天井ヒュッテ、岳沢小屋を経営しております。
槍ヶ岳山荘グループのご利用をお待ちしております。

【2018年の営業】
●槍ヶ岳山荘 4月27日(金)~11月3日(土)
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 3名様以下 ご予約は不要です。
 4名様以上 槍ヶ岳山荘現地 090-2641-1911(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 幕営数 39張 予約承っておりません。(先着順になります)
 水は槍ヶ岳山荘受付横で販売。(1リットル/200円)
 トイレはテント場北側にあります。

●槍沢ロッヂ 4月27日(金)~11月3日(土)
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 3名様以下 ご予約は不要です。
 4名様以上 槍沢ロッヂ現地 090-2641-1911/090-3135-0003(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 槍沢ババ平野営場
槍沢のキャンプ指定地は、小屋から30分ほど槍ヶ岳方面へ登ったババ平にあります。
槍沢ロッヂのフロントにて受付を済ませてから幕営ください。
水場は6月末より、トイレはゴールデンウィークより設置

●南岳小屋 7月1日(日)~10月13日(土)
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 定員80名の小さな小屋ですので、少人数様でもご予約をお願い致します。
 個人のお客様 南岳小屋現地 090-4524-9448(受付時間:7:00~20:00)
・冬期小屋 オフシーズンにご利用いただけます。
・テント場 南岳小屋野営場
南岳小屋のキャンプ指定地は小屋前になります。手続きは南岳小屋フロントにてお願いします。
小屋の周辺に水場はありませんので、南岳小屋にてお買い求め下さい。
トイレは別棟に設置

●大天井ヒュッテ 7月1日(日)~10月13日(土)
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 個人のお客様は、前日か当日までに現地(大天井ヒュッテ)に天候や状況確認と合わせて連絡いただければ幸いです。
 個人のお客様 大天井ヒュッテ現地 090-1401-7884(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 ありません

●岳沢小屋 4月27日(金)~11月3日(土)
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 定員60名の大変小さな小屋です。宿泊は予約制。
 必ずご予約をお願い致します。
 個人のお客様向け 岳沢小屋現地電話 090-2546-2100(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 岳沢小屋野営場
岳沢のキャンプ指定地は小屋の右手沢側になります。手続きは岳沢小屋フロントにてお願いいたします。
水・トイレは小屋の施設をご利用ください。

なお小屋営業期間外の連絡は松本事務所へ電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/27~。宿泊は要予約。予約は宿泊予定日一ヶ月前の朝9時から受付2023.03.27

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)
  • 10/6降雪時の槍沢リート 槍ヶ岳への登山道(殺生ヒュッテ分岐)風が強ければトレースはあっという間になくなります
  • 強風で飛ばされて雪が付いていない箇所もありますが、場所によっては10から20cm程度、吹き溜まりではそれ以上あります。
  • 山荘前 雪かき必要な程の積雪です
  • 槍ヶ岳初雪 早朝はもう少し白かったようです
  • 登山の日 奥穂山頂(日の出前) 岳沢ヒュッテスタッフ撮影
  • 今朝の気温は-1.4℃。本格的に氷の張る季節がやって来ました。

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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槍ヶ岳 標高 3,180m

 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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