燕岳 | 燕山荘

例年より雪融けは早めですが、富士見ベンチ~合戦小屋あたりから雪があり、アイゼン・ピッケル必要です

燕山荘の前の積雪状況(2018.05.21 燕山荘 )
燕山荘の前の積雪状況(2018.05.21 燕山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

05/22(火) --
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
29℃
8℃
明後日
曇一時雨
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月25日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち曇
28℃
5℃
明後日
曇のち晴
23℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月25日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

5月も半ばが過ぎ、里の気温は真夏日を記録することも珍しくなくなってきましたが、標高およそ2,700mにある燕山荘周辺は残雪があり、冷え込んだ朝晩は地面に数センチにも及ぶ霜柱が立つほどの氷点下になるなど、まだまだ“雪山”です。

例年より雪融けは早く、日に日にその量は少なくなってきてはいますが、朝晩の冷え込みによる雪面の凍結、これにはアイゼンとピッケルは欠かせません。12本歯のアイゼン並びにピッケルの携行をお勧めします。

稜線に雪はほとんどありませんが、風下となる東側斜面にはまだ雪が多く残ります。そのため、ここでは上の方が先に花が咲き出します。もう少しすれば ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ が咲き出しますが、朝は0℃近くまで気温は下がります。

登山口付近では、淡い新緑がきれいで、合戦小屋から下の雪のない地面辺りは、だいぶ賑やかになってきています。
第一ベンチ辺りでは イワカガミ イワカガミ や、ムラサキヤシオツツジが咲き始めています。

登山道の状況

登山口~富士見ベンチはほとんど雪がありません。富士見ベンチより上部から雪の上を歩くようになり、合戦小屋~燕山荘はしっかり雪上歩きとなります。
雪上歩行に不慣れな方は、富士見ベンチ~合戦小屋より上部から、アイゼン・ピッケルの使用お願いします。

なお、燕山荘~燕岳はアイゼン等必要ありません。

登山装備

この時期はまだ積雪のある冬山に準じる状況です。しっかりとした冬山装備を整えてください。
ピッケル、アイゼン(前爪のあるもの)が必要です。軽アイゼンやチェーンスパイクではこころもとなく、また、スリップした時はピッケルでないと止められません。ストックで止まるのは困難です。

注意点

合戦小屋は、7月いっぱいにかけてトイレの新設工事を行っています。その間、資材を置く関係で休憩スペースが手狭になりますが、ご理解・ご協力をお願い致します。なお、5月の合戦小屋の営業は、週末のみとなります。

お知らせ

●燕山荘グループ2018年営業のお知らせ
・燕山荘:2018年4月25日(水)~11月25日(日)の宿泊まで
・有明荘:2018年4月24日(火)~11月25日(日)の宿泊まで
(休館日:5月8日、6月12日、7月3日、9月4日、11月13日)
・大天荘:2018年6月23日(土)~11月3日(土)の宿泊まで
・ヒュッテ大槍:2018年6月30日(土)~10月8日(月・祝日)の宿泊まで

●駐車場のお知らせ
燕岳登山口近くの登山者専用無料駐車場は、土日連休中は、混雑が予想されます。満車の場合は、安曇野市内の登山者専用無料駐車場(複数あります)に車を止め、中房温泉行(燕岳登山口終点)定期バスか、タクシーなど公共交通機関のご利用をお薦めします。
詳細は、燕山荘HPから「アクセスページ」をご参照ください。
http://www.enzanso.co.jp/enzanso/categories/e02-1.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 飛騨山脈北部

燕岳 標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

有明山 標高 2,268m

 餓鬼岳から南下する山稜が東沢岳、東餓鬼岳などを起こしつつ最後にそびえる山で、中房渓谷で絶ち切られている。常念山脈の前衛山脈の一峰とでもいうべきだろうか。  登山の対象としては人気のない有明山だが、山麓から見上げると堂々とした富士山型の秀麗な山容をしている。別名を有明富士とか信濃富士と呼ばれる「ふるさと富士」の1つで、登山史から見ると、すでに亨保6年(1721)に修験者、宥快によって開山され、多くの信者によって登拝されたという。山頂に手力男命(たぢからおのみこと)と天細女命(あめのうずめのみこと)を祭る奥社がある。  標高が低いため近ごろでは登る人も少ないが、里から見上げても、または燕岳から見下ろしても心ひかれる山だ。ことに燕岳から見る日の出のときの、雲海に浮かぶシルエットはすばらしい。  登山口は中房温泉で、所要3時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

餓鬼岳 標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から