大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

山麓駅周辺ではエゾノリュウキンカやミズバショウが見頃。チシマザクラは6月頃の開花か

(2018.05.20 旭岳ロープウェイ山麓駅周辺)
(2018.05.20 旭岳ロープウェイ山麓駅周辺)
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天気・気温

05/23(水) 曇り 15:00時点の気温 12℃ 風速 10m/s 視界良  積雪 160cm
旭川市の天気予報
明日
曇時々雨
8℃
2℃
明後日
晴時々曇
7℃
1℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
帯広市の天気予報
明日
晴一時雨
12℃
3℃
明後日
11℃
2℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

大雪山旭岳ロープウェイ山麓駅周辺のエゾノ リュウキンカ リュウキンカ ミズバショウ ミズバショウ が見頃となっております。
駅裏の リュウキンカ リュウキンカ 湿地はほぼピークを迎え、勇駒別植物園の周りでは ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ やエゾイチゲ、コヨウラクツツジ、キバナ シャクナゲ シャクナゲ が咲き出しています。

木々の葉が茂りきる前は、野鳥も見つけやすく、歌声も賑やかです。駐車場から木道への入り口には雪が残っていますので、足元にご注意ください。

日本一開花が遅い桜(チシマザクラ)は、例年は6月です。
ロープウェイ駅正面のチシマザクラの植栽地では、桜の木がだいぶ覗いてきましたが、まだ花のツボミらしい感じはありません。

新しいビジターセンターの建設が進んでいます。来春開館予定です。手前の公営駐車場は建設のため今夏も狭いですが、普通車30台ほど停められます。アスファルト上の印をよく見て、他の車が出られなくならないよう、沢山停められるよう注意してください。
夜間のトイレは、500m程下って野営場バス停から左に入り、100m程のところに野営場のログハウストイレがあり、24時間使えます。

6月もまだまだ「冬」に豹変します。大雪山の登山には、帰路の道迷いと、冬戻りした際の防寒防風への対策が必要です。

*要注意
5/19の朝、クロスカントリースキーコースで、母子のヒグマが練習中の選手グループにより目撃されています。
場所は、ロータリーとカモ沼の間のコース(より外の)上部台地のほうを移動していて、子グマとは20m位の距離で出合い、やや離れた場所に居た体長170cm位の母グマと思われる個体は別のグループを吠えて威嚇したそうです。
一般に子連れのクマは非常に神経質に子グマを守ろうとしますので、鈴や笛などでこちらの接近を音で予告して近距離遭遇を避けることが大切です。
単独行は、リスクが高い事を念願に置いて計画して下さい。

5月~10月東川エコツアー募集開始されています。
5/27 ゆこまんべつの春の探訪ツアー
あと3人で満員ですが、雪融け期の花や野鳥が賑やかな時期を楽しみたい方の参加をお待ちしています。
6/2 旭岳温泉街でのバードウォッチングツアー、募集中。
今年は5年ぶりに羽衣の滝への遊歩道が開通予定です。

ロープウェイ運行情報、冬季シーズン営業終了し夏季営業入ります。
滑走用具類の持ち込みは出来ませんのでご了承下さい。
設備点検による運休はございませんが、風速が18~20m/sを越えると運休するようです。
旭岳ロープウェイのHPなどで運行を確認した方がよさそうです。

お越しの際は、常に最新の道路情報をご確認のうえ、安全第一でお越しください。
http://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index.htm

上川総合振興局旭川開発建設管理部 事業課
TEL: 0166-26-4461

登山道の状況

ロープウェイの上と下では約500mの標高差があります。そのため上と下では全く条件が変わります。
山の上の状況は山麓とは全く異なることがあります。天候の変化に注意してください。

特に風があるとロープウェイ姿見駅(上の駅)でも森林限界を超えているため、天候変化の影響は強烈です。
ホワイトアウトすると駅のすぐ近くでもルートを失うこともあります。
天気予報は前後日程も確認するようにしてください。ビジターセンターなどで最新情報を得て行くようにしましょう。

・雪崩れに注意
コース外の事故にもご注意ください。

・登山
この時期のこのエリアについて経験と知識、技術のあるガイドさんなどとの入山をお勧めします。
登山道や探勝路など、夏のコースは道も標識も目印も雪に埋もれています。
圧雪されたスキーコースなどをたどるのでなければ、地図やコンパス、GPSなどで行った道を正確に戻って来られるようにしなければなりません。
降雪後は、雪崩れに十分注意して下さい。またコース外に行く方は道迷いにも注意が必要です。無理は禁物です。

●今シーズンは、特に大雪山山域に入山しての山岳事故が多発しております。たとえ入山開始時に晴れていても天気が急変し、一気に視界不良となるケースは頻繁にありますので入山される方はくれぐれもご注意くださいませ。「道がわからない。」「道に迷った。」は山岳遭難の状態ですので直ちに警察への救助要請が必要です。無理のない計画、十分な装備、事前の天候確認など、事故のない安全で快適な登山に心掛けください。

登山装備

登山には完全な厳冬期の雪山登山装備が必要です。地図、コンパスやGPSなども必ず用意しましょう。
雪崩れにも注意が必要なためビーコンの携行もおすすめします。

また、天候が急変し、一気に視界不良になるケースが頻繁にあります。
入山の際は、コンパス・地図は必ず持って、くれぐれも気をつけて入山してください。

注意点

ここ数年、厳冬期を含めた積雪期の事故が続いています。無理のない計画、装備の油断なく、天気をよく見て入山し、慎重な行動で安全な登山を。

・悪天候時の道迷いに注意が必要です。視界不良時には無理は禁物です。
・この時期は雪崩れにも注意が必要です。バックカントリースキーや登山の方はビーコンの携行をお勧めします。
・山頂をめざす方へ 下りでの滑落に注意。強風も吹きます。
・入山には、なるべくこの時期、このエリアの経験者との同行を。地元の経験者でも「思いがけない事」「予想外のこと」はままあるものです。初見の方はより慎重な対応を。

●飲料水
・飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます

●ドローンについて
・旭岳ロープウェイがゴンドラ内への持込みを認めません。ご注意ください。
詳しくは以下のページの注意書きをお読みになって、ご不明の点はロープウェイにお尋ねください。
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/price/index.htm#label

・姿見駅や旭岳ビジターセンターは道有林ですので、無人航空機の飛行については以下をご覧ください。
http://www.kamikawa.pref.hokkaido.lg.jp/sr/nsr/kannri/kannri/mujinkoukuuki.htm

お知らせ

●旭岳ビジターセンター
旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。

ビジターセンターでは、旭岳登山、スキーの情報のだけでなく、広く周辺の情報を把握し来訪者に提供しています。
天気が良い時は勿論ですが、天気が悪い時でも、この時期ならではの楽しみをお知らせしています。
自然だけでなく、文化(スキーで遊んだあとは、この時期のオイシイものを食べるのも・・)もお伝えするように心がけています。
ガイドの紹介、スノーシュー、クロカンのレンタルも行っています。
ぜひ、この時期、この山ならではの楽しみを探しにビジターセンターにお越し下さい。

・ビジターセンターのFacebook https://www.facebook.com/%E6%97%AD%E5%B2%B3%E3%83%93%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC-1257161287656591/

●東川エコツーリズム推進協議会
イベントほか各種有益な情報があります。
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=1&s=8273
イベントは〆切日があります、詳細はWEBをご参照下さい。

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

北海道 / 石狩山地

大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

北海道 / 石狩山地

大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

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トムラウシ山 標高 2,141m

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