大山 | 大山プロガイド協会

山頂付近でイワカガミが色づき始め、初夏の花の花芽がはっきりと見えてきました。例年よりも早く咲き始めるようです。

イワカガミが咲き始めました(写真は8合目下のもの)(2018.05.30 休暇村 奥大山)
イワカガミが咲き始めました(写真は8合目下のもの)(2018.05.30 休暇村 奥大山)
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天気・気温

05/30(水) 09:00 大山寺の天候 曇り。気温18℃。微風。
12:00 大山山頂の天候 曇り。気温13℃。5~8m/s。
鳥取市の天気予報
明日
晴のち曇
19℃
11℃
明後日
曇のち晴
16℃
9℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
松江市の天気予報
明日
晴時々雨
20℃
9℃
明後日
曇のち晴
18℃
9℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日、九州北部と四国が例年よりも8日早い梅雨入り宣言が出ました。
中国地方では平年が6月7日ごろで、昨年は6月20日でしたが、今の天候だと近々梅雨入り宣言が出そうです。
今日の場合も太平洋上の停滞前線と低気圧から湿った空気が流れ込み、スッキリしない天候となりました。
午前中はやや風が強く、心配されたブトはあまり見かけませんでしたが、午後からは微風となり、活動が活発になってきたようです。

前回、6合目避難小屋の後ろ側に携帯トイレブースができているとお知らせしました。鳥取県から回答があり、5月31日より供用開始だそうです。
肝心なことは登山者に対するアピールがないように感じられました。
また相変わらず、2合目付近から4合目付近の登山道脇にたくさんの爆弾が落ちています。
何も手を打たないよりは前に進んでいることは登山者として評価できると思いますが、麓での回収方法などを含めて、やや功を焦っている感が否めません。

今年になって目立ち始めたのですが、イヤホンで音楽などを聴きながら登る登山者が増えてきました。
ほとんど単独の登山者ですが、落石などの周りの状況が聞こえにくくなり、危ないんじゃないかと心配します。
山に来た以上は風の声、鳥の鳴き声、自然の音を感じながら登ったほうが安全だと思われます。

登山道の状況

登山道の危険ヵ所はありませんが、交差しにくい狭い場所が何ヶ所かあります。登山客が多い時は渋滞の原因にもなっています。

山頂付近でいよいよ イワカガミ イワカガミ が色づき始め、初夏の花たちの花芽がはっきりと見えてきましたので、例年よりも早く咲き始めるようです。
ほかのお花は、登山口付近ではコンロンソウ、ヤマゼリ、シャガ、オドリコソウ。
1合目付近で ギンリョウソウ ギンリョウソウ タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ
3合目付近からダイセン ミツバツツジ ミツバツツジ 、ユキザサ、マイヅルソウ、 イワカガミ イワカガミ
4合目でクロモジが満開です。
6合目を過ぎると オオカメノキ オオカメノキ 、ダイセンキ スミレ スミレ などが見られると思います。石室へのコースの イワカガミ イワカガミ が見ごろとなりつつあります。ダイセン ミツバツツジ ミツバツツジ は6合目上付近で満開です。ダイセンキ スミレ スミレ も7合目上でまだ咲いています。

登山装備

服装の注意点ですが、寒いぐらいでスタートです。まずアウターは不要です。
晴れていてもセパレートの雨具は必ずお持ちください。
稜線に出てからとか山頂で寒い時に雨具が防寒具として使えます。
半袖または長袖のシャツ1枚で充分です。余裕があれば着替えを持てば、山頂でゆっくりする時に快適に過ごせると思います。

注意点

基本的に山道ですので、段差が高いところがあって当然です。
自然を守りながらも、過度な補修等は少し考慮が必要な気もします。
初めて大山に登るお客さまから「きれいに整備されていますね」という言葉が、いいのか悪いのかは意見が分かれるところだと思います。

ブトはハエのような姿で3mm程度の大きさですが、蚊と違うのは吸血の際は皮膚を噛み切り毒素を注入するので、噛まれた時よりも翌日以降にかゆみが出る場合があります。
蜂と同じで黒系統の衣服や雨具には寄ってきますが、明るい色の衣服には比較的に寄ってこないそうなので、これから雨具の購入を検討される方は参考にされたらいいでしょう。

これからの時期は熱中症、日射病などの危険が出てきます。
飲用する水分量も必ず予備を持つぐらいのほうがより安全です。
携帯する水分ですが、目安としては健康飲料500mlペットで2本、水を1本、さらに食事を摂るのであれば、お茶が1本。合計2リットル程度はお持ちください。水は怪我をした時の傷口を洗い流すのに使えます。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼も受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会
認定登山ガイド 久保昌之
携帯090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

今年は融けるのも早く、ザクザクの残雪期の様相になっています。それでも、まだ多くの登山道は雪があります2023.04.03

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子
  • 山頂台地の様子
  • 6合目付近の積雪状況
  • 5合目付近のブナに積もる雪
  • 登山道入口の積雪
  • 山頂避難小屋と山頂方向の眺望
  • 9合目手前の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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蒜山 標高 1,202m

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