燕岳 | 燕山荘

稜線上のカラマツの新芽もどんどん大きくなってきています。もう少しの間はピッケルとアイゼンを用意

ナナカマドの新緑が美しい時期です(2018.06.26 燕山荘 )
ナナカマドの新緑が美しい時期です(2018.06.26 燕山荘 )
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天気・気温

06/05(火) --
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日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
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日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

6月に入り、やや雨の多い季節感が漂う時期となりましたが、燕山荘周辺では連日晴天が続いています。稜線上のカラマツの新芽もどんどん大きくなってきています。青い空に映え、新緑の緑が一層鮮やかでした。

このところ雷鳥を小屋の近くで見かけない日はほとんどありません。今日も燕山荘近くの岩の上でオスの雷鳥は見張りをしていました。また別の場所では二羽のオスが空中戦をしているのを見かけました。今年は雷鳥を見る機会が多い年となりそうです。

稜線は日に日に残雪量も少なくなってきていて、 ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ の早咲きが見られるようになってきました。

合戦尾根では、第一ベンチ下のカラマツの新緑が今とてもきれいです。合戦小屋上部でも ナナカマド ナナカマド の芽ぶきが始まってきていて、残雪の山を背景に新緑がとても色鮮やかです。
下から新緑がどんどんと始まってきていて、これを楽しみに登るのもこの季節しか味わえない山登りとなります。

登山道の状況

登山口~富士見ベンチはほとんど雪がありません。富士見ベンチより上部から雪の上を歩くようになり、合戦小屋~燕山荘はしっかり雪上歩きとなります。
もう少しの間はピッケルとアイゼンを用意することをおすすめします。靴底の堅い、しっかりとした登山靴でお越しください。
なお、燕山荘~燕岳はアイゼン等必要ありません。

先週、大天井岳までの下見に行ってきました。去年と比較すると小屋周りの残雪量は少なめですが、部分的に夏ルートが通行できない箇所があるほか、雪渓が残っている所もあります。縦走予定の方は、使用するしないに関わらず、アイゼン・ピッケルの携行をお勧め致します。

具体的には、為衛右門吊岩付近では、通常夏ルートは左側(東面信州側)の斜面をトラバースしていますが、雪渓が完全に消える頃、例年7月上旬辺りまでは冬ルート(西面高瀬側)の通行となります
大下りの頭鞍部周辺は、雪渓上を歩きます。例年7月上旬まで雪は残ります。
大天荘へは、営業開始するまで、切通し分岐~大天荘は、冬ルート(大天井岳直登ルート)の通行となります。トラバースはできません。

現在、大天荘はじめ大天井ヒュッテ・ヒュッテ西岳はまだ営業しておりません。
なお、大天井岳から西岳・槍ヶ岳方面の縦走は、まだ通行をお勧めできません。

登山装備

この時期はまだ積雪のある冬山に準じる状況です。しっかりとした冬山装備を整えてください。
ピッケル、アイゼン(前爪のあるもの)が必要です。軽アイゼンやチェーンスパイクではこころもとなく、また、スリップした時はピッケルでないと止められません。ストックで止まるのは困難です。

注意点

合戦小屋は、7月いっぱいにかけてトイレの新設工事を行っています。その間、資材を置く関係で休憩スペースが手狭になりますが、ご理解・ご協力をお願い致します。なお、5月の合戦小屋の営業は、週末のみとなります。

お知らせ

●燕山荘グループ2018年営業のお知らせ
・燕山荘:2018年4月25日(水)~11月25日(日)の宿泊まで
・有明荘:2018年4月24日(火)~11月25日(日)の宿泊まで
(休館日:5月8日、6月12日、7月3日、9月4日、11月13日)
・大天荘:2018年6月23日(土)~11月3日(土)の宿泊まで
・ヒュッテ大槍:2018年6月30日(土)~10月8日(月・祝日)の宿泊まで

●駐車場のお知らせ
燕岳登山口近くの登山者専用無料駐車場は、土日連休中は、混雑が予想されます。満車の場合は、安曇野市内の登山者専用無料駐車場(複数あります)に車を止め、中房温泉行(燕岳登山口終点)定期バスか、タクシーなど公共交通機関のご利用をお薦めします。
詳細は、燕山荘HPから「アクセスページ」をご参照ください。
http://www.enzanso.co.jp/enzanso/categories/e02-1.html

昨年の今頃の様子は?

燕山荘、大天荘、有明荘の予約を開始しています。燕岳ビギナー向けのツアーも予定2023.03.30

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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