白馬岳 | 白馬山荘

大雪渓は前爪アイゼン+ピッケル必携、落石と小雪渓通過に注意。しばらくは梅雨モード装備油断禁物。ウルップソウ開花。

小雪渓のトラバースを渡り切ると、ホッとするお花畑が待っています(2018.06.26 白馬山荘 )
小雪渓のトラバースを渡り切ると、ホッとするお花畑が待っています(2018.06.26 白馬山荘 )
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天気・気温

06/13(水) 10:30 小雨と霧。気温+7.1℃。
富山市の天気予報
明日
晴のち曇
19℃
10℃
明後日
曇一時雨
16℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
7℃
明後日
曇時々晴
18℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日 雨
本日10時半頃はガスが出ていますが、時々視界が開けて周囲の山が見えます。風は10mくらい
小屋スタッフは日中の室内作業中でもフリースを着用している気温です。
しばらくは梅雨モードで寒くなりそうです。
天気予報をよく見て、この時期は特に無理のない登山を心がけて下さい。

●自然
早い時期に咲く高山植物が咲き始めました。
ツクモグサ ツクモグサ  日が差すと開きます
ウルップソウ ウルップソウ  小さいものが咲き始め

・6/5 白馬大池近くの展望台「船越の頭」付近で見かけたライチョウとカモシカを見つけました。
最初登山道を悠々と横断するライチョウのオスを確認。そのあと這い松に入っていったので見ていると、身を潜めるようにすぐ近くにメスがいました。白馬大池から白馬岳にかけての稜線ではこんな雷鳥との出会いがよくあります。「ライチョウ街道」ですね
また、登山道を歩いていて振り返ると、雪の斜面のすぐ横に佇むカモシカの姿が!カモシカの方も首を傾げてジッとこちらを見ているようでした。

白馬大池が「解氷の刻」を迎えました。
全面結氷していた白馬大池の氷が割れ始めてきています。ようやく大池の瞳が開きかけてきました。平日は登山者の姿もまばらで、静寂に包まれていて神秘的です。

・5/25 昼過ぎに白馬山荘~村営頂上宿舎間の登山道付近(旭岳・祖母谷への分岐辺り)で、大型のイノシシらしき動物が目撃されました。その後の目撃情報はありませんが、登山される方は十分に注意して通行してください。

●天気
5/30 一日雨が降ったり止んだりのあいにくの天気が続いていましたが、日没間際に雲間から太陽の光が降り注ぎドラマチックなシーンを見ることが出来ました。光芒が能登半島や富山湾に射しこみました。

5/31 大気の状態 不安定 !
夕方5時半頃からアラレが降りだし、その後粒が大きいヒョウに移行…雷も鳴っていました。あっという間に地面が真っ白になりました。

6/1 昨夜は6時半頃から雪に変わり、今朝方まで吹雪いていました。山荘の周りは一晩ですっかり冬に逆戻りしてしまいました。冬景色が広がっていて、およそ6月とは思えない光景となりました。朝4時40分の気温-2℃。
穏やかな夕景~雲海広がる
夕景は昨夜から今朝にかけての凄まじい悪天候が幻だったかのように穏やかでした。富山側はとてもきれいな雲海が広がりました。朝つもっていた雪も日中の暖かさでほとんど解けてしまいました。

夜は杓子岳越しに山麓の白馬村から松本方面の夜景がとてもきれいに見えていました。
そして雲に隠れて月明かりがまだない間は、白馬岳の上空の星の煌めきも見応えがあり、風も穏やかで悪天の後の癒しの夜になりました。

登山道の状況

●白馬大雪渓 「落石に注意」。(6/6情報ですが6/12現在、状況はあまり変わりません。)
前爪のあるアイゼン+ピッケル+ヘルメット必携。視界不良時の入山は危険です。ストックでは心もとないです。

安全なルートを経験と状況判断から自力でみつけて登らなければならない時期です。
杓子岳方面や二合雪渓方面の枝沢では特に落石に注意が必要です。

杓子側からの落石が絶え間なくあります。葱平に取り付くまで注意して下さい。
葱平は夏道はほとんど出ておりませんが、雪の上に島状に出ているところがあります。

小雪渓の通過は要注意です。
前爪のあるアイゼン+ピッケルが必要。
急傾斜の小雪渓は杓子よりに取り付き、右にトラバース気味に登ります。
まだ雪切りされておりません。※6/12現在 ステップは来週に切る予定です。

気温により雪が緩んできますが、雨が降ったあとは雪が氷花して固くなると大変危険です。
小雪渓の下の岩場が出てきました。小雪渓で滑落すると大きな危険があります。過去には事故もありました。

●栂池方面(6/6情報ですが6/12現在、状況はあまり変わりません。)
三国境は道迷い注意。違う沢に下りてしまわないように。視界不良時は特に慎重に。
ゴールデンウィークから6月に道迷い遭難が発生しています。
まだ残雪が多く、ルートファインディイングが要求されるところがいくつかあります。
特にガスっている時には注意が必要です。
ルートも長く、エスケープもありません。途中にある大池山荘もまだ営業していません。
現在入山者もほとんどありません。経験者、上級者向けの状況。
ルートにマークが入るのは例年6月末。安心して通行できるのは7月に入り大池山荘が営業開始した頃からです。
栂池パノラマウェイ(ゴンドラ)のグリーンシーズンの営業期間は6月1日(金)~10月31日(水)です。

●鑓温泉方面 現在エキスパートのみに許されたエリアです。

登山装備

雪山装備が必要が基本
前爪のあるアイゼン+ピッケル+ヘルメットは必携です。
(この時期の大雪渓ルートは全面雪で、氷化した急斜面があります。ピッケルを持たずストックで入山される方もいますが安全のためピッケルを携行ください。アイゼンも6本や4本の軽アイゼンでは不足です)
雪目防止のサングラス、紫外線対策も必要
朝夕は氷点下の日もあります冬期防寒装備で。

注意点

雪山登山となります。また入山者の少ない時期です。慎重な入山を。視界不良時は入山しないこと。

お知らせ

白馬山荘
http://www.hakuba-sanso.co.jp/
 ホームページリニューアルしました。
お問い合わせ・ご予約等は 予約センター 0261-72-2002

・山荘では「ツクモグサウルップソウ祭」を6/25~7/1に予定しています。
・山荘のレストランスカイプラザは7月14日ごろ営業開始予定。
・海の日は賑わいそうです。

・白馬山荘Facebook
https://www.facebook.com/hakubasanso/timeline/

・系列各小屋の開設期間
白馬山荘     4/28(土)~10/13(土)
五竜山荘 春山は開設しません。 6/16(土)~10/13(土)
キレット小屋   7/1(日)~9/30(日)
白馬大池山荘  7/6(金)~10/8(月)
白馬鑓温泉小屋 7/25(水)~9/30(日)
 ※白馬鑓温泉小屋は敷地内補修工事のため、予定では7/16営業開始日でしたが、遅れることになりました。
白馬尻小屋   7/13(金)~9/30(日)
栂池ヒュッテ   4/28(土)~5/5(土)、 6/1(金)~10/20(土)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り
  • 大雪渓上部から小雪渓

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

新潟県 長野県 / 飛騨山脈北部

小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

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旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

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