台風21号は予想以上の強風で一時停電。木道には、強風で折れた枝や色々な木の実が散乱していました。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
台風21号は予想以上の強風で、尾瀬沼でも夜中に停電がありましたが、大きな被害は報告されていません。
台風通過後は夜明けとともに天候は回復し、時折日の差す朝を迎えました。しかし木道には、強風で折れた枝や色々な木の実が散乱していました。
少し、樹木の実の話をすると――
ミズナラの実:通称どんぐりは1本の木から多いときは1万個もの実をつけるそうです。どんぐりを好物としている熊やリス、ネズミなどは、食料となるどんぐりの実の量が多い年は子どもを増やすことができて、少ないときは増やせないそうです。今年のどんぐりの実の量はどちらでしょう。
ブナの実:熊やリス、ネズミをはじめ森の動物が好物としています。どんぐりと同様に、実の多くは森の動物たちに食べられてしまいますが、食べ残しが発芽することにより子孫を残しているそうです。
オガラバナの実:オガラバナの実は薄い羽根のような形をしています。これは、風にのってブーメランのようにクルクルと回りながら遠くへ飛ぶための形です。たくさんついていた実は、台風の風で飛ばされたのでしょう。
カラマツの実:尾瀬沼ビジターセンターのまわりには針葉樹であるカラマツがあります。折れて落ちた枝には今年実った実がたくさんついていました。マツ科の実は鳥の好物ですが、地面に落ちてしまうと昆虫などの餌になりそうです。
植物の実は、子孫を残すために色々な形や色をしています。水によって拡散を図るもの、風によって拡散を図るもの、他の生物によって拡散を図るものなど、その戦略によって合理的な形や色に進化してきたようです。花を楽しむとともに、花が終わった後の実(種)にも注目してみてください。
今年も、来館された皆様への感謝を示すとともに、尾瀬沼ビジターセンターをより多くの皆様に知っていただき尾瀬に来ていただきたいという気持ちから「入館者数4万人達成イベント」のイベントを企画しました。
4万人目の来館者となられた方にすてきなプレゼントをしようと計画しています。また達成後から30名の方にも記念品をお渡しする予定です。
ちなみに、9/6現在、36,789人となっています。
登山道の状況
周辺の登山道、遊歩道で、問題箇所は特にありません。尾瀬沼の周回コースは、南岸側は倒木や木道が傾いている箇所もあるので、北岸を歩くことを勧めています。現在、三平下~沼尻間に倒木があり、通行には注意してください。
燧ヶ岳への登山は、山頂周辺は浮き石が多くなっているので、落とさないように注意してください。
・長栄新道(尾瀬沼・浅湖湿原~)は、とくに1~3合目あたりはぬかるみが多くなっています。
・御池新道(御池~)は、広沢田代周辺の階段で破損箇所に注意してください。
登山装備
雨具・防寒着を必ず持参してください。山の天気は変わりやすく、晴れていたと思っていてもいきなり雨が降り出したり、風が強くなったりします。
また雨で濡れた木道は非常に滑りやすくなっています。トレッキングシューズなど滑りにくいしっかりとした靴でお越しください。
注意点
【三平下 公衆トイレ改装工事のお知らせ】
三平下の尾瀬沼山荘裏にある公衆トイレが、明日8月1日から10月31日までの予定で改装工事に入り使用できなくなります。
付近の尾瀬沼第二公衆トイレ、一ノ瀬公衆トイレ、沼尻公衆トイレをご利用ください。
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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