槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

今朝の稜線は少しだけ結氷。防寒対策、靴の防水など装備油断禁物。槍沢の紅葉の見頃は来週後半くらいになりそうです。

本谷右俣ルート(バリエーションルート) モレーン(氷河堆積)や黄金平と呼ばれる一帯はなかなかいい具合です。撮影 南岳小屋スタッフ(2018.09.24 槍ヶ岳山荘 )
本谷右俣ルート(バリエーションルート) モレーン(氷河堆積)や黄金平と呼ばれる一帯はなかなかいい具合です。撮影 南岳小屋スタッフ(2018.09.24 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

09/19(水) 晴
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
19℃
8℃
明後日
晴時々曇
18℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
17℃
7℃
明後日
曇時々晴
16℃
6℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日は晴 一部ですがうっすらと氷が張りました。寒いです。

先日の前線の通過を境に、気温がぐっと下がりました。
槍ケ岳でも、小屋の観測機で測ったところ、昨日の最低気温は3℃。外では氷が張っていました。
幸い天気は落ち着いており、日中は日差しが温かく感じられます。
ですが、つい先日まで見えていた夏雲はあまり見かけなくなり、秋の気配が漂い始めました。
これから登られる方は、防寒対策を忘れずに。

●紅葉の予想(南岳山荘より)
獅子鼻から望む大キレットカールも色付きもだいぶよくなってきました。
このカールは標高2500~2600m、槍穂の中で一番標高の高い場所に位置するカールで、それゆえ、一番早く色付く場所です。(標高が高いというだけでなく、大キレットを吹き抜ける強風が植物に厳しい環境を与えるために他よりも早く色付くという理由もあるかと思います)
ハイマツの中に点在する ナナカマド ナナカマド が先日(14日)よりだいぶ色付きが良くなってきました。
北穂高岳方面も色づいてきました。
南岳東南稜を登りそこから見下ろす本谷右俣はまだまだです
紅葉の時期は本谷右俣を登る人も多いようですが、きれいに色づくまではまだ1週間~10日はかかりそうです。ちなみにここで標高は2400mほど、涸沢とだいたい同じくらいです。
大キレットカール(本谷左俣)は標高差以上に厳しい気象条件が紅葉の色付きを早めていると考えて妥当かもしれません。
涸沢や槍沢の紅葉の見頃は来週後半くらいになりそうです。

●槍沢ロッジより 9/18
久しぶりに朝から晴れ、横尾尾根が朝日に染まりました。
日中はポカポカと心地よい陽気になりましたが、今朝は6℃まで気温が下がり、さすがに半袖ではいられませんでした。
9月に入ってから雨続きで朝晩の冷え込みもほとんどなくきましたが、一応今朝の気温が平年並みといったところです。
夜晴れると、放射冷却で冷え込みますので、フリース・ダウンなどしっかりとした防寒具を装備品に加えて下さい。
手袋や帽子などの小物類も低体温症を防ぐ大事なものなのでお忘れなく!

・紅葉
横尾尾根の頭が色付きはじめています。標高2300m付近でしょうか。
水俣乗越手前、大曲付近も色付きはじめといったところ。 ナナカマド ナナカマド の実は真っ赤です。
この先の天候にもよりますが、来週には綺麗に色付くんではないかと思っているところです。
ロッヂ周辺は来週後半でしょうか。

●大天井ヒュッテより 9/18
・今シーズンの紅葉の状況
21日~23日、絶好の紅葉時期となりそうな感じです。
ウラシマツツジの紅葉は9/6頃がきれいでしたが、現在は少し枯れかけた葉も多くなっていますが、まだまだ見応えありといったところです。 
既に ナナカマド ナナカマド の黄葉も色付き出して鮮やかな秋色に変わり始めています。
雨上がりの ナナカマド ナナカマド やカエデも紅葉しだして、これからの秋本番を迎えようとしている状況です。

登山道の状況

周辺主ルートに支障の連絡はありません。

●槍沢ルート 支障なし

●表銀座コース  支障なし

●南岳方面  支障なし

●飛騨側の登山道 支障なし

槍平小屋のブログも参考にして下さい
https://blog.goo.ne.jp/yaridairagoya/e/8035314f1a3e85dff800fc40122becf6

登山装備

3000m級山岳の秋山登山装備が基本。
防寒具雨具は必携、着替えの用意も。

●靴は防水性の高いものを!
天気が悪い時に靴が濡れて辛い思いをする方が多い時期です。
足元からの冷えは低体温症に結びつく要因にもなります。
雨具やスパッツはもちろんですが、防水性の高い靴、保温性のある靴下など足拵えに配慮しましょう。
個人で新聞紙などを用意し、濡れた靴に詰め乾かす工夫をする方もいます。(新聞紙はお持ち帰り下さい)

注意点

安全登山のため装備の油断のないようにしましょう。
日没早くなりました。15時までの到着を。遅くとも16時必着で。基本は早出早着。

気温低下してきています。低体温症に注意。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

槍ヶ岳山荘グループは槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂ、南岳小屋、大天井ヒュッテ、岳沢小屋を経営しております。
槍ヶ岳山荘グループのご利用をお待ちしております。

※9月の連休は各小屋とも相当な混雑が予想されます。

●大天井ヒュッテ イベント
・9月21日~23日の山の学校「槍ヶ岳・紅葉の稜線」
http://www.yarigatake.co.jp/news/otenjo/2018/09/post-44.html
・9月24日の「月見の会」
http://www.yarigatake.co.jp/news/otenjo/2018/08/post-43.html

●9/18現在 大天井ヒュッテの小屋の電話がかかりにくくなっております。
小屋の立地条件やその他の原因で、電波が入りにくくなっている為ですが、10月13日迄は、通常通り営業しております。
9月24日には、月見の会も予定しておりますので、こちらの方へも是非お越しください。
尚、何度かかけて戴いて小屋の電話がつながらない場合には、事務所の方へお電話戴ければ対応させて戴きます。
※松本事務所 電話 0263-35-7200(緊急の場合を除き朝7時頃~夜8時半頃迄)

【2018年の営業】
●槍ヶ岳山荘 4月27日(金)~11月3日(土)
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 3名様以下 ご予約は不要です。
 4名様以上 槍ヶ岳山荘現地 090-2641-1911(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 幕営数 39張 予約承っておりません。(先着順になります)
 水は槍ヶ岳山荘受付横で販売。(1リットル/200円)
 トイレはテント場北側にあります。

●槍沢ロッヂ 4月27日(金)~11月3日(土)
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 3名様以下 ご予約は不要です。
 4名様以上 槍沢ロッヂ現地 090-2641-1911/090-3135-0003(受付時間:7:00~20:00)
 お風呂があります(きれいになりました)
・テント場 槍沢ババ平野営場
槍沢のキャンプ指定地は、小屋から30分ほど槍ヶ岳方面へ登ったババ平にあります。
槍沢ロッヂのフロントにて受付を済ませてから幕営ください。
水場、トイレ使用できます。

●南岳小屋 7月1日(日)~10月13日(土)
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 定員80名の小さな小屋ですので、少人数様でもご予約をお願い致します。
 個人のお客様 南岳小屋現地 090-4524-9448(受付時間:7:00~20:00)
・冬期小屋 オフシーズンにご利用いただけます。
・テント場 南岳小屋野営場
南岳小屋のキャンプ指定地は小屋前になります。手続きは南岳小屋フロントにてお願いします。
小屋の周辺に水場はありませんので、南岳小屋にてお買い求め下さい。
トイレは別棟に設置

●大天井ヒュッテ 7月1日(日)~10月13日(土)
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 個人のお客様は、前日か当日までに現地(大天井ヒュッテ)に天候や状況確認と合わせて連絡いただければ幸いです。
 個人のお客様 大天井ヒュッテ現地 090-1401-7884(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 ありません

●岳沢小屋 4月27日(金)~11月3日(土)
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 定員60名の大変小さな小屋です。宿泊は予約制。
 必ずご予約をお願い致します。
 個人のお客様向け 岳沢小屋現地電話 090-2546-2100(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 岳沢小屋野営場
岳沢のキャンプ指定地は小屋の右手沢側になります。手続きは岳沢小屋フロントにてお願いいたします。
水・トイレは小屋の施設をご利用ください。

なお小屋営業期間外の連絡は松本事務所へ電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/27~。宿泊は要予約。予約は宿泊予定日一ヶ月前の朝9時から受付2023.03.27

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)
  • 10/6降雪時の槍沢リート 槍ヶ岳への登山道(殺生ヒュッテ分岐)風が強ければトレースはあっという間になくなります
  • 強風で飛ばされて雪が付いていない箇所もありますが、場所によっては10から20cm程度、吹き溜まりではそれ以上あります。
  • 山荘前 雪かき必要な程の積雪です
  • 槍ヶ岳初雪 早朝はもう少し白かったようです
  • 登山の日 奥穂山頂(日の出前) 岳沢ヒュッテスタッフ撮影
  • 今朝の気温は-1.4℃。本格的に氷の張る季節がやって来ました。

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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槍ヶ岳 標高 3,180m

 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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