北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

標高2700m以上の登山道は全域で凍結箇所があります。アイゼンなどの装備が必要になっています

北岳山荘より中白峰、間ノ岳を望む(2018.10.31 南アルプス市 北岳山荘)
北岳山荘より中白峰、間ノ岳を望む(2018.10.31 南アルプス市 北岳山荘)
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天気・気温

10/23(火) 晴れ、最低-4.0℃、9:00の気温+1.0℃
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日本気象協会提供 2024年4月20日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

山荘周辺では日中の気温が5度以下となり、朝は氷点下になります。小屋の中では、毎日常時ストーブがたかれていて、外は凍傷になり得る気象状況です。
夏靴での登山は足を冷やすほか、足元も滑りやすい状況となっています。冬用の靴を使用したほうが良いでしょ。

標高2700m以上には知識、経験、技術、装備が十分であることを確認の上、登山をしてください。「もう夏山でも秋山でもありません!」ということを認識してください。

北岳周辺は、現在標高2600m以上で積雪があります。とくに大樺沢の登山道は標高2700m以上で積雪、全域で凍結箇所があります。登山道は、白根御池小屋・肩の小屋経由で北岳山頂を目指すのが無難です。

登山者は、平日には数人のみとなっており、単独での登山は大変危険です。複数人により、装備と経験をもって登山をしてください。また、ドコモの携帯は通じやすいので、誰かしら携帯してください。

周辺の山小屋は、すでに営業を終了している箇所があります。以下ご確認ください。

大門沢小屋、熊ノ平小屋、農鳥小屋 ・・・ 営業を終了しています。
両俣小屋 ・・・ 10月30日の宿泊まで受付。
北岳山荘 ・・・ 11月3日の宿泊まで受付。
こもれび山荘、長衛小屋 ・・・ 11月4日まで営業。
薬師岳小屋、南御室小屋、鳳凰小屋  ・・・ 11月5日まで営業します。
※気象状況等により営業期間が変わる可能性があります。必ず事前に連絡のうえ利用してください。

・最新の登山道、林道、山小屋の状況確認は広河原インフォメーションセンター090-2673-2406 までお問い合わせください。

登山道の状況

登山道上は標高2700m以上で積雪があり、全域で凍結箇所があります。アイゼンなどの装備を持ち、かつ雪上歩行技術がある方のみ通行してください。
凍った箇所の歩行、雪上歩行に不安のある方は、白根御池小屋、肩の小屋経由北岳山頂が無難です。

北岳山荘から下山ができなくなった方には、山岳ガイドを紹介します。その場合、2日から4日程度の滞在となります。

■大門沢小屋~奈良田間 登山道通行止めのお知らせ
台風24号により仮設橋の流出、登山道の土砂崩落が生じ、現在通行ができません。
また、今シーズンの開通見込みがありません。大変危険であるため、通行しないよう注意してください。

登山道の確認は広河原インフォメーションセンター090-2673-2406 または最寄りの山小屋へお願いします。

登山装備

雪に対する装備が必須です。靴は夏用の靴では凍傷の恐れがあります。冬用のものを用意してください。
また、十分な防寒対策をしてください。

注意点

日の入り時間が早くなっています。余裕のある登山計画を立ててください。

北岳山頂経由で北岳山荘に向かう場合、北岳肩の小屋を13時までに出発してください。それ以後の方は、肩の小屋に宿泊願います。

お知らせ

北岳山荘の営業は11/3までとなっています

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

北岳 標高 3,193m

 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

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 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

ユーザーの登山記録から