雨が降れば雪となる時期。日中も氷点下程度、防寒対策は必須。日没早く15時必着で。営業は11/3泊まで。他小屋利用は営業確認を。
天気・気温
山と周辺の状況
10/19に数か月ぶりに穂先が白くなりました。もはや季節は秋ではありません。冬です。
10/23は前夜からの降雪で山荘前が白くなりました。昨日の夜から降雪でまた山荘前が白くなりました。
本日、よく晴れていますが小屋前は白くなっています。日中も氷点下です。
雷鳥も冬毛に変わりつつあります。
もう10月後半にもなると3000mの稜線で雨ではなく雪がふります。
登るを予定している方はしっかりとした装備でお願いします。
●気象
・10/18 初冠雪
・10/19 昼過ぎから雪→吹雪→雪は止む 17時の気温-5℃ 積雪2㎝程度
・10/22 夜から降雪
・10/23 朝 雪舞うガス→昼頃から晴 積雪10㎝
・10/25 晴 日中も氷点下
●この時期の登山 雪も降れば日没も早い
今日、気になる電話がありました。
小屋の人:「もう寒いですからお気を付けてお越しください。」
お客さん:「え?そんなに寒いんですか!?ヤッケは必要ですか?」
ヤッケなんてレベルじゃないですよね。今いるお客さんはダウンを着ている方も大勢いらっしゃいます。
そりゃそうですよね、氷点下ですから。
聞けばこのお客さん、普通の方では1日では到底登れないところから、1日で来ようとしている。
「え?そんな遠いんですか?」と言う。
こんな電話もありました。
お客さん:「ちなみに今日の天気はどうですか?」
私:「今は雪が降っています。」
お客さん:「まあそうですよね。街は雨が降っていますから。気温は何度くらいですか?」
私:「マイナス3℃前後です。」
お客さん:「分かりました。」
これが普通です。
この時期の山は、寒くて雪が降るんです。
いま登ってくる方は、それを知っていて当然です。
でも、そうじゃない人がいます。
寒いことも、雪が降ることも知らずに来る人がいます。
この時期、日が短いので5時を過ぎれば暗くなります。
でも、7時に来る人がいます。
これらは非常に危険な行為です。
夏なら大事に至らないかもしれませんが、この時期は命にかかわります。
山小屋をやっている以上、大勢の方に小屋に来てもらいたいです。
でも、誰でも来れる場所ではありません。特にこの時期は。
それを分かってもらいたいです。
登山道の状況
周辺主ルートに支障の連絡はありません。
初冠雪しました。まだ根雪にはならないとおもいますが、日陰は凍結注意。
●槍沢ルート 支障なし
10/25現在、稜線から下を見るとグリーンバンドあたりまで白く見えます。
積雪はそれほどではないと思いますが、凍結は予想されます。
チェーンスパイクの携行をオススメします。
・天狗原、大曲(水俣乗越への分岐)道標撤収 今後は道迷い注意
(冬に備え、道標をブルーシートにくるんで撤収しました)
・二ノ俣に架かる橋を、雪の重みから守るために一本橋にしてきました。
朝方は冷え込んで霜が降りて滑りやすくもなりますので、渡る際は足元に十分注意してください。
尚、橋の上での行き違いは危険ですので、どちらかが譲り合って下さい。
●表銀座コース 大天井ヒュッテ営業終了。山小屋利用は営業日確認を
●南岳方面 南岳小屋営業終了
●飛騨側の登山道 槍平小屋営業終了。山小屋利用は営業日確認を
槍平小屋のブログも参考にして下さい
https://blog.goo.ne.jp/yaridairagoya
http://yaridairagoya.sakura.ne.jp/
登山装備
3000m級山岳の晩秋~初冬山登山装備が基本。いつ雪が降っても対応できる装備で。
防寒具雨具は必携、着替えの用意も。
手袋や帽子などの防寒小物も必要。
念のためチェーンスパイク(軽アイゼン)の携行をオススメします。
●靴は防水性の高いものを!
天気が悪い時に靴が濡れて辛い思いをする方が多い時期です。
足元からの冷えは低体温症に結びつく要因にもなります。
雨具やスパッツはもちろんですが、防水性の高い靴、保温性のある靴下など足拵えに配慮しましょう。
個人で新聞紙などを用意し、濡れた靴に詰め乾かす工夫をする方もいます。(新聞紙はお持ち帰り下さい)
●この時期「トレランシューズ」は適切ではありません。
北アルプスのこの時期は最低でも軽アイゼンは持ってきた方が良いです。
下の方は紅葉がきれいで秋気分ですが、3000mのここではいつ「つるんつるん」の道になってもおかしくありません。
「全然いらねえじゃねえか!重いだけだったぜー」ではなく
「持ってきたけど使うことなくてよかった」
と思っていただきたいです!
※アイゼンは必要な重さです。
注意点
安全登山のため装備の油断のないようにしましょう。
日没早くなりました。15時までの到着を。遅くとも16時必着で。基本は早出早着。
いつ雪降ってもおかしくない時期。低体温症に注意。
お知らせ
●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)
槍ヶ岳山荘グループは槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂ、南岳小屋、大天井ヒュッテ、岳沢小屋を経営しております。
槍ヶ岳山荘グループのご利用をお待ちしております。
【2018年の営業】
●槍ヶ岳山荘 4月27日(金)~11月3日(土)泊まで
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
3名様以下 ご予約は不要です。
4名様以上 槍ヶ岳山荘現地 090-2641-1911(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 幕営数 39張 予約承っておりません。(先着順になります)
水は槍ヶ岳山荘受付横で販売。(1リットル/200円)
トイレはテント場北側にあります。
●槍沢ロッヂ 4月27日(金)~11月3日(土)泊
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
3名様以下 ご予約は不要です。
4名様以上 槍沢ロッヂ現地 090-2641-1911/090-3135-0003(受付時間:7:00~20:00)
お風呂があります(きれいになりました)
・テント場 槍沢ババ平野営場
槍沢のキャンプ指定地は、小屋から30分ほど槍ヶ岳方面へ登ったババ平にあります。
槍沢ロッヂのフロントにて受付を済ませてから幕営ください。
水場、トイレ使用できます。
●南岳小屋 7月1日(日)~10月13日(土)泊まで 2018年営業終了
・冬期小屋 あり 中は真っ暗でトイレはありますが水も寝具もありません。あくまでの非常用・エスケープ用、冬山登山者用設備です。
●大天井ヒュッテ 7月1日(日)~10月13日(土)泊まで 2018年営業終了
●岳沢小屋 4月27日(金)~11月3日(土)泊まで
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
定員60名の大変小さな小屋です。宿泊は予約制。
必ずご予約をお願い致します。
個人のお客様向け 岳沢小屋現地電話 090-2546-2100(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 岳沢小屋野営場
岳沢のキャンプ指定地は小屋の右手沢側になります。手続きは岳沢小屋フロントにてお願いいたします。
水・トイレは小屋の施設をご利用ください。
なお小屋営業期間外の連絡は松本事務所へ電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)
昨年の今頃の様子は?
2023年の営業は4/27~。宿泊は要予約。予約は宿泊予定日一ヶ月前の朝9時から受付2023.03.27
営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21
営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27
槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子
槍ヶ岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-2641-1911
- 電話番号:
- 0263-35-7200
- 連絡先住所:
- 長野県松本市埋橋1-7-2