甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

黒戸尾根九合目~山頂の北斜面は凍結ありチェーンスパイクなどの滑り止め必携。冬季営業開始(要予約)。

降雪の朝 黒戸尾根 刃渡り 悪場となり下りでチェーンスパイク装着(2018.11.29 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
降雪の朝 黒戸尾根 刃渡り 悪場となり下りでチェーンスパイク装着(2018.11.29 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

今週はこの時期とは思えない、暖かな日が続く一週間でした。
今日は寒冷前線の通過で久しぶりに雨となりましたが、お昼現在は止んでいます。
気温は朝から+5℃以上と暖かいです。

週末までにヘリでの荷上げが終わる予定でしたが、残念ながら週末になりそうです。
少し慌ただしくはなりますが、予定通り小屋は営業いたしますので、皆様のお越しをお待ちしております。

なお、ヘリ空輸の時間は安全確保のため、一時的に小屋の周辺で登山道の通行止めをさせていただきます。
今のところ、作業が明日の何時からになるかは分かりません。現場の指示に従って下さい。
どうかご協力のほどお願いいたします。

●気象
10月14日 初雪
10月21日 初冠雪

●飲料の販売について
小屋のソフトドリンクと缶ビールがまもなく在庫終了となります。
本日よりしばらくの間こちらのアイテムについてはお一人様一本までの販売とさせていただき、在庫終了後は販売も終了となります。

11月中旬のヘリ荷上げ以降はまた通常通りの販売に戻す予定ですが、それまでは必要なスポーツドリンクや缶ビール等につきましてはお手数ですが各自ご持参いただけますよう、お願いいたします。

※七丈小屋の水場は問題なくご利用いただけます。
11月中旬頃までに凍結防止の止水作業を行います

登山道の状況

●黒戸尾根  
主な登山道に通行止めの連絡はありません

今日の雨でまた状況が変わったと思いますが、小屋より上部、特に九合目付近から頂上にかけての北斜面で凍結箇所が残っています。
チェーンスパイクなどの滑り止めは必ず携行してください。

登山装備

3000m級山岳の凍結や雪に対応できる登山装備が基本
防寒対策(暖かい帽子や手袋も必要)、ヘッドライト必携(日暮れが早くなってます)
チェーンスパイク(状況によっては爪の多いものが必要になるかもしれません)などの滑り止めも必要です。

注意点

●登山口の最寄り店舗
早朝出発の場合は、道の駅はくしゅうの近くにローソンがあります。
午前8時以降であれば尾白川渓谷駐車場の売店が開店します。

お知らせ

●​甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 ※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

●小屋から冬季営業についてのお知らせです。
11月に入り、寒い日が続いていますが、七丈小屋では皆様に快適に過ごしていただくよう、しっかりと暖房をしてお迎えしております。
昨年同様、本日より5月中旬ごろまで、宿泊費に加えて暖房費をお一人様800円お願いいたします。
皆様のご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

またこの冬からは、夕食だけでなく朝食も準備させていただきます。
一泊二食付きで冬もご利用いただけますので、ぜひ冬の黒戸尾根にもお出かけください。

・食事
七丈小屋での夕食、朝食では、地元北杜市産のコシヒカリを、おいしい湧き水で炊き上げてご提供しています。まさに生まれも育ちも甲斐駒ヶ岳産。ぜひ小屋にお泊まりの際は味わってください!

・イベント
12月22日と23日の夜には、ヤマテンでおなじみの山岳気象予報士の猪熊隆之さんの気象講座も開催予定です!こちらも楽しみですね!

●小屋の入り口について
・七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先です。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内をします。

小屋泊の方は、予約状況によって、第一小屋、第二小屋のどちらかのお部屋となります。
七丈第二小屋は第一小屋から約50m先にあります。

・テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。

昨年の今頃の様子は?

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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