例年になく積雪量が少なく、気温も高めで推移。19日は大山で雨が降り積雪量も一気に減少
天気・気温
(山頂 13:00の天気) 晴れ 気温-5℃ 微風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
二十四節気は季節の変わる節目を示すものとして使われ2月19日は「雨水」となっています。
空から降るのが雪から雨に変わり、雪解けが進み、この頃から草木が芽生え始めます。
また農耕の準備を始める目安ともされてきましたが、実際は2月末辺りまでが積雪のピークとなります。
ところが今年は例年にないぐらいに積雪量が少なく、気温も高めで推移しています。
実際に19日は大山でも雨が降りました。
19日の夜はかなりの強風が吹き荒れて、積雪量も一気に減ってきました。
登山道の状況
登山道は春先のような状況です。
危険な場所はありませんが、新雪が積もったところを登るよりも現在の登山道のほうが滑りやすく危険です。
登るにつれ当然気温は下がってきますので、アイスバーンが予測される時は早めに安全な場所でアイゼンを履いたほうが良いと思われます。
冬山ではまずキックステップの習得しましょう。それだけで登れなくなった時にアイゼンを履くというのが基本ですが、急斜面での装着は危険を伴います。
ザックを下した時に滑ってしまう。手袋等の小物を落とすと滑ってしまう。
それらを拾おうとするとバランスを崩す。
従ってアイゼンを履く場合は、必ず平たい場所を確保した上で履いてください。
6合目辺りまではストックでも対応できる場合もありますが、それより上を目指すのであれば、ピッケルに持ち替えましょう。
ただし滑落停止が出来ることが最低条件です。
知識だけでは冬山では役に立ちません。
またアイゼンが必要な場所で転倒するとストックでは役に立たないと思ってください。
基本はアイゼンとピッケルはセットで考えてください。
雪山訓練がしっかりと身についている方はアイゼン無しのピッケルもアリです。
その日の雪の状態によって臨機応変に対応できれば良いと思いますが、基本が出来ていないとこの対応さえも無理ですからご注意ください。
ピッケルもアイゼンも自分の命を守るための道具です。
必ず経験者から実地訓練を受けてください。
積雪量が例年よりも少ないために4合目手前付近から5合目上の辺りまでは抜け穴にご注意ください。
5合目から6合目辺りもかなり潅木が立ち上がっています
ザックなどを引っ掛けて転倒することが無いように。
登山装備
厳冬期雪山装備が必要。
装備は必ずアイゼンは12本爪をお持ちください。
メーカーによっては爪の短い10本爪を安価で販売していますが基本的には6合目から上のアイスバーンでは役に立ちません。
もちろん当日の状況にもよりますが、基本的に積雪時の歩き方、キックステップが出来ないと道具だけ持ってきてもダメです。
ピッケルもそうです。
格好だけで持ってきても邪魔になるだけです。
出来れば山岳会に入るか、県山岳協会などが講習会を開催している場合がありますので、参加して正しい使用方法を身につけてください。
注意点
冬の大山は夏とは全く様相が違います。
無雪期の延長で道具だけ買い揃えて登山に来ても大きな事故に繋がる恐れがあります。
必ず基本技術を身につけてから、単独は避けて経験豊富な方と登るようにしましょう。
お知らせ
この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド
久保昌之
TEL 090-7999-2931(携帯)
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
休暇村 奥大山
TEL 0859-75-2300
昨年の今頃の様子は?
今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02
だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15
大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
- 現地連絡先:
- 090-7999-2931
- 電話番号:
- 0859-75-2300
- 連絡先住所:
- 〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内