甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

昨日まとまった雪。五合目~小屋は氷の上に積雪。3月の黒戸尾根は事故が多く細心の注意を

七丈小屋周辺では昨日の夕方から今日の明け方まで雪となりました。今朝7時の気温は-7度。外へ出てみると久々にたっぷりの積雪(2019.03.31 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
七丈小屋周辺では昨日の夕方から今日の明け方まで雪となりました。今朝7時の気温は-7度。外へ出てみると久々にたっぷりの積雪(2019.03.31 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

山と周辺の状況

3月になってやっと雪が来ました。
2/28は久しぶりのまとまった降雪もなりました。昨日は朝の気温は-4℃。昼過ぎの気温は-1℃。
下界は花粉の季節でも、山は昨日の雪で冬に逆戻り 山の季節のは行ったり来たりです。

今週末、登山を考えている方は、ワカンも装備に入れた方がよいかもです。
五合から小屋までは積もった雪の下は氷。
馴染むまでは積雪ごとスリップしやすいので細心の注意でお願いします。

■3月は要注意。黒戸尾根での事故が多い月
山も冬になったり春になったり気忙しい季節です。
山頂は行程の半分。無事に下山してこそ登山は完結されます。
大切なご家族や友人の元に必ず帰ってください。
今シーズンこそは、事故対応をしたくありません。

■甲斐駒ヶ岳ガイドツアー
冬の甲斐駒ヶ岳はけして優しくありませんが、ガイドツアーで登ってみたい!という方は、ぜひこちらをご覧ください。https://www.kaikoma.info/tour

※この冬からスタートした「七丈小屋をベースに黒戸尾根から登る甲斐駒ヶ岳ガイドツアー」
メインガイドは七丈小屋管理人でもある花谷泰広(全日程)、サブガイドは杉本龍郎(一部日程)が担当いたします!
夜は写真や映像を使ったツアーオリジナルトークなども予定しています。
小屋でゆったりと過ごす冬の夜も、ぜひお楽しみください!
冬季ツアーは雪山登山経験者の方のみの受付とさせていただきます。
※2/25現在 3/8発に1名キャンセルが出ました。

登山道の状況

■黒戸尾根  
雪山登山装備が必要です。

・2/27までの状況
2/27までは気温も高めく小屋から上はトレースも絞まっていて歩きやすい状況でした。
先週頭の雨で、気温もプラスになるほど気持ちが悪いくらい暖かさとなり、雪がぐぐっと減ったのはよかったけど、かわりに小屋から下はスケートリンク宜しくテラテラの登山道となりました。
小屋近くの核心部。とてもいやらしくなり、絶対にスリップできない箇所もあります。
そんなところは鎖やフィックスロープが施してあります。躊躇することなく使って安全を確保してください。
それ以外の凍結箇所では、凍った面にアイゼンを突き刺すように意識して下さい。
手袋も気温高くとも必ずつけましょう。
小屋から上は朝方の低めの気温ではアイゼンも効きますが、陽が上がるとザラメの雪面が腐ってきます。
下りは後ろ向きで慎重に下って下さい。

・2/28からの状況
2/27にまとまった降雪があり、2/27昼過ぎまでに小屋付近で30cmの積雪
3/1現在は、上記2/27までの状況の上に積雪がある状況です。

登山装備

3000m級の山岳の厳冬期雪山登山装備が基本。
アイゼン、ピッケルは必携。防寒対策(暖かい帽子や手袋も必要)、ヘッドライト必携

注意点

■登山口の最寄り店舗
道の駅はくしゅうの近くにコンビニエンスストア(ローソン)があります。早朝出発の場合は、ここを使うといいでしょう。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

●冬季営業についてのお知らせです。
詳しくはこちら
https://www.kaikoma.info/winter

・冬季は暖房費お一人様800円
皆様に快適に過ごしていただくよう、しっかりと暖房をしてお迎えしております。
期間は、5月中旬ごろまで

・冬季も二食提供を行っております。
水道が停止しているため、洗い物なども出来るだけ減らす工夫をさせていただいたメニューでのご提供です。
ご宿泊のお客様には可能な範囲でマイコップ、マイ箸などのご利用をお願いしております。
ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。

・冬季 水場は利用できません。
宿泊者、テント泊は一人2リットルまで無料
それ以上お水が必要な方、通過の方は有料販売
(小屋でも春まで節水しながら大切に使用していく飲料水になります。出来る限り必要な範囲内でのご利用ください)
受付の際スタッフまでお申し出ください。
テント泊の方は空のソフトボトルなど持参いただくと便利です。
※来年6月ごろまでは七丈小屋の水場はお使いいただけません

■小屋の入り口について
七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先です。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内をします。

小屋泊の方は、予約状況によって、第一小屋、第二小屋のどちらかのお部屋となります。
七丈第二小屋は第一小屋から約50m先にあります。

テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

赤石山脈北部周辺の山です。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報