本日は風が強く雨と雪が交じる天気。先週末に滑落発生。計画・装備を入念に
天気・気温
山と周辺の状況
朝から気温が高くセンター前で4℃、雨と雪が交じる天気となりました。風が非常に強く引き返した登山者もいました。午後は風が残りましたが青空が見えるようになり、天候は回復しました。
先週末、白毛門の登山道で滑落による遭難が発生し、1名の方が亡くなりました。残念です。
例年3月下旬から行われる危険地区の登山禁止期間については現在検討中です。今年は雪が少ないため、少し早まるかもしれません。
今朝のセンター前の気温は午前5時の時点で1℃ほど。非常に冷たい風が強めに吹いていました。空は星も確認でき比較的晴れていますが、体感温度はだいぶ低めですので登山の方は装備は勿論ですが、防寒対策もしっかりお願いします。
稜線上の積雪はそれほど変わらないと感じますが1500m付近の積雪は昨年の2月と比べて150センチ前後少ない印象です。とはいえ雪は、主に朝晩はしっかりしまっています。
登山道の状況
チェーンスパイクや軽アイゼンで登山されていた方もいたようですが、雪の状況や気温によっては危険で、滑落や行動不能につながる場合があります。
現在、谷川岳登山には10本爪以上のアイゼン、ピッケルなどの完全な雪山装備が必要です。
今年になり5件の遭難が発生し内1件は雪崩により死亡事故となっています。
雪崩、滑落、低体温症などの危険も高く経験者向きです。計画、装備、天候を把握して遭難しないよう入山して下さい。
天気予報を確認し十分計画してから入山ください。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。
登山装備
アイゼン、ピッケルなど完全な冬山装備でおこしください。
谷川岳登山には10本爪以上のアイゼン、ピッケルなどが必要です。
ワカンかスノーシューもあった方が良いでしょう。
日照時間が短くなっていますので下山遅れに注意して下さい。
日帰り登山でもヘッドランプは必携です! 17時には真っ暗です。
注意点
群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき、危険地区への立ち入りは入山10日前までに登山届を提出してください。
一ノ倉沢など、群馬県谷川岳遭難防止条例に基づく「危険地区」に一般コース用の登山カードで入山する違反者が増えています。
危険地区に入る場合は事前に届出が義務づけられています(日本山岳スポーツクライミング協会、または日本勤労者山岳連盟所属の山岳会を除く)ので厳守して下さい。
条例違反をした場合は、罰金となる可能性もありますのでご注意ください。
不明の方は当センターまでお問合せ下さい。
一の倉沢までの国道291号線は、全面マイカー規制となっています。
一般車は、通行できませんのでご注意ください。
お知らせ
■小屋の情報
肩ノ小屋、平標山の家、蓬ヒュッテは今季の営業を終了しています。今年5月までは無人の冬期避難小屋として利用できます。利用される方は綺麗に使うようにしましょう。
指導センターの休憩舎は24時間利用できますが、トイレは凍結のため、しばらくの間、利用できません。登山される方はロープウェイ駐車場、トイレをご利用ください。
登山指導センター前の湧き水は出ています。
白毛門登山口の駐車場は積雪により利用できません。
■ロープウェーは特別営業中
谷川岳ロープウェーは3月の土・日・祝日に限り、朝7時からの特別営業になるそうです。
昨年の今頃の様子は?
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽