大山 | 大山プロガイド協会

12本爪アイゼンが必要。雪が少ないとはいえ、天候急変もあり、冬山装備は必ずお持ちください

剣ヶ峰  (撮影 山岳ガイド佐々木様)(2019.03.08 休暇村 奥大山)
剣ヶ峰  (撮影 山岳ガイド佐々木様)(2019.03.08 休暇村 奥大山)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

03/21(木) (大山寺 09:00)曇り時々小雨 気温7℃ 無風
(6合目 12:00)曇り時々晴れ 気温6℃ 無風
鳥取市の天気予報
明日
23℃
8℃
明後日
曇のち雨
23℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月18日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
24℃
8℃
明後日
曇のち雨
22℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月18日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

17日が雪で春の重たい雪が標高900m付近で20cm程度降りました。
翌18日は快晴でやや雪が緩み、さらに17日は緩んで登山道はキックステップが出来る方にとってはアイゼンを必要としない程度でした。

しかし7合目を過ぎる辺りからは積雪もやや増えてきて、急斜面では緩んだ雪の下に凍った雪があるために滑りやすくなっています。
危険だと思ったら迷わずアイゼンを履いてください。
まだまだ大山では12本爪のアイゼンが必要です。
雪が少ないとはいえ、天候の急変もあり、まだまだ冬山装備は必ずお持ちください。

出来るだけ単独ではなく、経験豊富なリーダーまた同行者とともに雪山に入ってください。

雪が少ないためにスキー場も10日で営業終了となりました。
道路も駐車場もほとんど雪はありませんが、まだ降る可能性はありますので

天気予報には充分注意して大山においでください。

■今の時期にガイドをしていて必ず聞かれる質問について
登山道の1合目辺りから見事なブナ林がみられ、春の訪れを感じさせる風景が随所に出てきます。
それは木々の根元の周りの雪が融けてきていることで根開き「ねあき」とか「ねびらき」とか言われています。
なぜ木々の周りだけ融けるのか、もちろん理由があります。

雪は白いので太陽の光をほとんど反射して温まりにくく、木々は樹皮が黒に近い色をしているために、太陽の光熱を吸収して温まります。
さらに春になると木々の活動が活発になり地下水を多く吸い上げるようになります。
吸い上げられる地下水は意外に暖かく、これらの熱が木々の周りの雪を溶かすと考えられています。

よく注意して歩くとヤマヤナギの新芽が少し膨らんできているのがわかります。
2合目を過ぎてから標高1000mを少し越えた辺りで「 マンサク マンサク 」が咲き始めていました。
マンサク マンサク 」の語源については早春に一番に咲く「まず咲く」という表現が変化したといわれています。
山に咲く花はほとんどが語源がありますので、それも合わせて覚えると頭に入りやすいと思います。

登山道の状況

登山道には積雪があります。

登山装備

まだ冬山装備が基本です。12本爪(10本以上の前爪のあるもの)アイゼンが必要です。

注意点

■先日の事故事例
アイゼンを履いたまま尻セードで斜面を下っていて足を骨折した事故がありました。
怪我をされた方にはお気の毒ですが、起こるべくして起こった至極当たり前の事故です。
取り返しのつかない怪我でなかっただけ良かったと思ってください。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から