12本爪アイゼンが必要。雪が少ないとはいえ、天候急変もあり、冬山装備は必ずお持ちください
天気・気温
(6合目 12:00)曇り時々晴れ 気温6℃ 無風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
17日が雪で春の重たい雪が標高900m付近で20cm程度降りました。
翌18日は快晴でやや雪が緩み、さらに17日は緩んで登山道はキックステップが出来る方にとってはアイゼンを必要としない程度でした。
しかし7合目を過ぎる辺りからは積雪もやや増えてきて、急斜面では緩んだ雪の下に凍った雪があるために滑りやすくなっています。
危険だと思ったら迷わずアイゼンを履いてください。
まだまだ大山では12本爪のアイゼンが必要です。
雪が少ないとはいえ、天候の急変もあり、まだまだ冬山装備は必ずお持ちください。
出来るだけ単独ではなく、経験豊富なリーダーまた同行者とともに雪山に入ってください。
雪が少ないためにスキー場も10日で営業終了となりました。
道路も駐車場もほとんど雪はありませんが、まだ降る可能性はありますので
天気予報には充分注意して大山においでください。
■今の時期にガイドをしていて必ず聞かれる質問について
登山道の1合目辺りから見事なブナ林がみられ、春の訪れを感じさせる風景が随所に出てきます。
それは木々の根元の周りの雪が融けてきていることで根開き「ねあき」とか「ねびらき」とか言われています。
なぜ木々の周りだけ融けるのか、もちろん理由があります。
雪は白いので太陽の光をほとんど反射して温まりにくく、木々は樹皮が黒に近い色をしているために、太陽の光熱を吸収して温まります。
さらに春になると木々の活動が活発になり地下水を多く吸い上げるようになります。
吸い上げられる地下水は意外に暖かく、これらの熱が木々の周りの雪を溶かすと考えられています。
よく注意して歩くとヤマヤナギの新芽が少し膨らんできているのがわかります。
2合目を過ぎてから標高1000mを少し越えた辺りで「
マンサク
マンサク
」が咲き始めていました。
「
マンサク
マンサク
」の語源については早春に一番に咲く「まず咲く」という表現が変化したといわれています。
山に咲く花はほとんどが語源がありますので、それも合わせて覚えると頭に入りやすいと思います。
登山道の状況
登山道には積雪があります。
登山装備
まだ冬山装備が基本です。12本爪(10本以上の前爪のあるもの)アイゼンが必要です。
注意点
■先日の事故事例
アイゼンを履いたまま尻セードで斜面を下っていて足を骨折した事故がありました。
怪我をされた方にはお気の毒ですが、起こるべくして起こった至極当たり前の事故です。
取り返しのつかない怪我でなかっただけ良かったと思ってください。
お知らせ
この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
昨年の今頃の様子は?
今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02
だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15
大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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