先週に再び降雪、40cm積もる。ーノ倉沢方面へは新道の利用を
天気・気温
山と周辺の状況
先週にまた雪が降り、積雪は多いところで40cmほどとなりました。谷川連峰はまだまだ雪山です。
今年は既に2件の死亡事故が発生。雪崩と滑落による事故です。天候の急変によるホワイトアウトが原因で、滑落などの事故につながる可能性は十分あります。入念に計画をし、もし山行が不安な方はガイドや経験豊富な人との同行登山、山岳団体への加入をおすすめします。
登山道の状況
旧道一ノ倉沢方面は除雪作業のため、大型重機の出入りに伴い通行できなくなっております。ーノ倉沢方面へ行く予定の方は新道をご利用ください。
天神尾根はクラックや踏み抜きが多くなってきております。登山口から熊穴沢避難小屋までにある尻出し岩は滑落に注意し慎重に通行しましょう。
尻出し岩を過ぎたところにクラックが多いので、踏み抜きに注意してください。また、天狗の溜まり場の岩は出ており、天神ザンゲ岩手前付近にもクラックが多いです。踏み抜きには十分注意してください。
天気予報を確認し十分計画してから入山ください。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。
積雪期の尾根などにある赤布(竹に着けた旗の目印)は各山岳会や登山者が設置したもので、登山指導センターが管理しているものではありません。
目安にはなりますが、雪の状態や融雪によりルートは常に変化します(本来は設置した人が回収をするものですが、後に登る登山者のために好意で残置している場合があります)。
夏山の登山道と異なり、ルートの把握、安全性の碓認は各自の判断が必要です。
登山装備
現在、谷川岳登山には10本爪以上のアイゼン、ピッケルなどの完全な雪山装備が必要です。ワカンかスノーシューもあったほうが良いでしょう。
雪崩、滑落、低体温症などの危険も高く経験者向きです。計画、装備、天候を把握して遭難しないよう入山してください。
日照時間が短くなっていますので下山遅れに注意してください。日帰り登山でもヘッドランプは必携です!
注意点
3月16日(土)より群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき「危険地区の登山禁止」期間となりました。4月26日(金)までの42日間は危険地区に入山しないようお願いします。
バックカントリーなどでマチガ沢に入山される方も同様に禁止となります。一般登山道は入山可能ですが、沢筋などは雪崩発生の危険が高まりますので慎重に行動してください。
群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき、危険地区への立ち入りは入山10日前までに登山届を提出してください。
一ノ倉沢など、群馬県谷川岳遭難防止条例に基づく「危険地区」に一般コース用の登山カードで入山する違反者が増えています。
危険地区に入る場合は事前に届出が義務づけられています(日本山岳スポーツクライミング協会、または日本勤労者山岳連盟所属の山岳会を除く)ので厳守してください。
条例違反をした場合は、罰金となる可能性もありますのでご注意ください。
不明の方は当センターまでお問合せください。
お知らせ
■小屋の情報
肩ノ小屋、平標山の家、蓬ヒュッテは今季の営業を終了しています。今年5月までは無人の冬期避難小屋として利用できます。利用される方は綺麗に使うようにしましょう。
肩ノ小屋の営業は5月1日からを予定しているそうです。現在は避難小屋として利用可能です。トイレはまだ使用できませんので注意してください。
熊穴沢避難小屋はまだ雪の中ですが、入口付近が除雪されているので現在、利用可能です。
登山指導センクーのトイレが使用できるようになりました。次の人のことも考え、皆さんでキレイに使いましょう。使用後は電気を消して、節電にもご協力ください。
登山指導センター前の湧き水は出ています。
白毛門登山口の駐車場は積雪により利用できません。
昨年の今頃の様子は?
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽