谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

先週に再び降雪、40cm積もる。ーノ倉沢方面へは新道の利用を

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天気・気温

04/17(水) 6:00の天気曇り、気温5℃
みなかみ町の天気予報
明日
曇時々晴
19℃
10℃
明後日
曇一時雨
17℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 16:00発表
前橋市の天気予報
明日
晴のち曇
22℃
14℃
明後日
19℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週にまた雪が降り、積雪は多いところで40cmほどとなりました。谷川連峰はまだまだ雪山です。

今年は既に2件の死亡事故が発生。雪崩と滑落による事故です。天候の急変によるホワイトアウトが原因で、滑落などの事故につながる可能性は十分あります。入念に計画をし、もし山行が不安な方はガイドや経験豊富な人との同行登山、山岳団体への加入をおすすめします。

登山道の状況

旧道一ノ倉沢方面は除雪作業のため、大型重機の出入りに伴い通行できなくなっております。ーノ倉沢方面へ行く予定の方は新道をご利用ください。

天神尾根はクラックや踏み抜きが多くなってきております。登山口から熊穴沢避難小屋までにある尻出し岩は滑落に注意し慎重に通行しましょう。

尻出し岩を過ぎたところにクラックが多いので、踏み抜きに注意してください。また、天狗の溜まり場の岩は出ており、天神ザンゲ岩手前付近にもクラックが多いです。踏み抜きには十分注意してください。

天気予報を確認し十分計画してから入山ください。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。

積雪期の尾根などにある赤布(竹に着けた旗の目印)は各山岳会や登山者が設置したもので、登山指導センターが管理しているものではありません。
目安にはなりますが、雪の状態や融雪によりルートは常に変化します(本来は設置した人が回収をするものですが、後に登る登山者のために好意で残置している場合があります)。

夏山の登山道と異なり、ルートの把握、安全性の碓認は各自の判断が必要です。

登山装備

現在、谷川岳登山には10本爪以上のアイゼン、ピッケルなどの完全な雪山装備が必要です。ワカンかスノーシューもあったほうが良いでしょう。

雪崩、滑落、低体温症などの危険も高く経験者向きです。計画、装備、天候を把握して遭難しないよう入山してください。
日照時間が短くなっていますので下山遅れに注意してください。日帰り登山でもヘッドランプは必携です!

注意点

3月16日(土)より群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき「危険地区の登山禁止」期間となりました。4月26日(金)までの42日間は危険地区に入山しないようお願いします。

バックカントリーなどでマチガ沢に入山される方も同様に禁止となります。一般登山道は入山可能ですが、沢筋などは雪崩発生の危険が高まりますので慎重に行動してください。

群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき、危険地区への立ち入りは入山10日前までに登山届を提出してください。
一ノ倉沢など、群馬県谷川岳遭難防止条例に基づく「危険地区」に一般コース用の登山カードで入山する違反者が増えています。
危険地区に入る場合は事前に届出が義務づけられています(日本山岳スポーツクライミング協会、または日本勤労者山岳連盟所属の山岳会を除く)ので厳守してください。
条例違反をした場合は、罰金となる可能性もありますのでご注意ください。
不明の方は当センターまでお問合せください。

お知らせ

■小屋の情報
肩ノ小屋、平標山の家、蓬ヒュッテは今季の営業を終了しています。今年5月までは無人の冬期避難小屋として利用できます。利用される方は綺麗に使うようにしましょう。

肩ノ小屋の営業は5月1日からを予定しているそうです。現在は避難小屋として利用可能です。トイレはまだ使用できませんので注意してください。

熊穴沢避難小屋はまだ雪の中ですが、入口付近が除雪されているので現在、利用可能です。

登山指導センクーのトイレが使用できるようになりました。次の人のことも考え、皆さんでキレイに使いましょう。使用後は電気を消して、節電にもご協力ください。

登山指導センター前の湧き水は出ています。
白毛門登山口の駐車場は積雪により利用できません。

昨年の今頃の様子は?

登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11

ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から