西穂高岳 | 西穂山荘

西穂山荘の周辺の雪もいよいよ残り僅かとなり、ちらほらと花が顔を見せ始める季節へと変わってきました

濡れることで花びらが透けてみえるサンカヨウ(2019.06.28 西穂山荘 )
濡れることで花びらが透けてみえるサンカヨウ(2019.06.28 西穂山荘 )
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天気・気温

06/04(火) 5月31日の最低気温は4℃、日中の最高気温は5℃
山荘周辺の積雪深は20cm
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
7℃
明後日
曇時々晴
18℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 12:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
5℃
明後日
曇のち雨
17℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

西穂山荘の周辺の雪もいよいよ残り僅かとなり、ちらほらと花が顔を見せ始める季節へと変わってきました。

まず、毎年西穂の開花宣言をしてくれるのが ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ です。山荘の周りやテント場の斜面によく見られる、紫色のぼんぼりのような花です。 ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ を見つけると、とうとう厳しい冬が終わったなという思いになります。

その後に続いてまだ数は多くないですが、 エンレイソウ エンレイソウ も山荘の前で咲いているのが確認出来ました。

つい最近まで深い雪に覆われていましたが、季節は着実に遅い春へと移り変わっています。これから順番に様々な高山植物が花を咲かせ楽しませてくれる事でしょう。

登山道の状況

<上高地側ルートの登山道状況>

2週間程前にルート状況の確認に行った時より随分と雪解けは進んでいましたが、未だに多く雪が残っている上部では不明瞭な場所が長く続きます。

5/30時点では、中間地点の中尾根からさらに20分程登った辺りまで夏道が出ています。そこから雪が残る広い樹林帯の中に入り、全く夏道も見えない為、一気に道がわかりにくくなります。何となく道になっているように見えて、実は全く違う方向に進んでいる可能性もあるので、赤いリボンの竹棒や看板を見落とさないよう慎重に歩きましょう。

舟窪に出てからも左側に夏道が出てきていますが、まだ右側の冬道の方が通りやすかったので、山荘まではずっと雪の上を歩きます。

ルート状況は日々変わっていきますが、今日の時点では自信のない方はまだ通らない方が良いと感じました。また数日もすれば、夏道も徐々にわかりやすくなってきますので、もう少し待った方が無難です。

登山装備

残雪期は雪面や気温の状況変化が激しい時期です。
日中は暖かくても、朝晩は氷点下近くまで気温が下がることも多いですので、服装や装備は臨機応変に使い分けましょう。

注意点

■ネットでの届出が便利です

岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会のオンライン届出ページ
http://www.kitaalpsgifu.jp/climbing.html
公益社団法人日本山岳ガイド協会のオンライン届出ページ
http://www.mt-compass.com/

お知らせ

■西穂山荘
http://www.nishiho.com/
北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
・寝具は布団・毛布・枕を御用意していますので、シュラフは不要です。
・山荘に御宿泊のお客様も飲料水はペットボトルの販売のみとなります。
・消灯は21時です。
・お風呂はありません。

■山荘現地へのお問い合わせ
西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
(現地電話:0263-95-2506)
外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
現地の電話は、固定電話の他に携帯電話の回線(080-6996-2455)も新たに開設しました。 
なお、ご予約は松本事務所(0263-36-7052)へお願い致します。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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