槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

槍沢登山道は通行可。落石注意。大雨後は最新情報得て。7/10頃までは残雪に対応できる装備で

梅雨明けして夏本番 大天井ヒュッテ(2019.07.30 槍ヶ岳山荘 )
梅雨明けして夏本番 大天井ヒュッテ(2019.07.30 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

07/03(水) (11:00)曇り 
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
19℃
8℃
明後日
19℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
9℃
明後日
晴時々曇
17℃
6℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

6/30に大雨が降り、かなり融雪が進みました。
本日は朝のうちは晴れていましたが、昼前になると少し霞がかかってきました。
11時頃の小屋の中ではフリースを着てちょうどいいくらいの気温です。

■自然
稜線でも少し緑が出てきて、高山植物も咲き始めました
槍沢 大曲あたりで キヌガサソウ キヌガサソウ が咲いています。

■天気
7/3 晴れ 5.6℃
7/2 曇り 4.9℃ 霧

登山道の状況

■槍沢ルート 7/1現在 通行できます。
6/30大雨による被害がありましたが、槍沢登山道は大きな被害はありません

横尾~槍沢間は問題なく通行可能となっています。
槍沢スタッフが整備済。崩れているところはありますが歩行に問題ありません。

大雨で倒木と大岩があった大崩(一ノ俣~二ノ俣間の通称で大雨の時には被害が出やすいところです)は、修復整備終了しています。
しかし大崩れ上部には土砂が残っているためよく頭上に注意して、ご通行を宜しくお願い致します。

槍沢~大曲までのルートも道直しを実施しました。
しかし大崩れ同様、足場が緩くなっていたり斜面が崩れている箇所も見られましたので、ご通行の際は十分ご注意ください。

グリーンバンドの雪切りは7/1に行いました。
不安な方は軽アイゼン&ストックで問題ないと思います

7/2現在槍沢はまだまだ地中には多くの水分が含まれています。
7/4(木)は再び大雨の恐れがあります(かなりの高確率で)。
再度すぐに崩れたり、川が溢れて通れなくなるので十分にご注意ください
(この日に登山予定の方は計画の見直しをすすめます)


■新穂側から
※槍平小屋のウエブも参考に
http://yaridairagoya.sakura.ne.jp/
Facebookにて最新情報を発信しています。
営業は7/7泊から

■東鎌尾根~大天井ヒュッテ 6/29現在
ヒュッテ大槍を越えてから雪渓は計5か所ほど。
大槍のはしごを下りてからある雪渓が急でピッケルがあって良かったとベテランスタッフが言っていました。
西岳手前の登りは雪切りしてあります。
大天井ヒュッテ手前の雪渓もスタッフが雪切り実施予定です。
雪切り後は、軽アイゼン+ストック。
慣れている方はアイゼンなしでストックかピッケルがあれば大丈夫でしょう。

※雪切りをしてくれたからと言って誰もが安心して歩ける道になるわけではありません。
雪渓を歩いたことない方、夏山の写真だけを見て表銀座のルートを検討している方、海の日までの雪が完全に溶けていない表銀座はおススメしません。
完全に溶けてからどうぞお楽しみください。
詳しい雪の情報は7月以降の大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍のブログやHPの情報を確認して下さい。

夏道でも燕山荘から槍までは距離が長く、意外と登ったり下ったりと、しんどい道のりです。
どうかご無理をなせず、余裕を持ったプランで最高の表銀座の景色を楽しんで下さい。

■南岳新道
6/26 南岳新道上部の南沢カール(氷河圏谷)内に目印用の旗竿立てました。
カール内はほぼ全面が雪となっています。
槍平から登って来た場合、まず最初に急な雪の斜面のトラバースがあります。
雪渓の最上部はかなりの急傾斜で、前爪付のアイゼンでないと太刀打ちはできません。

■氷河公園 6/25現在
天狗原分岐点から横尾尾根のコル迄は雪の上を歩行となります。この区間に旗竿を立てました。
分岐点を分かれてちょっと歩くと、急斜面をトラバースする場所が出てきます。
おそらく一番の危険個所になるかと思います。
後日、改めて雪切りを行いますが、現時点ではル迷わないように目印用の旗竿を立てているだけですので通過される方は要注意でお願いします。
アイゼン、ピッケルは必携です。
天狗池はこの時期まだ雪の下に埋まっています。

旗竿に沿って横尾尾根のコル迄来れば後は尾根伝いに夏道を上がって来てください。
雪解けしたばかりなのの時期でもあり、かなり浮石が多いように思いました。
急登の岩稜帯でハシゴも鎖場もあります。
浮石を踏んで転倒、上部からの落石、自分が落石を起こしてしまうなど沢山の危険予知が必須です
稜線迄上がってくれば南岳、南岳小屋迄はあと少しです。
快適な稜線歩きを楽しんでください。

以上がルート状況ですが、旗竿が付いたとはいえまだまだ自分でルート判断できる方のみ歩けるルートだと思いますので油断はしないでください。

登山装備

3000m級山岳の残雪のある山の登山装備が基本
雨具、防寒具などは必携です。

槍沢から槍ヶ岳の往復であれば、6本爪程度のアイゼン+ストックでも通れるくらいにはなってきました
氷河公園方面はまだまだ12本爪アイゼンとピッケルは必携です。

現在、穂高は残雪装備が標準装備です
7月10日頃までは必ずそれらの雪に対する装備は携行してください。
なお、登山者の増える3連休(7月13日)までには雪の残る箇所も安全に通れるよう措置を講じる予定です。

注意点

天気をよく見て無理のない登山をお願いします。

お知らせ

■槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
・ホームページには、各小屋のブログ、ライブカメラなどがあります。

・松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)
・営業は4月27日(土) ~11月3日(日)

■2019年  営業予定(系列小屋も含む)
槍沢ロッヂ 4月27日(土)~11月3日(日)
南岳小屋 7月1日(月)~10月13日(日)
大天井ヒュッテ 7月1日(月)~10月13日(日)
岳沢小屋 4月27日(土)~11月3日(日)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/27~。宿泊は要予約。予約は宿泊予定日一ヶ月前の朝9時から受付2023.03.27

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)
  • 10/6降雪時の槍沢リート 槍ヶ岳への登山道(殺生ヒュッテ分岐)風が強ければトレースはあっという間になくなります
  • 強風で飛ばされて雪が付いていない箇所もありますが、場所によっては10から20cm程度、吹き溜まりではそれ以上あります。
  • 山荘前 雪かき必要な程の積雪です
  • 槍ヶ岳初雪 早朝はもう少し白かったようです
  • 登山の日 奥穂山頂(日の出前) 岳沢ヒュッテスタッフ撮影
  • 今朝の気温は-1.4℃。本格的に氷の張る季節がやって来ました。

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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